まとめ記事(コンテンツ)

2024/07/20

スロットル特性書換(GR86→BRZ)

どんな特性にするのがいいのか分からなくなってきたので
オートクラフト京都さんにスロットル特性に関連するマップをBRZ版に書き換えてもらいました。




■まずは結果と感想
before(GR86)
過去の整備手帳で挙げた特性です。(CANbusでとったログ)
回転数によりますが30~40%アクセルを踏めばスロットルは全開
実際に50~100%でアクセルをパカパカしても前後Gが全く反応しない。
alt
●感覚的には下からトルクがあって加速感が気持ちいい!
▲コーナーの立ち上がりやスライドコントロールなど繊細な操作が難しい
×この特性を知ってしまうとスポーツ走行が苦行

とても尖がった特性のスペシャルエンジンなら頑張って乗りこなそうと思えるけど、
味付けとしてMAP設定された特性は… ただ辛い。

コーナーの立ち上がりでアクセルをじわっと開けてるつもりだったのにスロットルはさっさと全開だった。知らない方が幸せだったかも知れない。


after(BRZ)
Map書換の帰路のログなので5000rpm程度までのデータです。
3000rpmあたりから上は結構リニア
実際に50~100%でアクセルを踏んで戻しての操作に連動して前後Gが変化します。

ただしGR86の特性を体感した直後だと相対的にダルく感じます。
特に発進時のレスポンスの悪さは人によっては「無理」と思えるかも。
慣れるのか?慣れないのか?しばらく様子見。

3000rpm未満で早開きしている部分は元々トルクが小さい領域なので気にはなりません。
alt
●ちゃんとアクセルに前後Gが連動する
 自分にとっての「普通」はこれ。
 コーナー立ち上がりでじわっとアクセルを開けるのが楽しみです。
▲GR86の感覚に慣れた人には逆にストレスかも知れない
×発進時のアクセルレスポンスをマジで何とかしたい人が居る理由がわかった
 ⇒慣れるかどうか暫くお試し。

■グラフ詳細
before(GR86)
alt


サーキットで使う5000rpm以上だとこんな感じ。
alt


after(BRZ)

alt


5000rpm以上
alt

書き込んだ後の帰路のデータなので
アクセル開度大(グラフ上側)と
6000rpm以上(グラフ右側)はデータ少なめです。
alt


■mapから予想した特性と結果の比較
Mapから推定したスロットル特性はどれくらい一致するのか?
スロットル特性の予測はみんからで教えて頂いた方法で出してみました。感謝!!

要求トルクMapベース(回転数ごとの最大トルク)
要求トルクMap(回転数ごとのアクセル開度→トルク変換表)
最大トルクに対して何%(トルクレシオ)を要求しているか
トルクレシオtoスロットルMap で
 アクセル&回転数⇒スロットル開度 に変換
alt

各Mapの値はB型のノーマルGR86&BRZから。
※実際はもっと複雑な制御、補正が入るのでこのマップ変換はあくまで目安として使えるか?の比較用です。

例えば、
アクセルをパカッと開けると本当はもっとトルクが欲しいんでしょ?と判断されたり、
スロットル全開でも点火時期で調整入ってたり、エンブレかかってたら完全には閉じ切らないとか。メーカーによりいろんな方式があるようで

詳しくは「要求トルク+エンジン」の検索をどうぞ。(googleに丸投げ)


before(GR86)
予測だとこんな感じ?(複数Mapあるマップから一番近い例)
alt
結果
alt


重ねて見ると概ね一致。
alt

after(BRZ)
予測だとこんな感じ?
低回転はスロットルは直ぐに開く感じ。(トルクが無い領域なので気にならなかった)
alt
結果
alt


重ねて見ると概ね一致
alt

交通流が多い時間帯にチョンチョンアクセルを踏んで確認しただけですが
それなりに傾向は一致していると思います。

複雑な制御を経てスロットル開度が決まるので、
思い通りのスロットル特性を指定するのは無理っぽいですが
「アクセルに対してどんなトルクの出方にしたいか」については上記のmapで指定ができるのかも知れません。

※ただし上記のmap以外にも関連するmapが多いので何でもいいから書き込めばOKという訳にはいかないそうです。


■まとめ
×スロットル特性を厳密に指定することはできない。
〇複数のmapからスロットルの特性を予想することはできる。

×ワイヤースロットル時代のスロットル特性を弄るというイメージは捨てること。
 アクセル→スロットル→空気量→燃料噴射量→パワー ではない。
 アクセル→トルク→いろいろ考慮→結果としてスロットル開度が決まる。
どんなトルクの出し方にしたいのかをショップと相談すること。



BRZの低回転のアクセルレスポンスはGR86に慣れた自分には厳しい。
暫く乗って慣れるかどうか。
だめならこのあたりを微調整するとほぼ不満は無くなる気がする。
alt
実はここを調整した方が良いと変換方法を聞いた際にアドバイスを受けていた部分でした。実感が湧かなかったので敢えてBRZのまま乗ってみましたが、直ぐに意味が分かりました。

⇒追記です。
3~4回ドライブしたら慣れました。
個人的には全く問題ないです。

■余談
電スロでずっと疑問だったことが一つ解決?

スロットル特性の予測で思ったんですが、
要求トルクMapベース(回転数ごとの最大トルク)
alt
に対してトルクレシオを算出するなら

ハーフアクセルで「要求トルク<最大トルク」の条件なら
トルクの谷を打ち消すように制御しますよね??

アクセル全開ならトルクの谷がそのまま出てくるけど
ハーフアクセルならトルクの谷でスロットルが多めに開いて補正みたいな感じで。


正直トルクの谷をあまり実感したことが無いから谷ってそんな言うほど??と思ってました。
谷が気になる人は4000~4500rpmあたりをアクセル開け気味で加速してるんでしょうか?(煽りではなく純粋な疑問です)
Posted at 2024/07/21 02:59:01

イイね!0件

はてブに送る
はてブに送る

オススメ関連まとめ

マイページでカーライフを便利に楽しく!!

ログインするとお気に入りの保存や燃費記録など様々な管理が出来るようになります

まずは会員登録をしてはじめよう

みんカラ+新登場

リンレイ
リンレイ

カーグッズ

ニュース