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2024年08月13日

【2024年夏 遠征記その6】渓谷4号

【2024年夏 遠征記その6】渓谷4号 その5 からの続きです。

前回の最後から、時系列を少し遡っての続きとなります。

足尾銅山観光を見学した後、いったん通洞駅の方に戻ります

実はこの時点で、次はどこに行くか?しっかりと決めていませんでした。
決まっているのは、この日の夜に都内まで戻り、息子のところを訪れること。それまでどうしようか・・・???

現在時刻は13時、ここで考えられる案は3つ。
1.日光駅行きのバス(通洞駅前13時17分発)で日光駅に出て、東武鉄道もしくはJR日光線を経由する
2.わ鐵の普通列車桐生行き(13時32分発)に乗車し、東武鉄道経由で都内、あるいは桐生から上毛電鉄で前橋まで出るのも面白いかも…
3.わ鐵のトロッコ列車「渓谷4号」(14時01分発)で戻り、両毛線や東武鉄道沿線の街歩きを絡める

当初に考えていたのは「1」でした。
これなら、日光で食事もできるし(まだ、コロッケの購入前です)、前回修理中だった日光東照宮もしっかりとお参りできます。ただ、乗り鉄としてはJRだと宇都宮から先、東武でも下今市から先が乗車済で、新鮮味があまりないのが難点。

まずは現地確認、時刻を確認のためバス停へ。
20240813-400
あと10分ほどでバスが到着することを確認。

通洞駅へ
20240813-390
2と3の時刻を確認。トロッコ列車の空車状況もネットから確認します。

それぞれの案に一長一短がありますが、都内に到着する時刻まで考えた結果、おそらく次回以降に日光に行くよりも、上毛電鉄に乗るよりも、確率が少ないのはわ鐵のトロッコ列車に乗ることでしょう、ということで3に決めます。

あらかじめ駅でトロッコ列車の整理券を購入して、街歩きに出たのでした。

「ますや肉店」のコロッケとメンチカツを満喫するころには発車時間が近づいてきました。駅に戻ります。

駅にはすでに同じ列車に乗るらしき乗客が三々五々集まっています。

20240813-470
ホームへ。周りは緑に囲まれた落ち着いた雰囲気のホームですが、実はこれを撮っている私の背中側には多くの乗客が待っていて、今か今かと列車の到着を待っていました。

近くの踏切が鳴り、DE10型ディーゼル機関車に牽かれた客車2両+トロッコ客車2両の4両編成「渓谷4号」が到着(トップ写真)。子供たちから歓声が上がります。

整理券は必要ですが、全車自由席なので客車とトロッコ車両、どちらに乗っても構いません。
9割がたの乗客がトロッコ車両に乗り込む中、私はあえて客車に!

トロッコ列車もいいのですが、機関車が牽く普通の客車に乗ることに興味がありましたから、最初から客車一択でした。

20240813-500
BOX席の並ぶ車内、そうそう、これです!企画列車にありがちな飾り気がないのが逆に良いです。
ちなみにベース車両は旧国鉄の12系客車。まさに昭和時代の客車急行、鈍行列車として運用されてきた客車が、内装は当時とあまり変わらない姿で使われています。
そして、ディーゼル機関車が「DE10型」という、かつてはローカル線でも活躍していた機関車というのもまた嬉しいところ。

私が物心つくころには、すでに蒸気機関車が牽く定期列車はほぼ無く、代わりに電気機関車やこのようなディーゼル機関車の牽く客車列車が、特急だけでなく定期の急行や普通列車として全国を走っていました。ですので私にとってはこちらがいわゆる「当時の日常」という感覚。
気分はまさに、昭和50年代の汽車旅です。

行きとは反対側の車窓を楽しむために、進行方向左側の座席に陣取ります。

定刻、そのDE10 型から汽笛一声、衝撃もなく静かに発車します。

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先ほど訪れた足尾銅山観光の横を通過。

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かつての銅山の社宅を横に見ます。

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やがて列車は「坂東カーブ」と呼ばれる急カーブに差し掛かりました。渡良瀬川の渓谷と列車の最後尾を同時に見ることができます。ちなみにここは進行方向右側の座席から撮っています。

そして、再び草木トンネルへ。
こちらのトンネル内では、トロッコ車両内にイルミネーションが輝くそうです。

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トンネルを抜けた先の神戸駅に到着。窓ガラスが曇っているのは、涼しいトンネルを出た直後だからです。

ここで7分ほど停車。行きと同じく、地元の方が駅弁売りさながら、名産品や軽食、飲み物などを客車まで売りに現れます。窓を開け、乗客が窓越しに飲み物などを買い求めているのは、昔なら当たり前の光景でしたね。

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列車レストラン「清流」。東武鉄道の特急「けごん」の車両をレストランに改装しています。こちらも絶賛営業中。

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トロッコ車両の方まで足を延ばします。気持ちよさそう…でも停まっているときはちょっと暑そう…

そんなこんなでホーム探索もあっという間、発車時刻を迎えます。

発車してしばらくすると、右手車窓すぐに「地蔵滝(汽車見の滝)」を見ることができる、との案内放送が流れます。

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近くに来ると徐行してくれますので、ゆっくりと眺めることができます。

今の時季、木々の緑が生い茂っていて、目の前を通るときにはじめて全体を見ることができました。行きの車窓でこちら側に座っていたはずなのにまったく気が付かなかったのは、そのせいかもしれません。

20240813-580
列車はずっと、渡良瀬川に沿って走ります。速度はゆっくりで、体感ですと40㎞/hほどでしょうか。時折「ピーッ」という汽笛が響く飾り気のない車内にいると、まさに何十年か前の日常風景の中です。

水沼駅に到着する直前から、急に雷鳴がとどろき、強めの雨が降ってきました。トロッコ車両にいた乗客たちが慌てて客車に移ってきます。

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ホームの雨どいからは水道の蛇口をひねったように雨水が勢いよく流れていました。

しかし、そんな雨もすぐにやみ、また雲の間から青空がみえてきます。

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15時37分、トロッコ列車の終点、大間々駅に到着。
「渓谷4号」の汽車旅、沿線風景と客車列車はまさに「昔の日常という非日常感」が満載で大満足でした。

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桐生方面へは、大間々駅で連絡する普通列車に乗り換え。

トロッコ列車からの連絡列車ですが、1両だけのレールバス。
トロッコ列車の4両分(この日の乗車率ですと実質2両ですが)の乗客を1両で賄えるのかと思ったのですが、大間々駅でそのまま降り立っていく乗客も多く、連絡列車は所々空席が見えるくらいの混雑具合。

途中駅で乗り降りする観光客もいましたから、大間々駅までクルマで訪れて、トロッコ列車と足尾銅山観光、さらには沿線の観光を楽しむ、という人も多いのでしょう。

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終点の桐生駅からは両毛線で伊勢崎駅へ。
高架で新しい伊勢崎駅ですが、駅前はまだこれから開発が進むといった感じ。整然と区画整理されていますが建物は少な目です。

さすがにお腹が空いたので、駅近くで手軽に食べられるものがあれば、と思うもお店は大きめのスーパーがあるのみ。食事をしないとなると、次に乗り換える東武伊勢崎線の発車時間までは時間があります。ならば、一駅先の新伊勢崎駅まで歩いても間に合いそう、ということで少しだけですが伊勢崎市内を街歩き。

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徒歩15分ほどで、商店街のある通りへ。ここからは新伊勢崎駅の方が近いです。

少し日の傾いた市内を歩きます。
時おりお店が点在する住宅地を歩いていると、日課の散歩で自宅の近くを歩いているような感じです。
20240813-640
高架で新しい、しかし無人駅の新伊勢崎駅のホームに。
他には若い男の子が1名と、スマホでの通話に忙しそうな外国人の男性が1人のみ。…やがて、伊勢崎駅で乗り予定だった列車がやってきました。

このあとは、都内某所に住んでいる息子の所に立ち寄って、一緒に食事でも…という予定。
館林、久喜、そして都内に入って曳舟で浅草行きに乗り換えていきます。

20240813-650
浅草駅に到着直前の隅田川から、動く車内からそのままスマホの夜景モードで撮ったのもあって少しぼやけてしまいましたが…この風景をもって、暑い暑い夏の関東乗り鉄、街歩き紀行のお話は、ここまで…。

ブログ一覧 | 鉄道旅 | 日記
Posted at 2024/08/31 14:20:48

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1日だけの休みだった日曜
たけやん@岡山さん

この記事へのコメント

2024年8月31日 21:36
高校の修学旅行は九州だったのですが、まだ新幹線が岡山までの時代で(古!)、行き帰りともこの客車の夜行で、座席の間に板を渡し、その状態で4人寝ろと言う無茶なプランでした(笑) 旅行の説明会で、帰りだけでもフェリーにしてくださいって、要望したのですが、即却下でした(笑)
懐かしい~。

伊勢崎は、区画整理が行われて、県都・前橋より立派な駅&駅前になりましたが、前橋と同様、町の中心街からかなり離れているのですよね・・・。 両毛線が人を運ぶのではなく、物(絹)を運ぶために作られたからかな・・・? 以前は、前橋駅前にもレンガ造りの倉庫がたくさんありました。

最後の写真と2枚前の写真とのギャップが・・・(^-^;
コメントへの返答
2024年8月31日 23:39
今だと、そんな風に寝床を作るような指示が出ること自体、色々と言われそうですね(笑)
あのBOX席で行く夜行列車はあたりまえでしたものね。学生の頃、北海道を巡った時も、ほとんど宿を取らずに夜行列車のこの座席でよく移動しましたが、何泊も続くときつかったです。

伊勢崎市内のメイン通りは、以前DWRのコースで通ったことがあります。その時のことを覚えていて、一度歩きたかった、というのがあります。
ただ、駅近くという覚えがあったので、そこは記憶違いでした。
ちなみにずっと、群馬県で人口第3位の街は伊勢崎と思っていたのですが、太田市なのですね。

両毛線の話、勉強になりました。
わ鐵もですが、昔は元々、人ではなく貨物をメインに運ぶ目的で敷かれた鉄道も多かったですね。

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「街歩きの記録『四国地方編』 https://minkara.carview.co.jp/summary/12901/
何シテル?   05/18 20:55
ルーミーやハスラーで行く、ドライブラリーと下道ドライブ、1泊や日帰りの街歩き小旅行、更には日常生活で興味のあるお話などなど、ブログで細々と綴っていきます。 ...
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