
ども、お久しぶりです。
一昨昨日になってしまいましたが、通学中の錦糸町駅にて113系の廃車回送に偶然遭遇しましたので、今回は急遽その時のお話を。
さて、私は普段通学の際は錦糸町から快速電車に乗るのですが、この時に限って上りホームに「回送列車がまいります」との案内が。
まさかと思って待っていると・・・・・・・・

113系がゆっくりとホームにやってきました。
編成はマリ211編成と同217編成(いずれも4連)の8両編成です。
今回はその中から、現役時代私が乗ることができなかった(
'09年の合宿帰りに見て以来機会に恵まれなかった)マリ211編成を中心にお話ししていきたいと思います。
まずは千葉・鴨川方の先頭車、クハ111-1057(マリ211編成)の先頭部を。

地下線向けの1000’番代で、前面強化工事が施されているため、フロントガラス以下の部分が若干ゴツイ印象です。
次は同じ先頭車の車端部(運転台のない方)。

マリ211編成は4両全車が更新工事を受けており、内装の壁がクリーム色です。
先頭車のドアも、窓の押えが金属・ゴム材併用方式です。
一方こちらはマリ211編成の中間部、モハ113・112-1104ユニットの連結部です。

巨大なパンタグラフを持つモハ112側から撮影しました。
同編成のモハユニットは、更新工事を受けた車輌ながらドアの窓ガラスの抑えが黒いゴム材になっている、少々珍しい車輌です。
このモハも地下線向けの車輌のため、最初からドアの右上に行き先札差が設置されていません。
そのモハ112‐1104の車内。

クリーム色の内壁に茶色いフレームのボックス席という、更新工事車おなじみの外観です。
ただし先述のドアの意匠によって、若干違和感を感じます。
次は両編成の連結部を。

新宿方に連結された、マリ217編成のクハ111‐242寄りから撮影。
クハ111-242は地上線向けのため、ドア右上に行き先札差があります。
そして画面奥側に連結されているクハ111-1374には、地下線向け車輌独特の機器室によるやや変則的な窓割が見えます。(運転台~客室までの間に窓のない部分があります)
そして最後は、マリ211編成クハ111‐1057の運転台の計器盤です。

ずっと撮り逃して後悔していた1000'番代の運転台を撮影できました。
たくさんの計器類が所狭しと並んでいますが、特記すべきはおそらくひときわ径の大きな黒いメータでしょう。
これは地下線向けのクハ111にのみ取り付けられた独特な速度計で、中央のアナログ式速度計の周りにはATCと呼ばれる装置の表示機が取り付けられています。
このATCとは、見通しのききにくい横須賀‐総武線の東京地下トンネルにおいて、線路に制限速度の標識を設置するのではなく、線路に設置された発信機から車内のメータに信号を電波で送り、それを表示すると同時に、自動で車輌の速度も制御するというものだそうです。
地下線向けの1000'及び1500番代のクハの運転台後部にある機器室には、このATC関連の機器が収められていたのです。
(ただ残念ながら、1500番代クハの運転台内部の写真は撮れずじまいのまま形式消滅してしまったので、1500番代の計器盤については不明な部分が多いです。どなたかお教えいただければ幸いです)
以上、相変わらず長々と書いてしまいましたが、私が出会った113系廃車回送列車のお話でした。
もう乗ることはかないませんが、二度と見ることはできないと諦めていた中で思いがけず最後の雄姿を見せてくれました。
運転台内に掲げられていた編成番号札も既に外され、↑の画像を撮影して間もなく、解体設備のある長野に向けて長く、そして二度と戻ることのない旅に出て行きました。
この廃車回送によって、幕張に現存する113系はマリ116編成4連1本のみとなってしまいました。
マリ116編成は、東海道線から113系が引退する際も最後までさよならヘッドマークを掲げて走っていた編成の生き残りだそうで、これも何かの縁なのでしょうか。
次週廃車回送を兼ねた団体列車が走るそうですが、こちらもどうか最後まで無事に走りきってくれることを願うばかりです。
では。
フォトギャラリーもどうぞ。
ブログ一覧 |
鉄なお話 国鉄113系編 | 日記
Posted at
2011/10/07 01:09:42