●君が代を歌うのは、何年ぶりのことか。 私が子供の頃は、入学式・卒業式でも国歌斉唱はなかったような気がする。 子供や先生が大きな声で歌っているのに、保護者席では、小さく念仏を唱えるような調子。 きっと 私と同じで、正確な歌詞を思い出せないのかも。
校長先生の御挨拶では、来賓への臨席御礼よりも前に、まずは新入児童への暖かい言葉からスタート。 さらに、徐に ギターを取り出した校長先生は、「世界中のこどもたちが」という歌を テノールで弾き語り。 今風なのか、あるいは 昔風なのか。 どちらにせよ、異例ながらも 子供達への愛情に満ちた御挨拶だった。
●子鉄に渡された児童用の名札は、反転式になっていた。 先生の説明では、「通学路では裏返して 自分の名前を隠せ」とのこと。 実は数日前、ちょっとした 付きまといに遭ったばかりの子鉄。 物騒な世の中と思いつつ、ありがたい仕様だと思ったのも事実。
教科書が入っていた紙袋には、文部科学省からのメッセージ。 曰く「教科書無料化は、国の繁栄と福祉に貢献してほしいとの国民の願い(負担)が籠められており、その意義を子供にしっかり伝えよ」とある。 給食費不払いなど、常識で考えればあり得ない話が聞かれる中、こんなことをわざわざ裏書きせねばならないとは... 書く方も書く方だが、書かれる方にも...
●入学式の出来事一つで、まるで異文化に触れたかのように、カルチャーショックを感じてしまう私。 時代が変わったと言うのは簡単だが、そんな時代を作ってきたのは私達なのだから、この世代は 逃げも隠れもできない。 校長先生のように暖かい大人もいるが、ネットの世界でも リアルの世界にも、つまらん大人は ちょこちょこ見受けられる。 今日、入学を認められた新一年生達は、どうか 真っ当に育ってほしい。。。
Posted at 2012/04/10 05:56:40 | |
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