[CBR250Four] ガソリンタンクの水抜き(ドレン)経路に目詰まり発覚(その3・原因判明)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
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もしも水抜き(ドレン)回路に異物が詰まっていたならば、物理的な方法で異物に外力を加えて排出する方法が効果的だと考えました。
既報の整備手帳 「その2」 では、単にモバイル空気入れで200kPaもの静圧を印加させただけでは、詰まりを解消できなかったからです。
そこで用意したのは、自転車(ロードサイクル)のブレーキワイヤーです(→ 次の画像へ)。
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ワイヤーならば、ガソリンタンク内部で屈曲しているレイアウトの水抜き回路の中でも、フレキシブルに追従する(曲がる)ことが可能、かつ、下流側から上流側に向かってワイヤーをペンチやニッパで順次送り出していけば、その押し付け荷重が伝達される(強度を持つ)…と考えられます。
特に、ワイヤーの先端には「タイコ」が付いているので(左の画像をご参照)、詰まった異物を押し出す際に 「空振り」 することも避けられることでしょう。
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さっそく、CBRのシート、サイドカウルを取り外します。
ガソリンタンクは、前方に1ヶ所(M6サイズの袋ナット)と後方に1ヶ所(M8サイズのボルト)で車体にマウントされています。
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タンク後方のボルトを緩めます。
その際に、タンク後端の「フチ」の部分をキズ付けないように(塗装を剥がさないように)注意します。
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タンク前方のM6ナットを緩めます。
(画像では、キズ付き防止のためタンクに毛布を被(かぶ)せています。)
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この段階で、ガソリンタンクを 「少しだけ」 車体から浮かせることができます。
(燃料コックに接続しているホース類があるため、まだタンクを取り外すことはできません。)
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ガソリンタンクを 「少しだけ」 浮かせた状態を、別のアングル(車体後方から前方へ)で撮影したものです。燃料コックに接続しているホース類が見えます。
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まずは、燃料コックに接続しているバキュームホースを外します。
ホースの先端には ばねクランプがついているので、これを緩めて燃料コックからホースを取り外しします。
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こちらの画像は、キャブレター側への燃料給油ホースです。
一つ上のホースと同様、ばねクランプを緩めて、燃料コックとホースを切り離しします。
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ついに車体から取り外したガソリンタンク。
タンクからつながっているホースが、水抜き用のドレンホースです。このドレンホースの内部か、あるいはガソリンタンク内部のドレンパイプの内部に、異物が詰まっている「かも」しれません。
…と思って良く見ると、ホースの状態に違和感があります(→ 次の画像へ)。
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何と、ガソリンタンクから出ているニップル(水抜きの排出口)に接続しているドレンホースが、「くの字」型に折れ曲がっているではありませんか!!
水抜き回路に 「異物が詰まっている」 のではなく、単に 「ドレンホースが折れ曲がっていて」「回路が密封されていた」…のでは?!
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念のため、ドレンホースを別の角度からも観察してみます。
画像の通り、完全に「曲がりグセ」がついてしまっています。
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「チイィーッ、何てこったい!」
水抜き回路の詰まりの原因は、ドレンホースの折れ曲がりによる閉塞だったのか…。
「異物でも何でもないやんけ。」 と思いつつ、同時に 「原因が単純で良かった」 とも思える不思議な気持ちになりました。
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