まとめ記事(コンテンツ)

2016/03/10

純正ダンパーの減衰特性の変更

カテゴリ : 足廻り > サスペンション関連 > その他

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施工時走行距離:10,037km

以下を要望としてアウトバック純正サスペンションのパーツレビューで挙げた不満点を解消するため、サンコーワークスさんで「NEO TUNE」の一番快適なスーパーコンフォート仕様で施工をお願いしました。ダンパーとスプリングは純正のままです。
・ボディの揺れが少なく、サスペンションでいなす感じのしなやかな走行にしたい
・だらしなくない程度に快適な乗り心地を優先したい
・ロールはして構わない
・地上高は下げない(上がるのは構わない)
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■施工前後での計測
スマートフォン(Nexus 5)の加速度計で施工前後に車の上下動の計測を行いました。

橋梁の繋ぎ目が複数あるところをアイサイトで60km/hにセットして先行車無しで定速走行したときの状態です。継ぎ目がかなりきついギャップとなっている路面です。タイヤとホイールは計測の前後で変更はありません。補強パーツ類は一切装着していません。

施工後は134km走行後に計測しました。

計測には地球の重力加速度をキャンセルできる「Accelerometer Analyzer」という無料アプリを使用し、5ミリ秒毎の計測としました。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.lul.accelerometer

グラフ化はGoogleスプレッドシートによるもので、これも無料。

計測結果はサンコーワークス喜多見社長にもご覧頂き、公開許可を得ています。
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まず施工前。縦軸が振動、横軸が時間(距離)です。
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NEO TUNE施工後。グラフのスケールは同一です。

以下のことがはっきりと分かります。
・全体的に上下動の振幅が減少している
・大きな入力後の振動の収束が速くなっている

とくに大きな入力後の減衰の良さが際立っています。
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次に横方向。

住宅地で途中で僅かに折れるほぼ直線で平坦な250m程の道路、ただし工事での継ぎはぎやマンホールはそこそこあります。

そこをG-Bowlアプリで記録しました。
http://ifulsoft.com/G-Bowl.html

同じ距離をほぼ同じ速度(約30km/h)で走っています。グラフの表示は以下の通りで、横軸が時間(距離)です。上が施工後、下が施工前です。
緑:横G
青:減速G
赤:加速G
紫線:ヨー
黄色線:車速

まず、緑の横Gが明らかに減っています。横に揺すられるのが軽減されていることになります。さらに、紫線をみるとヨーが半減しています。
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以上から、施工前は上下はもとより直線なのに左右にも揺すられていたことが分かります。これが、フロントが落ち着きが無いと感じていた原因のようです。

素人の計測ですが、純正サスペンションのパーツレビューで書いたことが数値をもって現れてしまいました。

施工と計測は3/3以降、パーツレビューは2/27なので、パーツレビューは意図的な仕込みではありません。
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施工頂いたサンコーワークスさんのblogにはこんな記事がありました。
http://blog.goo.ne.jp/sanko-tk/e/b90c210e7415a9cdbfb5766eb461bb2d/?cid=8e0ce416d7016c1110b6a4c8e77ebd08&st=0

フロントに関して同じ症状です。しかも「前モデルでもそんな感じだった」との記述が。3代続くとなると、潜在的な課題がありそうです。

怖いのは、この改善によって次の欠点が顕在化するのではないかということ。おかしな挙動がボディ/シャシーから来る悪癖だとすると、ダンパーの設定変更だけでは改善出来ない恐れがあります。

そうなったら、それは「SIシャシー」の(もしくは改善出来ないスバルの)構造的な何かのような気がします。

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