
ヴィルニュス二日目の午前中は、近郊(西へ約30km)にある
トラカイの街へ行きました。
トラカイは、
ヴィルニュスの前に首都がおかれた街で、30個以上にもなる湖に囲まれた自然豊かな観光地です。
今回は、その観光の中心になるトラカイ城へ向かいます。丁度、湖に囲まれた半島のような地形にあるトラカイの街、その先端にある島に
トラカイ城はありました。
何れの画像もクリックで
拡大します。
トラカイの
街歩き開始です。
開始早々で恐縮ですが、この建物、何だか明確に覚えていません。。。が、左奥にあるのは火の見やぐらで消防署だったような(と勝手に思っているのかも)。。。
カライメ博物館です。
カライメとは、15世紀初頭に、時のリトアニア大公・ヴィータウタスがクリミアから
傭兵として招いたトルコ語系少数民族のことです。
この少数民族は、今でも約200名がトラカイの街を中心に民族性を維持しながら暮らしているそうで、この
礼拝所・キエネサにもカライメの特徴が現れています。
こちらはカライム通りに面した
伝統的なカライメの住宅です。
三つ並んだ窓が、その特徴です。

三つの窓は、神様、大公ヴィータウタス、家族のための三つという意味合いがあるとのことでした。
しばらく通りに沿って歩いた後、湖のほとりに出たところです。
ちょっとしたリゾートの雰囲気です。
トラカイ城は二つ目の島に建っており、橋を二つ渡って向かいます。ここは二つ目の橋です。
橋を渡ると城壁があり、そこから先が有料となっています。ここは入って直ぐの
前庭です。

前庭には、
拷問器具のレプリカがいくつか置いてありました。奥のお城への階段を上がると。。。
空堀があり(左)、跳ね橋を渡って(右)城内に入ります。
当時は湖の水位が高かったと思われます。

城内、中庭から見た城郭です。
矩形の城郭は、基本的に
3層構造になっており、一辺だけが。。。
。。。
更に3層構造の建屋が乗っていて、天守閣のようになっています。
矩形部分には、各階とも
木製の内側通路と階段が設けられており、城内の行き来の利便性が図られていたようです。
階段を上がったり降りたりしながら、内部の展示物を観ます。
内部は、
14世紀後半(室町幕府確立の頃です)としては、重厚な造りだと思います。
トラカイ城の完成図でしょうか。。。今は木々が生い茂る一つ目の島もお城の機能を有していた。。。

。。。ようで、今のトラカイ城は大公の住居だったことが想像されます。
代々のリトアニア大公のレリーフも飾ってありました。
こちらでも登場した祖父と孫の
孫を本人に。。。

。。。すると、左から
曾祖父・ヴィータウタス(曾孫と同じ名前)、
祖父・
ゲディミナス、
伯父・アルギルダス、
父・
ケーストゥティス、
本人・
ヴィータウタスの5名分です。
こちらは、1410年に起こった
タンネンベルクの戦い(或いはグルンヴァルトの戦い)=ポーランド・リトアニア連合軍とドイツ騎士団との闘いを描いたものです。

リトアニアを率いたのは当然、時の大公・ヴィータウタス(孫の方)でした。
トラカイ城は、戦後はそのお城としての機能よりもヴィータウタスの住居として活用されるようになったようです。
👈従って、
大公ヴィータウタスは城内の
ステンドグラスにも描かれていますし。。。
胸像も飾ってありました
👇
何となくトルコっぽいので、
少数民族カライメの生活を表しているのではないかと思しきディスプレイです(左)。
昔の銀貨も展示されていました(右)。

騎士ヴィーティス(Vytis、追跡者)をモチーフにした
リトアニア大公国の紋章(左)。。。リトアニアの国章の起源になります。元々はヴィータウタスの伯父・アルギルダスが印章のデザインとしていたようです。 また、騎士ヴィーティスのデザインは、現在の
リトアニアのユーロ硬貨にも採用されていますが、殆どがカード決済の環境下、残念ながら我々が手にする機会はありませんでした
(>_<)
紋章については最後にもう一度
夜明けの門で
おさらいをします。


ヴィータウタスの父・
ケーストゥティスの祖先が使っていた紋章(右)。
以上、現地人ガイドさんの説明を基に(その場での理解が中々難しいので)、帰国後にも調べて再確認はしつつの記載です。
という間に、何だか騒々しくなったと思ったら、研修旅行でしょうか。。。大人の団体さんが登場。。。

。。。したところで城内の説明が終わりました。良いタイミングでした。
帰路、前庭をお城側から見た眺めです。置いてある
拷問器具のレプリカで遊ぶ子供達が怖い
(;^_^A
島から半島側に戻ったところに土産屋さんの屋台がありました。
遠足で来たと思われる子供達が群がっていますが、お客は我々だけの時に、ここで
ショットグラスを買いました。本ブログ
シリーズ第1弾の冒頭を飾ったショットグラスです。
午前中の観光を終えヴィルニュスに戻ります。30kmほどですからスグに着きます。
旧市街にある
Radisson BLU ASTORIJA で昼食を食べるため旧市街入口にある
夜明けの門でバスを降りたところです。 前日は判りにくかったのですが、午前中にお勉強をした
リトアニア大公国の紋章が、塔の頂部に描かれていることを再確認出来ました
(^^)/
Radisson BLU ASTORIJAでの昼食です。
前菜はシーザーサラダ(左)。バターと一緒に
黒にんにくがあったので、迷わず一粒(右)。

メインは鯛のソテーと温野菜。。。美味い😋 写っていませんが
白ワインとマッチしていました(左)。

お天気はイマイチの中、午後の自由時間をどう使うか・・・相談しながらのランチでした。
つづく
【関連のブログ】
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バルト三国(その1:速報)
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バルト三国(その2:往路ヴィルニュスまで)
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バルト三国(その3:ヴィルニュス初日のランチまで)
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バルト三国(その4:ヴィルニュス初日の午後は街歩き)
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Posted at
2025/06/15 12:19:44