砲弾型LEDを12Vで光らせる準備!
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
今回は、とある小細工の下準備です。
Φ3mmの砲弾型LED(3V約20mA)を
12Vで使えるように加工します。
といっても、何?って方もいらっしゃる
かもしれません。
通常売られているLEDは、
2~3V程度の電圧で10~20mA前後の
電流を流して光らせるようになってます。
なので、クルマの12V(14.4V)をそのまま
印加すると、数秒で壊れます😱
なので、クルマの12V用で
販売されているLEDには
「抵抗付き」で電圧を降下させてるのを
良く目にするかと思います。
加工品なので割高なのと、
ある意味趣味で、自作します。
2
と、その前に、
使うLEDの順電流-順電圧特性を
測ってみます。
といっても、ありもので測るので
ちょっと手間ですが…
電源は昔買ったエーモンの
LED用電源ボックス/1891を
使いました
単3電池2本で直流でV=約12.5vを
供給できるので、
クルマにつける低電力パーツの
確認に使えます。
写真のようにして、
500~100kΩの抵抗をLEDに直列に
とっかえひっかえ付けて、
テスターで電圧VRを測定しました。
抵抗値Rも誤差があるので
測定しておきます。
3
横軸:順電圧Vf=電源電圧V-抵抗電圧VR
縦軸:順電流If=VR÷R
でグラフ描くとこんな感じです。
点灯状態確認すると、
16mA~20mAぐらいが
明るさ的に良さそうですので、
LEDには、3.1~3.2Vかけるのが
良さそうです。
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LEDはΦ3mmの砲弾型です。
足が長い方がアノード(+側)、
短い方がカソード(-側)です。
ちなみに、加工すると
だいたい足切っちゃいますが、
右の写真のように
スソの部分で確認出来ます。
切り欠いて平らになっている方が
カソードです。
老眼にはキツいですが…(笑)
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左が整流用に使うダイオードです。
無くても大丈夫だと思いますが
念のため。
グレーの帯側がカソードです。
1N4002(逆電圧100v、順電流1A)
右が定電流ダイオード
(CRD=Current Regulative Diode)
です。ブルーの帯側がカソードです。
E-183(100v 18mA)
を使いました
ちなみに183は
18x10^3μA=18mA
だそうです
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LEDの足に、直接CRDとダイオードを
半田付けしました。
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CRDは自己発熱の影響で
電流値が不安定になるとのことで、
補償抵抗を並列に繋いでおきます。
メーカーカタログ推奨の
7.5kΩを入れました。
使った抵抗器、
紫=7
緑=5
赤=2
で7500Ωです
(金色許容差±5%)
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とりあえず、ちゃんと点灯しました😁
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何に使うかは次回、ということで
とりあえず、カプラーつけて
おきました。
住友電装
025型TS非防水2極のオスです。
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ちなみに、CRDが無い場合は
LEDに流したい電流値から
抵抗値を計算して直列に繋いで
点灯させることも可能です。
横軸に抵抗値、縦軸を順電流とすると
こんなグラフになります。
このグラフから
使いたい明るさになる電流値になる
抵抗値を求めればよいのですが…
このグラフの電源電圧は12.5Vなので
注意が必要です。
実際のクルマの電圧はエンジン始動中は
14.4Vくらいになりますので、
このグラフから求めると、
電流が大きくなってしまいます。
なので、改めて、流したい電流
18mA
に対し先ほどのI-V曲線でLEDには3.15V
かかりますので、
14.4Vで使う場合、
抵抗にかかる電圧
=14.4-3.15=11.25V
このときに18mAの電流が流れるように
したいので、抵抗値は、
11.25v÷(18mA/1000)=625Ω
になります。
また、抵抗を選ぶときは
消費電力も考慮必要です。
P=18mA^2×625Ω=0.21W
なので、定格電力1/4Wでもギリギリ
いけそうに見えますが、
発熱等考えると
余裕をもって1/2Wを使った方が
良さそうです。
ご参考まで。
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