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まとめ記事(コンテンツ)
意外と知らない?その27 ホイールインチアップでタイヤ幅を太くする理由
※注意:LI(ロードインデックス)とは、タイヤ1本の最大荷重。車検の合否は積車状態の軸重で決まる法定基準による。純正LIはそこに安全マージンを乗せた数値で、下回っても即NGとは限らないが、マージンは減る。純正LIを下回らないのが基本である。
ホイールインチアップは「見た目のためにタイヤを薄くする」操作だと思われがちだが、それだけでは成立しない。扁平率を下げた分、幅を太くする必要がある。デザインの流行ではなく、物理的に避けられない制約となる。
耐荷重はタイヤ内部の空気量で決まる
タイヤは「空気の入った風船」で車体を支える構造。支えられる重さ(LI)は、タイヤ内部の空気容積にほぼ比例する。
ホイールインチアップとは、リム径を大きくしてサイドウォールの高さ(扁平率)を下げ、外径は維持する操作。ここで問題が起きる。
- サイドウォールが薄くなる
- タイヤ断面の空気室が薄くなる
- 幅がそのままだと空気容積が減る
- 空気容積が減ると、耐荷重能力(LI)が落ちる
扁平率をただ下げると、同じ重量を支え切れない。
幅を太くして、減った容積を取り戻す
幅を広げて断面積を補い、LIを元の水準に戻す。厚みが減った分を、横方向に広げて帳尻を合わせるイメージ。
純正相当サイズがホイールインチアップに伴って太くなっていくのは、この帳尻合わせの結果。
- 18インチ:235mm
- 20インチ:255mm
- 21〜22インチ:265mm前後
車重が重い車ほど、この傾向が顕著になる
- 車重(または積車状態の軸重)が重いほど、必要なLIのハードルが高い
- SUV・EV・ハイブリッド・ミニバンは、いずれも車重が重くなりやすいカテゴリー
- 特にEVはバッテリー重量の影響で顕著、ミニバンは積載量込みの計算で顕著
- 軽自動車やコンパクトカーなら、ホイールインチアップしても細い幅で成立する余地がある
- 22インチ帯で幅の細いタイヤがほぼ存在しないのは、このLI制約が根本にある
ホイールインチアップは「タイヤを薄くする」操作ではない。「薄くした分だけ横に広げて、車体を支える空気の量を確保し直す」操作だと捉えると、実態に近い。
※耐荷重(ロードインデックス)一覧表
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