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まとめ記事(コンテンツ)
2024/03/24
コーティング業界の闇~オルガノポリシロキサンって何?
若い頃はコーティングとかにも凝ってて、新しいコート剤が出るたびに買っていました。
で、そういうのってほとんどが各パーツごとの専用品になってて、例えばボディ用とか樹脂パーツ用とか内装用とかに分かれてるんで、それぞれ買い揃えたりしていました(今思えばいいカモ・・・)
もっとも今はどうかと言うと、ブライターワックスと水性のタイヤ艶出し剤ぐらいしか使っていません。
なぜそうなったか話します。

↑家にあるコーティング(ワックス)類。殆どは使われずに残っていたもの(中身を下水に流すわけにもいかず、簡単には捨てられないため)
上の写真の中に「流水力」というのがありますが、これも発売された時にすぐ買ったもの。
なんでも原料に「オルガノポリシロキサン」を配合したことで、超撥水と長寿命(6ヶ月)を実現したという触れ込みでした。
オルガノポリシロキサン・・・何だかわかりませんが、凄そうな名前ですよね?(笑)
その言葉につられて買ったのは言うまでもありません。
で、オルガノポリシロキサンって何?の答えなんですが、
そうです、実は「シリコーン」なんですよ!!
つまりはシリコーン系コーティング剤。
ちなみに成分を見ると、「炭化水素系樹脂、シリコーン系樹脂、オルガノポリシロキサン、(以下略)」となっているので、この書き方だと主成分はシリコーンではなく炭化水素系樹脂ですが、シリコーン系樹脂とオルガノポリシロキサンを合わせて表示すれば、結局はシリコーンが主成分になります・・・ちなみに、炭化水素系樹脂とは、要は改質添加剤で主成分には成り得ません(表記上のトリック)
以下は、オルガノポリシロキサンについての、カープロテクトマテリアルズという会社のHPから引用(この会社はガラスコーティングに関しても正しく説明しています)
→(以下引用)
『オルガノポリシロキサンとは総称名です。
オルガノポリシロキサンはガラスと同じ主鎖(主とする結合)のsi-oに有機官能基を結合したシリコーンの総称としてそう呼ばれることが多く、特定固有の物性を表す呼び方ではありません。
分かりやすい例えですと、ある「液体」の成分表記に「ジュース」と表記してあるとします。当然それを見た消費者は「何味?炭酸?」など様々な疑問が湧いてくると思いますし、何なんだこの表記は?となるはずです。
コーティング剤の成分表記における「オルガノポリシロキサン」はまさにこのような表記と同じと言え、有識者が見れば「有機官能基は?側鎖?両端末?官能基量は?」など様々な疑問が浮かんできて、シロキサン結合を有するシリコーンの一種なのだろうということ以外、性質等は一切わかりません。』←(ここまで)
で、他のコーティング剤も、成分表を見るといずれもシリコーンもしくはそれを含む単語が成分表示の先頭に書かれています(汚れ落としを重視したものは、界面活性剤が前に来ている場合もある)
つまり、コーティング剤って殆どがシリコーンを主成分としているんですよ・・・
まあ、シリコーンといっても様々なため、メーカーの方で最適と思える原料やら添加剤やらを選んではいるのでしょうが、それでも大雑把に言えば(例えば)バレンシア混合なのか、温州みかん混合なのか、あるいは生搾りなのか、濃縮果汁還元なのか程度の違いで、オレンジジュースには変わりはない訳です。
シリコーン≒シリコーンオイル≒変性シリコーン≒シリコーンポリマー≒シリコーンレジン≒オルガノポリシロキサン≒ケイ素系ポリマー・・・いずれも、コーティング剤の成分表示に見られる単語ですが、構造その他が多少違う程度で、結局はシロキサン結合を有するシリコーン、つまり「オレンジジュース」なのです。
というわけで、今ではボディ塗装面&ライト類にはブライターワックスを、サッシなどの黒系塗装or樹脂部分に(もちろんタイヤにも)水性のタイヤ艶出し剤を使っている程度です。
正直、コーティング剤にこだわるより、マメに洗車してコーティング(ワックス)するほうが大事。
ちなみに、シリコーン系コーティングとは別に、一般にガラスあるいはガラス系コーティングと認識されているものがありますが、これも闇が深く・・・それはまた今度。
Posted at 2024/03/24 10:18:27
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