インタークーラー冷却水　謎の減少

初度登録から２６年を数え、ここのところ故障修理の機会が多くなってきていて、部品調達にも不安要素が出はじめているのは事実。それでもできる範囲で維持を頑張ってみようと思うところであるが、また故障記事を掲載すること、お許しいただきたい。

TD27Tiエンジンのインタークーラーは独立水冷式を採用してあるが、インタークーラーの警告ランプが点灯したため、指定濃度の50%希釈のLLCを補充することに。

タペットカバー上に冷却水注水口があるが、キャップを開けると水面は見えず、100cc ほど注水したところで満水に。水位センサーはかなり敏感に水位低下をキャッチするようだ。

200ccほどの容量のインタークーラー用のサブタンクが付いているが,、直接注水できない構造となっている。
サブタンクが空だと冷却水を補充しても配管のエアが抜けた分だけ水位が低下し、冷える過程で空のサブタンクから新たなエアを吸ってしまい、また警告ランプが点灯。何度かこのステップを踏めばエア抜きできるのだが正直かなり面倒。
なのでキャップにつながるゴムホースを外しスポイトで強制的にタンクに200ｃｃほど注水してやる。
これにより温度の昇降とともにエアは抜け、配管内はLLCで満たされるはずだったのだが。

300キロほど走行したらなぜかまたインタークーラー警告ランプ点灯。

当初水位計の誤作動を疑ったが、キャップを開けると水面は見えず、サブタンクも空っぽ。どこからか微量ずつ漏れているようだ。
仕方ないのでキャップを新品に交換し、同じ手順での給水をしたものの、また同じくらいの距離数で警告灯。
配管、インタークーラー用ラジエーター、循環ポンプなど診てみたが見える範囲で漏れた痕跡どころか、LLC特有の甘い香りさえしない。ということは?

あまり考えたくないのだが、やはりインタークーラーの内部フィンから漏れていると考えるのが妥当だろう。
エンジン吸気に冷却水を吸わせる格好になっていると思われるけど、微量だと思うのでとりあえず対症療法としてラジエーター用漏れ止め剤ホルツのラドウェルド10ﾘｯﾄﾙ用を5分の1ほど処方することに。
これで漏れが止まってくれることを念ずるばかりである。

追記：5年経過の2023年現在、新たな冷却水喪失は起こっていないので、漏れ止め処置は成功したものと思われます。