アウディ Q4-Etronの試乗を終えてXC60に後ろ髪をひかれつつも、次期車の候補としてはNX450h+に固まりつつありました。そんな中YouTubeでPHEVと検索している時にふと見つけたグランドチェロキーのPHEV・・・ついにグラチェロにもPHEV出たのかと驚いたのと、最上級グレードであるSummit Reserveの装備や内装に興味をそそられ試乗に行こうか迷ってました。いや、実は近所に出来たんですよねJEEPディーラー。。。
元々検討していた大きめのSUVにもう1台だけ試乗してみようと思うと家族に話をすると、次男坊が興味あるようで一緒に訪問してみることに。次男坊の目当てはラングラーのようですが、さすがにこの状況で全く購入予定のない車を試乗するのもあれなので「ラングラーは展示車見るだけね、試乗はグランドチェロキーでいいね」ということで、いざ試乗予約。
試乗したのは
JEEP Grand Cherokee Summit Reserve 4xe
PHEVである4xeの試乗車にはSummit Reserveはないはずだったので、内装は通常エンジンモデルのSummit Reserveを確認すればよいと考えてましたが、どうもこの日は通常モデルのLimitedの4xeが貸し出し中で、社用車をご準備頂いたとのこと。
乗り込むととにかく豪華な装備に驚きます。エアサス装備はもちろん、Summit Reserveにだけつく
ウッドトリムも欧州車や日本の高級車に使われるようなものとも違い上品なアメリカン仕様。このウッドトリムこの手の装飾では過去一好みです。レザーのキルティングも綺麗でシートの具合も丁度良いサポート感。雰囲気がいつもと違う感じで良いんですよね。メーター部の液晶にはナイトビジョンという
暗視カメラも投影でき「サーマルスコープみたいだ!」と次男坊は大興奮(笑)クロカンとSUVの中間的なキャラクターのグラチェロですが、欧州のプレミアムSUV市場も睨んだグレードということで凄く気合が入っているのが分かります。
ヤバいなぁ、Summit Reserveだと微妙に予算オーバーなんだよなと試乗開始するとEVモードから走り始めるので乗り味は今までのPHEV同様にとてもスムーズ。乗り出し当初はしゃっきりしていて悪くないじゃんとおもいつつ、しばらく走っていると何故か違和感を感じ始めました、足回りです。エアサスは硬めの乗り味が好きと過去の投稿でも書いていますが、それにしても硬すぎじゃね?っていうくらいの硬質感。上手く表現できませんが、バネレートの高いバネサスとも違う感覚で、段差を超えるとそこそこのショックが入ります。XC60のエアサスを更に締め上げてストロークしなくした感じ。
あと
この仕様はリアが微妙に落ち着かない印象があり、実際運転席よりもリアシートにより衝撃がいくようで、乗り心地に敏感な次男坊は結構辛かったと後で言っておりました。なんだろうな、これはドイツ勢を意識したセッティングにしすぎてアメ車の良いところがスポイルされている印象です。アメ車ぽくない。。しっかり感はあるけど、なんか運転してて楽しくない感覚。サスペンションて難しいですね。。。
エンジンもJEEPとしては恐らく得意分野ではない直4のフィールはいまいちで、HVモードに切り替えるとNXとは比較にならないくらい質感が悪化します。切り替え自体もスムーズではなく、至る所に詰めの甘さが目立ちます。やっぱりまだこのあたりはチャレンジ始めたばかりで熟成はこれからといったパワートレインです。
試乗後に我々の様子から営業の方が色々察したのか、
アメ車ぽいSUVであれば通常エンジンのLが乗り味良くておススメなので試しませんか?とご提案頂き、早速試すことに。
試乗したのは
JEEP Grand Cherokee L Limited
今回のモデルから追加されたロングモデルで全長5.2m。我が家の車庫には入らないかもというサイズ。サスペンションはLimitedなのでコンベンショナルサスでエンジンはV6の
3.6LNA。このクラスのNAエンジンなんて久しぶりだなぁと嬉しくなりつつも試乗開始。
走り始めEVモードどころか、HVでもないのでエンジンが唸り相応の振動も入りますがとても心地よい。やはり大排気量NAは良い・・・というだけでなく、そもそもこのエンジン自体のフィールがとても良い。往年のBMWほどの緻密さはないもののきっちり回り、車速コントロールがしやすい。組み合わされる8ATとの相性も良く、エンジンのレスポンスが良いから8ATのフィールも更に良くなる、そんな感じでした。
試乗中に営業さんにこのエンジン良いね!と感想を述べたところ
「ペンタスター」と呼ばれる3.6リッターV6の主力エンジンで10年以上熟成を重ねてきたユニットとのこと。しかも使用燃料がレギュラー。。。
足回り含めた乗り味はアメリカンSUVのお手本といったゆったりした乗り味で、多少の揺すられ感はあるものの不快な感じは一切ない。挙動がゆったりしてるせいか想定外の揺れがこないので快適です。ただこれは妻の好きな乗り味ではないな・・・と脳内でシュミレーションしていると次男坊は「この車は凄く乗り心地良いね」と大絶賛。かなり大型の車体ですが見切りも良く運転しやすかったです。
営業さんがこの車を奨めたのは彼自身が新世代グラチェロで一番バランス良いのがこのノーマルエンジンのLだと感じているらしく、それでノーマルボディ指定の私にも提案してみたとのことでした。良い営業さんです。一部の自動車ジャーナリストではこのLをイマイチのように仰ってましたが、全然そんなことないよなぁ。
で、いざこの車を買うとすればエンジンはV6NA、サスペンションはバネサス、内装と装備はサミットリザーブという形が理想になるのですが、ラインナップとしては残念ながら不可能な組み合わせです。V6モデルにもサミットリザーブは存在するのですが、サミットリザーブにすると漏れなくエアサスになってしまうのです。。。これは痛い。カラーバリエーションも少なく、この辺りはボルボのほうが充実してますね。ただこれで自在に組み合わせできるとしたら悩みは更に深まったわけで、この辺りで決着ついてよかったと今は感じています。
それにしてもペンタスターエンジン、良いですね。確かに釣りの師匠も前モデル乗っててエンジン結構良いんだよって仰ってました。トランクに関しては特に触れていませんが、当然のように今回試乗したモデルでは最大でLボディに至っては三列目畳めばマグロ用のでかい発砲ケースもおけるくらい広かったです(笑)
これで本格検討した車は以上です。最後に今後の参考のためにということで気になっているEVを乗りにいきます。
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試乗 | クルマ
Posted at
2024/05/01 15:53:45