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2016年01月21日

ターボチャージャーの種類についてお勉強♪ その①

ターボチャージャーの種類についてお勉強♪ その① みなさんこんにちは♪













SMAP解散報道は凄いですね~
簡単に考えれば事務所のゴタゴタなんですけど
芸能人は明日が保証されないので大変デス。

また、小さい会社だとどの上司の元で仕事をするか?
ってのもSMAPと同じように重要になります。
SMAPもマネージャーがいなくなったことで
厳しい状況が待ち受けてるような気がします。

私もSMAP世代なんで是非とも元気な姿が見たいものです♪


さてエンジンを元気にするといえばやっぱりターボ!!っす(笑)
ターボの種類を書きたいのですが、その前にターボの部品名を
みてください。

alt

排気ガスでターボを回す羽根が、タービンホイール(左側)
空気を圧縮する方がコンプレッサーホイール(右側)
その二つをシャフトでつないでいます。


ではひとつづつ行ってみましょう♪





①ボールベアリングターボ

R32スカイライン等に採用されました。
従来軸受はオイル潤滑メタル軸受でオイル潤滑だったものを
ボールベアリングにしています。
このことによって機械損失を減らしターボラグの減少
さらに高回転化を実現しています。

alt

またボールベアリングの周りをオイルで保持することにより
オイルフィルムダンパーとして振動等をキャンセルします。

第二期ホンダF1エンジンにも使われています。
シャフトの固定方法がベアリングの場合は圧入のため
軸方向の力(背圧)に強いのだそうです。

メタル軸受はシャフトが軸方向に動く(オイルクリアラスがあるから)
のですがボールベアリング軸受けは圧入のため動きません。

排気ガス圧力が高い場合はタービン側からコンプレッサー側に
押される力がかかるのでコンプレッサーがハウジングに接触する
ようなトラブルがあったそうです。

その対策にボールベアリングは効果があったとか・・・





②セラミックターボ

これもR32時代に採用されました。
タービンホイールは通常耐熱に優れたニッケル合金(商品名インコネル)で作られる
のが多いのですがセラミックで作った物です。
セラミックで作ることによりより軽量化でき、ターボラグを減らすことが可能デス。
ただセラミックは割れる可能性がありますから、タービンの羽根は分厚くしないと
いけないそうです。




③樹脂コンプレッサー

R33の後期に採用された記憶があります。
通常コンプレッサホイールはアルミ合金で作られますが
さらに軽量な樹脂で作った物です。
ボールベアリング、セラミックタービンとの合わせ技でよりターボラグを
減らしリニアな出力特性を狙ったものです。
R33スカイラインではリニアチャージコンセプトといっていましたが
結構先進なコンセプトだったことがわかります(評判悪かったけど)

alt

ちなみに樹脂コンプレッサーはデミオディーゼルやCX-3にも使われて
いますが当たり前に技術になってきていますのでカタログ等にもだされません。







③チタンタービン

三菱のランエボに採用されました。
ニッケル合金で作られていたタービンホイールをチタン合金で作ったものです。
より軽くつくられていますので低回転からトルクを必要とするラリーでは
武器になったようです。
ただ耐熱性、耐久性が少し劣るようで、Gr-Aラリーではコースに合わせ選択できるように
していたようです。
また競技では壊れる前に交換すればいいので、まぁ問題にはならなかったそうです。

インコネルの比重は8.8に対してチタンは4.5と大幅に軽くなります。






⑤マグネシウムコンプレッサー

これも三菱ランエボで採用されました。
コンプレッサー側をアルミ合金からマグネシウム合金にしてより軽量化されています。
樹脂コンプレッサーはハイブーストですぐ壊れるそうですが、マグネシウムだと
ラリーにも使えるそうです、
ただ、アルミは異物は当たった場合曲がりで済む場合もマグネシウムであれば
粉々になるそうです。
ランエボ10では、コンプレッサー側マグネシウム、タービン側はチタン標準となり
逆にオプションとしてアルミコンプレッサー、ニッケル合金タービンがラインナップされた
ようです。

アルミの比重は2.7に対してマグネシウムは1.7くらいってことですから
軽いアルミよりより軽いです。
まぁ樹脂が一番軽いのですが、耐久性能が劣ります。



⑥切削コンプレッサーホイール

過去のばかりでは面白くないので、最近の流行を・・・
まず下の写真を見てください♪

alt

トヨタクラウンに採用されました。
(最近のトヨタは切削コンプレッサーが多い)

通常コンプレッサーホイールはアルミ合金で作られることが多いと書きました
製造方法はロストワックス製法といって鋳造です。
超簡単に説明すると金型にアルミを流し込むような感じで、たいやき作るような方法

今回の切削コンプレッサーホイールは、アルミのかたまりから
削りだします。
削った加工跡がコンプレッサーホイールに残っていますね♪


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これは五軸加工機ってのが一般化されたことで、工程が短縮、発注されたら
アルミ材料を機械にセットして五軸加工機が加工すれば、ハイ出来上がり♪
ってくらい簡単になっています。

ではメリットは?っていうと下の写真をみてください。

alt


アルミを鋳物で作る際は耐久性にマージンを持たせるため
分厚く作る必要がありますが、アルミ鍛造材を使用することで、羽根をより
薄く、また軸中心まで加工することができます。


羽根を薄くつくると、もちろん軽量化になりますし、空気の流れも増やせます。
軸の中心近くまで羽根とすることができるし、耐久性もアルミ鍛造で問題はない
いいことずくめなんですね。


五軸加工機は3D加工に優れますし、プログラム変更で簡単に仕様変更ができる。
五軸加工機でいろんなコンプレッサーホイールが製造可能で、設備投資もいりません。

アフターパーツメーカは、切削コンプレッサーホイールを使います。
(今後加工機の性能が良くなれば削り痕もわからなくなると思います。)


噂話ですがGr-Aレース時代はターボの直径(入口径、出口径)寸法でしか規制がなかったため
さらに削ることで薄く、軽量化、ハイフロー化していたと聞いたことが
あります。
まぁ見た目で削っててもワカリマセンからバレないでしょうね。

デメリットは削りだしなんで削りカスが多いことでしょうか・・・

ちなみにすっごく詳しく知ってるようなふりしてますが、
スピードボックスさんの受け売りデス(笑)
http://speed-box.jp/kit/billetCW.php

チューンドターボの事ならスピ―ドボックスさんに!!




⑦今後の製造方法

さて現状のコンプレッサホイールは切削だよ♪
って話を書きましたが、今後はどうなるか?
予想してみてください。


そうです。


製造業では革命的な商品といわれる製造装置です。


わかりましたか???





3秒でお答えください!!












答え












3Dプリンター!!





な~んと金属3Dプリンターでタービンホイールも作っちゃう時代です。

alt

まだまだ、試作段階で市販できるものではありませんがこれなら
削りカス自体もありません。

面白いですね~

実はまだまだ続くのですが、長文になったので今日はここまでといたします。
次回はシステムとか書いていきたいと思います。

ちなみに私はシロートのクルマ好きなので、教えて頂ける方がありましたら
よろしくお願いします。


デハデハ♪
ブログ一覧 | お勉強 | 日記
Posted at 2016/01/21 09:54:11

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この記事へのコメント

2016年1月21日 11:39
ターボに関してまったくの無知なので勉強になります(^^ゞ

外車のターボの歴史も似たようなかんじなんですか?(^^;
コメントへの返答
2016年1月21日 16:48
どもども♪

外車はどうなのか良くわからない
こともありますが、この後その②
その③くらいまで種類を書きたいと
思ってます。

暇つぶしにでも読んでください♪
2016年1月21日 12:20
こんにちは!

うちはたのきんトリオ世代ですが、なにか(笑)

「ハイキャスター化」でググッたらドンピシャ、ヒットしましたよ。

いつも勉強させてもらってます( ̄^ ̄)ゞ
コメントへの返答
2016年1月21日 16:51
こんにちは♪

>うちはたのきんトリオ世代ですが、なにか(笑)

おっと!!私の姉は野村義男ファンだったりします(笑)

ちなみにギンギラギンにさりげなく
ならフルコーラス歌えます♪
2016年1月21日 19:01
私の知ってることをいくらか情報ADDします。

6年ぐらい前に、ターボチャージャーのセミナーに参加したことがあります。
当時は、バスやトラックのディーゼルエンジン用のT/Cが最先端だったので、

「ウエストゲートはプリミティブ」
「今の主流はVGターボ」
「二段過給も、バスやトラックでは定番」
「ディーゼルはガソリンより排気温度が100~200℃低いが、1000℃要求があった。対象車種を訊くとアウディのル・マン用のTDIだった。軸受にも高温は厳しい要求」

などなど。

「ウエストゲートはプリミティブ」

と言われたんですが、ガソリン市販車にVGは高価過ぎるので、911ターボぐらいにしか採用されなかった経緯があり、今でも、レーシングエンジンでもウエストゲート制御ですよね。



ちなみに、切削コンプレッサホイールですが、書かれているように、トヨタ内製のモノがやたらとクオリティ高く、丈夫だと聞きました。

ガソリン用: トヨタ内製
ディーゼル用: 豊田自動織機製

と聞きました。
コメントへの返答
2016年1月21日 23:30
どもども♪

ありがとうございます。

>6年ぐらい前に、ターボチャージャーのセミナーに参加したことがあります。

スゴイ!そんなセミナーに参加されているんですね。
私も行ってみたいです。

>ガソリン用: トヨタ内製
>ディーゼル用: 豊田自動織機製

ガソリン用とディーゼル用で製造会社が違ったんですね。
見た目じゃわからないですね(笑)

知らなかったデス。

911はVG使ってますがなぜか、電動ウエストゲートバルブは採用されていませんね。
ステップワゴンにも採用されてるのに
ちょっと不思議です。

とりあえず、次の内容はツインスクロールとかVGターボとか書いてみようかと思っています♪


2016年1月22日 7:06
R33のリニアチャージコンセプト、懐かしいですね。あの頃からもはやノーマルタービンでのブーストアップでは大幅なパワー向上を望めなくなり、ポン付けタービンなんて製品が出てきましたね。
デミオDのコンプレッサーインペラも樹脂製とは初めて知りました。S耐のデミオDはパワーアップした途端にマシントラブルが増えましたが、MTのトルク容量と共にこの辺りがボトルネックだったかも。。。
コメントへの返答
2016年1月23日 0:12
R33の4Drとか結構好きだったんですよ♪

大型セダンでありながら結構走りましたから。

ただ、スカイラインの名前はモアパワーが
常に求められるんですよね。

>S耐のデミオDはパワーアップした途端にマシントラブルが増えましたが、MTのトルク容量と共にこの辺りがボトルネックだったかも。。。

レース好きなんですがS耐デミオはよくしらなないんです。
プライベートでデミオ使うのは大変な苦労でしょうね。

VGタービンとかそのまま使ってるんでしょうかね?

次はツインスクロールとVGタービンについて書いてみます♪

プロフィール

「GRトヨタが夜に速かったのはソフトタイヤが合ってたんだな^_^」
何シテル?   06/16 21:52
Garage Kです。 レースも好きですし、能書きが多いです。 ブログの内容は嘘デス よろしくです。
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