
世が世なだけに自動車をとりまく「すべて」が厳しい状況にあるのは、みなさんも感じとっていることかと思います。一見華やかなに見える自動車雑誌の世界も例外なく影響を受けているわけですが、そんな煽りをモロにうけて休刊に追い込まれるところが目立ち始めています。
25年以上続いてきた自動車雑誌「NAVI」が
2月発売の4月号をもって、とうとう休刊になるのだそうだ。
これには正直驚き半分、やっぱりネ…が半分。実はオヤっ? と思える兆候がチラホラと見え始めていたのが去年の秋頃になります。
清里でのロードスターのイベントに関して誌面上での告知など、とある担当の方とイロイロとやりとりしてました。ところがイベント開催1ヶ月前になって突然、担当の方が何の前ぶれもなく退社。
三次でのロードスター20周年記念イベントにも取材に行くと話していたものの、結局見かけなかったから現場に居たのかさえもよく分からなかったし、去年に続いて今年も清里ミーティングにも行くと段取りしてたのにナゼ???
因果関係は分からないにしても、今にしても思えばまるで沈みかける船から逃げるネズミのごとく!? 突然のことでしたから、その頃から休刊に向けての調整が始まっていたのかもしれませんね。
私も何度か「休刊」という名の実質「廃刊」の渦中に巻き込まれたことがあるけれど、あのやるせなさは何とも言葉にしがたいものがありますが、NAVIの休刊もまた、ひとつの時代の流れなのかもしれません。
バブル景気で沸き上がっていた1980年代後半の日本のイケイケ景気真っ只中に、本家CGをも追い越す部数を誇った時期があったものの、今となっては「バブル青田」顔負けの!? バブルの生き残り自動車雑誌だったから逆にいえば、よくぞココまで生き延びていたとも言えます。
誌面のテイストとしてはガイシャだエンスーだオシャレだなんだかんだと、もてはやしていたのもあったし、結果的にはその辺りの「にわかジドウシャファン」を増殖させた結果にもなったけれど、逆にいえばいまの世の中とくに日本国内に限っていえば、そんなコトにうつつ抜かしてる人はそうはいなくなったともいえます。
要するに今となってはNAVIは時代に合わなくなった…とでもいいましょうか。
とはいえ、私が所属しているロードスターのクラブERFC(EUNOS ROADSTER FAN CLUB by NAVI ※現在は「by NAVI」は削除)ができるキッカケとなったのも、このNAVIでの連載があったおかげ。
この雑誌なくして今はないとも言えますし、なんとも複雑な気持ちでこの休刊の話を受け止めているのと同時に、時代の流れによる自動車をはじめとしたモノに対する価値観の変化をいたく感じているところです。
機せずして、この日にTX系で放送された
「ガイアの夜明け」ではこれからの10年に向けての電気自動車のスペシャル番組でした。
私を含めて言えることではありますが、クルマ趣味人にありがちなのはいつまでも古い価値観だけを思い描いて、それを引きずっているということ。
趣味だから…だけでは許されない環境になってきたし、時代と共にNAVIが消えて行くのと同じように、クルマ趣味人だけの古い意識も変えていかなければ…とも思ったのでありました。
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Posted at
2010/01/06 06:11:22