仙巌園

仙巌園は桜島を築山に、錦江湾を池に見立てた景観をもつ島津家の別邸でした。
幕末の名君、第28代島津斉彬がこよなく愛し、徳川将軍家に嫁いだ篤姫も足を運んだ仙巌園は、万治元年（1658）に第19代当主島津光久によって造園されました。

島津斉彬は、敷地の一部を使ってヨーロッパ式製鉄所やガラス工場を建設するなどの近代化事業（集成館事業）を起こしました。安政4年（1857）には園内の石灯籠にガス管をつないで点火させたことから、日本のガス灯発祥のルーツとなった場所でもあります。

園内には2015年に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産　製鉄・製鋼、造船、石炭産業」のひとつ、反射炉跡があります。幕末の名君、島津斉彬が日本を守る大砲を鋳造するために設計図なしでつくらせたのが反射炉でした。
大河ドラマ『西郷どん』のロケ地にもなった仙巌園、隣接の尚古集成館との共通券がお得です。

◇入場時間
8：30～17：30

◇開園日
年中無休

◇駐車場　
乗用車　1日300円

◇入場料（入場券＋御殿観覧セット券）
大人・高校生以上　1,300円
小中学生　650円

住所: 鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1