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2015年05月12日

九州旅行二日目後半(4月30日午後)

九州旅行二日目後半(4月30日午後) 我々が訪問した数日後に世界遺産登録勧告を受けたため、今や人気の観光スポットとなっている万田坑跡の次は、
同じく有明海に面した熊本県玉名市から熊本市へ続く
「草枕の道」を訪れました。
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今も残る石畳の道を探しあてて、ホッとしたところで1枚。
是非見たかった景色(その2)の写真は後半にアップしますが、玉名市側から入った場合、最後の案内板が裏向きなので、ここに来るまで結構難航しました。



何故、今になって「草枕の道」なのか・・・それは、4月4日の朝日新聞に掲載された【 みちのものがたり 草枕の道 熊本県 漱石を魅了したヒロイン 】を読んだ時から、一度行ってみたいと思っていたのです。今回の九州旅行、嫁さんはあの時雨リベンジを思ってか、柳川での舟遊びを第一希望にしていたみたい(結局、時間の都合で実現しませんでした)ですが、私の場合、きっかけはこの記事でした。
少々長くなって恐縮ですが、以下に抜粋します。

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朝方に降った雨で落葉が濡(ぬ)れ、すべりやすい。足元の岩にもコケがびっしり付く。意識は次の一歩に集中し、せっかく「山路(やまみち)」に来たのだから何か考えねば、と焦っても、何も浮かばない。こんな道を登っていくと、峠の茶屋に着く。熊本市郊外、夏目漱石が歩いた「草枕の道」のうち、当時の雰囲気が残る鎌研(かまとぎ)坂だ。

 第五高等学校(熊本市)の英語教授で30歳の漱石は1897年12月末、市内の家を朝出発。峠を越え、有明海べりの小天(おあま)温泉に至り、地元有力者前田案山子(かがし)の別邸で正月を過ごす。

 鄙(ひな)びた温泉地を舞台に、廊下を振り袖で歩き、深夜、湯気にけむる男湯に入ってくる謎めいた美女・那美に、主人公の画工(画家)が心引かれる、という小説「草枕」は、この時の旅から生まれた。ヒロイン那美は、実際に漱石をもてなした案山子の次女卓(つな)がモデルとされる。

                       ***

 「卓さんは、自分の意見をしっかりもつ女性でした。漱石好みのタイプです」と中村青史・元熊本大教授は言う。案山子は国会議員も務めた自由民権運動の闘士、この家で育った卓は、漱石が訪れた頃、離婚して実家に戻っていた。

 半年後の初夏、漱石は五高の同僚と再び小天に行き、日帰りで戻っている。小天に行ったのは、冬と初夏の2度だけとされるが、「春頃、ひとりで小天に行った可能性があります」と中村さん。「草枕」が描く季節は、菜の花が咲き、ヒバリがさえずる春であり、漱石が当時作ったとされる俳句に、不思議な連作(「こぬ殿に月朧也〈おぼろなり〉高き楼」など)がある。濃厚な春のイメージ、男女のあいびきを想起させる意味深長なシーン。「京を舞台に、平安王朝風にしているが、カムフラージュじゃないかな」

                       ***

 その頃、夏目家で重大な出来事が起きる。市内を流れる白川に、鏡子夫人が入水、助け上げられた自殺未遂事件だ。慣れぬ地方での暮らしや初めての子供の流産などで、精神が不安定になった夫人が発作的に事を起こした、といわれるが、卓さんの存在も無関係ではないのでは、と中村さんは推測する。

 熊本に4年3カ月住んだ漱石は、そのままロンドンに留学するが、帰国後は東京に住み、熊本に戻らなかった。一方、前田家は火災や遺産相続などでもめ、一家は崩壊。卓はおそらく「草枕の道」をたどって熊本に出、上京する。東京には、革命家宮崎滔天(とうてん)に嫁した妹槌(つち)一家が住んでいた。東京で卓は、思いもよらぬ世界に入る。(文・牧村健一郎 写真・早坂元興)


 ■今回の道

 冒頭の名文句「山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。智(ち)に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される」で知られる「草枕」は、夏目漱石(1867~1916)初期の名作だ。

 熊本市内の岳林寺から峠の茶屋を経て小天温泉にいたる山道(約15キロ)が、20年ほど前から「草枕の道」として整備されている。4、5時間の半日コースだ。「『おい』と声を掛けたが返事がない」と描写された峠の茶屋は、場所は特定できないが、現在、鳥越の茶屋跡に茶屋が復元されている。

 那美のモデル前田卓(1868~1938)は、闘う女だった。娘時代はナギナタなどの武術を習得、前田家の遺産相続では、長男だけでなく他の兄弟姉妹への分与を唱えて実現させた。晩年、婦人雑誌が「漱石初恋の人」としてスキャンダラスな記事を掲載した時は、出版社を相手に訴訟を起こした。弁護士が入り、仲裁に応じたようだが、スジを通し、行動も辞さない気性は生涯、変わらなかった。

【TMK注】橙色太文字は写真を後掲します。
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さて、午前中の移動時に、R208のトロさに嫌気がさしたので、荒尾市から玉名市小天までは、間道、県道を駆使しましたが、最後はどうしてもR501を通ることになり、その結果、遅かったけど、とっても美味しい昼飯にありつけました。

R501K1にぶつかる天水町部田見の信号に停まった時に目に付いた「熊本ギョーザ」の看板に惹かれて入ったのが奇跡でした。

子供の時から梅肉を食べさせて育てた豚の梅肉ポークを使ったギョーザで、タレなしで食べるのです。
ギョーザも美味しいし、サラダ食べ放題も旅行者にとっては大変有難いものでした。



その交差点からまもない次の大きな交差点が天水町小天。この近くに前田家別邸があります。

前田家別邸の中央部あたりから見下ろした浴場です。  クリックで拡大
























浴場の中・・・男湯です。湯口が左側にありますが、男女湯合わせてこの湯口だけしかありません。立派な石が使用されている浴室ですが、木の壁(というか衝立?)の向こう側にある女湯の浴槽へは男湯からの湯が流れており、女湯の温度はかなり低かったようです。そのため・・・
ヒロイン那美は、深夜の入浴時に男湯に入った、と言われています。  クリックで拡大

























浴場を出たところから、漱石が滞在したという離れを見上げました。
一番奥が離れで、手前の建物は、現在立て直して民家となっています。 




クリックで拡大







離れの中です。右の写真は、ヒロイン那美のモデル・案山子の次女卓(つな)。 







   クリックで拡大 








次はK1に戻って、いよいよ金峰山(標高665m)越えの「草枕の道」へ向かいます。

K1から有明海側を振り返ると、雲仙普賢岳がうっすらと見えていました。みかん山から見下ろした
干拓された海と普賢岳のシルエットが、有明海らしさを醸し出しています。  クリックで拡大
























一旦は通り過ぎて峠の茶屋まで行ってしまったのですが、茶店の親父さんから教えてもらって、根性でやってきたのが、冒頭の写真。 そして、ここで撮ったこの写真が、是非見たかった景色(その2)「草枕の道」です。   クリックで拡大
























これで、是非見たかった景色は(その2)まで完了しました。ご機嫌で、熊本市内を通り抜け、交通量の多いR57は避けて・・・・県道を乗り継いで南阿蘇の宿舎へ戻りました。
途中にビューポイントがあったので、ここでも振り返ると、先ほど山越えした金峰山とその向こうに重なって普賢岳が見えていました。  クリックで拡大
























さぁ、お天気晴れが予想される明日は、是非見たかった景色(その3)と墓参りですexclamation×2

つづく
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Posted at 2015/05/12 00:59:51

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この記事へのコメント

2015年5月12日 6:20
有明海と普賢岳のなんとも言えない景色ですね…

それにしても素敵なところをたくさんご存知なんですねぇ〜
コメントへの返答
2015年5月12日 20:25
偶然出会った景色ですが、みかん山から見たこのマッタリ感が良いでしょ?

本文にも書きましたが、「草枕の道」については、最近仕入れた情報だったのですよ~
2015年5月13日 21:37
「MAPION」を別画面で出して場所を参照しながら、記事を拝見していました。
「草枕の道」初めて聞きました。写真の撮り方もお上手で、石畳の道の雰囲気がすごく良い感じです。

この日、四国は大雨だったのですが、そちらは大丈夫だったようですね。
コメントへの返答
2015年5月14日 1:53
位置関係を文章で表すのが難しくて・・・m(_ _)m
「草枕の道」・・・私も、たまたま岡山のホテルで迎えた朝、ゆっくりと新聞を読んだことから、知った次第で、偶然なのですよ。
苔むした石畳を撮りたくて行ったようなものです。
ありがとうございます。

この日、午前中小雨、この時間帯からは薄曇りというお天気でした。

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現住所変更(横浜 → 神戸)に伴い追記しました。(2011.5.17) ****************************************** ...

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