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さん
2023/04/10

2010年 車中泊旅行記 (3日目・1/8)福岡


2010.11.4(木)

 5時30分起床。辺りはまだ暗い。そんな中でも、もう朝の散歩をしている人がいる。元気な人がいる反面、私は頭痛と吐き気がして体調が悪い。超長距離を延々走り続けた疲労と緊張によるものだろう。とりあえず昨夜購入したパンを食べ、バファリンを服用。

 空が徐々に明るくなってきた。昨夜暗くてよく分からなかっためかり公園へ再び行ってみる。カーナビの指示を無視し、昨夜左折した分岐を右折。こちらが公園の本ルートだったようだ。登り詰めたところに関門海峡を見下ろす駐車場。サイッ、ここに泊まれば良かった。






 国民宿舎・めかり山荘付近を散策し、そろそろ下山しようと思ったとき、門司(もじ)城跡の看板を発見、これは行かなければ。「夜はハイボールからはじまり、朝はハイキングからはじまる」と、どこかの女優も言っている(?)。セメント敷きの小径を登り、ほどなく山頂へ。そこには門司城跡の石碑と、ドーム型というかUFO型というか、何かの土台の跡があったが、よくわからん。


 なるほど、ここに城を築けば戦況が手に取るように分かるし、防御もしやすいだろう。しかし戦国時代の雰囲気は残っておらず、近世の遺構っぽくて拍子抜け。まあそれはどうでもいいとして、ここからの眺めの良さはどうだ。パステルオレンジの光に包まれた下関市街、海峡を滑るように航行する船舶、ぽっこり浮かぶ大小の島々。実に絵になる。

 眺望を堪能したのち、車に戻り、一方通行の道を下って行くと、瀬戸内海側の海が見える場所があった。こちらも素晴らしい眺め。それにしてもこの地には砂浜が全くない。陸、即、海、である。それが独特の景観を作っている。

 さらに下ると九州自動車道を眼下に見下ろす展望デッキが現れた。ここに車を停め、巨大な源平・壇ノ浦合戦のレリーフを鑑賞したり、風景を眺めたりしていると、「秋田から来たんですか?」と、我が車のナンバーを物珍しく思った地元民に話しかけられた。もじもじしない門司の人であった。






 「これから九州をぐるっと回ろうと思っているんです」というと、その方もつい先日周遊したばかりとのことで、各地の情報を教えていただいた。また、元マスコミ関係に勤めていたとのことで、流暢で無駄のないしゃべり、豊富な知識に感嘆。

 ここ関門海峡・壇ノ浦での歴史のエピソード、例えば入水した安徳天皇の衣が打ち上がった場所、平家が落ち延びた九州の場所、高杉晋作が下関(馬関)戦争のときに大砲を設置した場所、また昨夜見ることが叶わなかった巌流島についてなど、色々なことを教えていただいた。素晴らしい地元ガイドである。

 また、「この場所は 「♪ウイスキーがお好きでしょ」で知られるサントリー・角瓶のハイボールのCMで小雪がロケしに来たところだ。この下の街は門司港レトロ地区といって、古い建物が沢山ある。2時間もあれば全部回れるから行ってみたら?弟がB級グルメ・焼きカレーの店を出している。私の名前を出せば安くしてくれるかも。」などなどの地域情報も。

 「時間があったら行ってみます」と礼を述べお別れ、いい出会いであった。さてこれからどうしよう。下関に戻って日中の賑わいも見てみたいと一瞬思ったが、海戦における源義経の意気込みの如く逆櫓は使いたくない。前進あるのみ。

Posted at 2023/04/10 05:54:51

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