ルーフのデッドニングをしたとき、サンバイザーの天井裏には吸音断熱シートも保温アルミシートも入れなかった。その時は、サンバイザーが吸音断熱材代わりになると考えていたが、実際は天井からの放射熱がサンバイザーに蓄熱され、熱気を感じる結果となっていた。
そこで、天井内張前端部を少し下げて、サンバイザーの天井裏に吸音断熱シートと保温アルミシートを追加する対策を行うことにした。

なお、写真のようにサンバイザーを天井から少し浮かせておくと、天井からの熱は室内に放射されるらしく、サンバイザーが室温以上になることはない。

ルーフ最後部の吸音断熱・遮音処理をしたとき、今回用に残しておいた吸音断熱シート。これでRIKOPINは全く残りがない。

まず運転席側から作業した。
サンバイザー、フロントルームランプ、自動ブレーキセンサー部のカバー、Aピラー内張を外し、ドアのウエザーストリップも外したが、天井内張は思ったほど下がらなかった。ドア側から吸音断熱シートを貼り込もうと考えていたが、吸音断熱シートと保温アルミシートを貼り合わせた状態でフロントガラス側から差し入れることにした。

吸音断熱シートと保温アルミシートを貼り合わせた（保温アルミシートは裏向き状態）。

フロントガラス側の隙間から、保温アルミシートを上向きにして貼り合わせたシートを挿入し、ルームランプとサンバイザーの取り付け穴にかからないように手探りでシートの位置をきめ、サンバイザーと運転席Aピラー内張を取り付け、運転席ドアのウエザーストリップを元に戻した。

次に助手席側を作業した。
サンバイザーとアシストグリップを取り外し、フロントガラス側から吸音断熱シートと保温アルミシートを貼り合わせたシートをアルミ面を上にして差し入れ、同じように手探りで位置決めした。

サンバイザーとルームランプ、アシストグリップ、自動ブレーキセンサーカバーを取り付け、ウエザーストリップを元通りにして終了。効果が出るかなぁ。
フロントガラスの内面を綺麗に拭いた。

ルームランプより前の部分にも吸音断熱シートを入れることも考えたが、実際、それほど熱くならないのと、隙間が狭いので、しないことにした。

翌日、炎天下で走行したり駐車したりしたが、サンバイザーは熱くならず、熱気を感じることもなかった。保温アルミシートによる遮熱効果は絶大。サンバイザーを戻し天井に当たるときの音が、「バーン」という音から「ボっ」という音に変わり、安っぽさがなくなった。吸音断熱シートの吸音効果も出ている。

後日談：この処置をしてから、前方中央寄りで響いていたエンジン音が、前方下部でしか響かなくなり、室内はかなり静かになった。以前、Aピラー内張に吸音断熱シートを貼ったが、効果が不十分でエンジン音がAピラー内を通ってサンバイザーの天井裏の空間で響いていたようだ。今回、サンバイザーの天井裏に吸音断熱シートを追加したので、天井裏に伝搬したエンジン音が吸音されて響かなくなり、Aピラー内の吸音の不十分さを補ったようだ。