最近は当たり障りない記事を書いていましたが、皆さん”毒入り”期待してみよるようですので、毒を吐いておきます( ゚Д゚)<毒毒
毒入り記事とそうでない記事ではアクセスが違いますから。
では、また自動車整備士のことを話題にしてみましょう。
先日の記事で”産業構造”と書いても、
あまりご理解頂けなかったようですので、そのあたりも説明できたらいいと思います。
私の友人で自動車整備士をしているものがいるのですが
「整備士って、給料安いよ(´;ω;`)。うちの会社だけかな?どこもこんなもんなのかな?」
と嘆いていました。
小泉政権以降はブラック企業なんて言葉も耳にするようになり、
.ィ'彡ミ,彡,,
ミミソ _、 ,_ 彡
ミミj ,」 彡
/ヽ '∀ノヽ 感動した!
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全般的に雇用条件は悪くなっていますが
それを考えても整備士は給料は安いでしょう。
現在の自動車産業では、製品たる車はオートメーション化された巨大な工場で、流れ作業で大量生産しているのです
これを市中にだしたら、マニュファクチャリング(手作業)で修理するのです。
ここに無理があります。
減価償却期間6年・メーカーの想定する耐用年数は10年10万kmです。
6年過ぎたら大掛かりな修理はしない。
会計的に考えればこう考えるのが”普通”です。
残存価値と修理見積もりを天秤に掛けて見られているのです。
つまり「直すより買ったほうが安い」という考え方です。
更に、大元の自動車メーカーは新車をどんどん売って利益を出すというビジネスモデルで、少しでも早く乗り換えて欲しいのです。
自動車ディーラーの主要部門は
サービスではなく、販売なのです。
でも、いくら車の品質が上がり、メンテナンスの必要性が下がってきたとはいえ、
機械ですから市中にメンテナンスのシステムは必要なわけです。
大した金額は出せないが、メンテナンス要員は確保しておかなければいけない。
メンテナンスで金額は取れないのに
彼らの人件費はどうやって確保するのか?
これは”産業構造の歪”だと言えます。
高度経済成長の頃は、このモデルで充分やっいけました。
車検があるので、車検で儲けることができました。
しかし、
今ではガソリンスタンドや自動車用品店が車検に乗り出してきた。
車検市場は、飽和状態で安売り競争に入っています。
そもそも
ガソリンスタンドが参入してきたは、本業の油脂類販売で儲からないからで、これだって、産業構造の歪です。
これはガソリンスタンド関係者ではない我々も他人事ではなく皆で考えていかないといけません。
なぜなら、車に依存している現代の社会はガソリンスタンドがないと成り立たないのですから。
電気自動車にしてしまえばいいと言われる方も見えるかもすれませんが、それは今日明日で、どうこうなることではないですし、現在の電力供給システムでは電気自動車は環境負荷がきつすぎます。
炭化水素を燃やしてタービンを回して発電をして、それを各家庭に送電して蓄電池を充電してモーターを回して車を走らせるのと、炭化水素を個別の車で燃やして、その圧力を動力にするのと、どちらが効率がいいでしょうか?
「電気自動車は環境にやさしい」は”原発安全神話/原発低エミッション・低コスト”の上に成り立っていた”おとぎ話”です。
ニコラ・テスラの提唱したシステムが実用化されていたら電気自動車はエコだったかもしれません。
また、あの記事に
「最近の整備士は部品のアッセンブリー交換をするだけだ」といったコメントも頂きましたが
これって車や部品を供給する側の功績としては、素晴らしいことですよ。
つまり各部をユニット化して、
現場でのメンテナンスの負担を減らしているのですから。
でも、作業員からしたら、
作業の単純化・賃金の低下を呼んでしまった(´;ω;`)
私は、その友人に
「車の減価償却期間/耐用年数を今の倍にしたらいい。
そうして自動車の生産台数を今の半分したら、自動車全体の環境負荷も減るだろう」
と答えておきました。
エコ車といいますが、車が10万km走る為のガソリン消費量や排出ガスの話ばかりで、車を作る時や廃棄する時の負荷は誰も言わないような気がします。
こうすれば、整備工場の仕事は増えるし、作業もオーバーホール等の大掛かりな仕事も増えて整備士の地位・待遇も向上する。
車を”リビルド”するので、自分の思想が反映されるので
やりがいも出来るし、各社の個性が出て顧客の取りあいも減るだろう
更に、浜矩子氏が

指摘する
「今の日本経済の問題は、成長がないことではなく、むしろ再分配がうまくいっていないこと。つまり、貧困・格差こそが、一番の政治的課題なのです。 」
この問題に対しても有効だと思います。
つまり、今まで人・モノ・金が大企業たるメーカーに集中していたのが、町工場に降りてくるということでもあるので、富の分配も出来る
こういった話をすると、
大企業の業績が伸びないと経済が成長しないというコメントしてくる方がいますが本当ですか?トリクルダウン理論ですか?
私にはわかりません。
こんなことは、誰も試したことがないのですから。
それに、我々は”経済成長”こそが人間社会の発展につながると教えられて競争を続けてきましたが、返って退化してしまったのではないでしょうか?
我々が現在のシステムで幸せになれましたか?
ご興味のある方はこちらの本をご一読ください
経済成長という病 (講談社現代新書)/講談社

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私は現在の社会システムはロックフェラー家・ロスチャイルド家に代表されるような巨大資本にとって、都合のいいシステムだと考えています。
金儲けがすべてでいいのか/文藝春秋

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彼らからしたら、我々大衆は”シュードラ”ですよ( ̄▽ ̄;)
私は、ロックフェラー家・ロスチャイルド家の人間が悪い奴らだ、と言いたいのではありません。
彼らと我々では、立場が違いすぎるので、当然、モノの見方・考え方も違い過ぎるのです。
自分たちに都合のいいシステムを構築することだけを考えて
一般大衆のことなど考えていません。
ですから
我々は自分たち主張をしていかないといけないということです。
「お上の事には間違いはございますまいから」などと考えていたらいいようにされます
次は”付加価値”ですね。
整備士の待遇に付いて、今度は”付加価値”という視点で見てみましょう。
”付加価値”とは、ウィキペディアによれば
「付加価値(ふかかち)とは、ある「もの」が有している価値と、それを生み出す元となった「もの」の価値との差のことである。」
とあります。
車は自動車メーカーが地球資源を加工して
自動車という製品にしていることは言うまでもありません。
トヨタの車を例にとって説明すると
レクサスLS

車重は2t程あります。
ヴィッツ

車重は1t程です。
単純に考えて、使われている地球資源はLSはヴィッツの2倍です。
細かいことを言えばLSの方がレアメタル・レアアースを多く使っているかもしれませんが、単純に考えておいてください
でも、価格はLSがおおよそ1000万円くらいでしょうか。
ヴィッツが200万円くらいでしょうか。
使っているいる資源は2倍なのに価格は5倍!!
つまりLSはヴィッツの2.5倍の付加価値が与えられているといことです。
それでも、ヴィッツにしろ、LSにろトヨタが加工して車にして、地球資源に”付加価値”を与えて売っているのです。
この付加価値は6年で減価償却されて
耐用年数の10年10万kmを超えたらなくなるのです。
地球資源に戻ってしまうということですね。
だから、ポンコツのことは”kgいくら”といったりするわけです。
一般の自動車整備士というか、一般の自動車屋さんは
メーカーの作った付加価値の中で仕事しているのであって、
自分たちで付加価値は作り出していないのです。
ここがチューナー・レストアラーとの違いだと思います。
チューニングショップ・旧車ショップが儲かっているかどうか知りませんが、
一般の整備工場より高額の仕事依頼があると思われます。
事実、私の知り合いでも
NAロードスターやヴィヴィオを何十万円も出して弄っています。
NAロードスターやヴィヴィオはメーカーの作った”付加価値”は無くなっているのに、
なんでこんなことをするのでしょうか?
バイクで言えばZⅡなんか

すごいことになっています(;゚Д゚)!
これは、メーカーの作った付加価値は無くなっていますが、
ユーザーやショップがメーカーの作った車やバイクをベースに
新たな付加価値を生み出しているということです。
だから”ショップ”は高額の仕事の依頼が来るのです。
ですから、
どんな業種でも”付加価値”を作り出して行くことが肝要だと思います。
今日の憎まれ口はこのへんでオシマイ
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2014/07/31 20:49:18