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2017/08/16

SP SPORT MAXX 050+ 255/40ZR17

カテゴリ : タイヤ・ホイール > タイヤ

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【再レビュー】(2017/08/16)
※超重要事項!!!
勘違いしている人多過ぎですが、レヴォーグの純正050は+ではないですよ!
純正050相当の代替品はVEUROになるようですが、全く同じかどうかは不明です。
【前置き】
いよいよ最終レビューとなりました。
MAXX 050+でサーキット走行など、愚の骨頂もいいところだとは思いますが、このタイヤにとって本当の限界がどういったものなのか、どうしても知りたい!、試したい!と、いう欲求に抗うことは出来なかったので………(笑)

現に、当日同じ走行枠で走っていた?と、思われるお方から、
"失礼ですが、どうしてこんなタイヤ?(あ、スミマセン…といった表情でw)でサーキット走行するのですか? ただのスポーツタイヤで、全く良い評判を聞かないものですから………"
と、いったニュアンスで聞かれてしまい、ちょっと戸惑ったものの、
"や、確かに仰る通りですが、僕はガチのハイグリというよりは、年間でサーキット走行する機会も多くないので、当然ハイグリの方が良いのは解るんですが、限界が高くは無いものの、トータルで楽しめて快適性も損なわない範囲で、最もサーキット走行に使えるタイヤを探すのが趣味なんですよ♪"
と、ここまで綺麗には言えなかったですが、そういったニュアンスでお伝えしたところ、
"なるほど。そういう事ですか。"
と、なんだコイツ?ただの変わり者だなwと、いった表情と言葉尻で返答されました。(笑)

そう、要はこのお方の言う通りで、只のタイヤキモオタなんです!!!
(*⁰∀⁰*)

勿論、このお方はきっと、グリップの劣るタイヤで、突っ込まれて赤旗中断とかになるのは迷惑だから、そういう事も考えろやボケ!!と、暗に注意してくれたのだと思います。
そういう意味も含めて、有難い事だと思いますので、感謝感謝のサーキット走行だった訳です。

ちなみに、TPチェッカー不動の為、スタート時の空気圧は、経験上最も無難な2キロスタートです。

【本題】
サーキット走行に持ち込むに当たり、一番の懸念事項はブロック飛びといったような、タイヤのトレッドを損傷させる摩耗が、簡単に起きてしまうんじゃないか?……と、いう所でした。
それに当たっては言わずもがな、まあ、画像を見て頂ければ一目瞭然ですね!
驚いた事に、4輪とも剥離等は一切見られない状態です!
(4輪の画像は撮りましたが、掲載は右前と左後です ※2017.3.11追記により2枚目画像は変更済みです)
路面温度はオフィシャル公式40度で、天気は曇り時々晴れ間が覗く程度の、この時期の午後にしては破格に優良なコンディションでのスタートでした。
その日の営業開始時間は午後からだったので、サラの状態でスタート出来ましたが、同じ走行枠の車から出るタイヤカスが非常に多かったのか、前日の終了時の清掃が行き届いていなかったのかは不明ですが、兎に角落下物が多かったのは想定外でした。(笑)
走行後直ぐのタイヤは、溶けた部分が舗装したてのアスファルトみたいにギラギラのヌメヌメでしたが、そこに拾ったデカイタイヤカスやら小石やらタイラップやら自分のタイヤカスやらで、正直写真は撮りたく無かったので、その画像はありません。
後で気付いたんですが2枚目の画像、マッドガード下の隙間にですが、タイヤカスが付着しておりましたw
それくらい、当日はダスティーな路面でしたね。

摩耗に関して結論付けると、サーキットスピードで溶けまくる状態でも、思ったより減らないタイヤである。
と、言えます。

さて、肝心のグリップに話しを移しますが、結論としては充分にありました。
ただ、ハイグリと違い、限界時の剛性が足りていないので、ワンテンポ遅れる感覚があります。
この辺は、RE11に軍配が上がりますが、グリップレベルだけで言うと遜色無いレベルです。
(同サイズだと、やはりRE11の方がサーキット走行では上かもしれません)

サーキットスピードでの限界コントロール性は、中々に優秀だと思いますが、これは車高調の性能が素晴らしいのが大きかった気がします。
大分久しぶりのサーキット走行でしたが、ヤバイ領域になってからスピンしてしまう事が無かったのは、良い脚8割に良いタイヤ2割といった比率でなんとかなったのだと思います。

それなりにタイムが出るタイヤか?
と、聞かれたら、上手い人が乗ったら悪く無いレベルだと思います。
自分は乗り方がなっていないので、推進力に上手く変換出来ず、ホイルスピンしまくってロスさせてしまうし、ツッコミ過ぎてアクセルONが結果的に遅れます。
自分のミスが判り易いタイヤなので、練習に使いたいですが、そういった用途はアジアンタイヤの領域なので、価格を踏まえると勿体無いですね。(笑)

以上の事から、これ以前のレビューにも書きましたが、改めて比較してMAXX050+は、RE11の代替タイヤ的ポジションという要求に、充分応えられる性能だと思います。

RE11からのメリットとして
①トレッドの剥離が無い。
②摩耗が進んでも性能劣化が少ない。
③摩耗が進んでも轍取られが少ない。

デメリットとして
①意外にもRE11末期より路面状態によってはうるさい。
②峠程度では差はないが、サーキットスピードだとレスポンスに遅れがある。

既にRE11は廃盤なので、意味の無い比較ですが、RE11が好きなユーザーにとっては、同じBSの何かよりも050+の方が近いんじゃないかと思います。


【最終評価】

◎DRYグリップ……非ハイグリで考えると恐らくトップレベルにあります。滑り出しの判り易さも好感触です。

◎ハンドリング性能……非常に優れておりますが、サーキットスピードだと、通常走行時の状態より途端に頼りなく思えるかも知れません。コーナリングフォースの出方が秀逸なので、これに逆らわなければグイグイ反応して、とてつもなく楽しいタイヤです。
このフィーリングはサーキットでも、ハッキリ伝わって来ました。
プレミアムタイヤらしく、轍取られも非常に少ないです。
そしてそれらが摩耗末期でも悪くならないという事が、MAXX050+の最大最強の美点だと思います。

◎WETグリップ……これも高レベルですが、ハイスピードのまま突っ込むのは避けましょう。基本的にDRYの感覚で走れてしまうので、ある時突然限界が来て、ダメ出ししたくなるかも知れません。

◎耐ハイドロ性能……水を切り裂く様な感じは得られませんが、薄い水溜りは存在しなかったかの様に通り抜けます。深い水溜りにチャレンジするのは止めておきましょう。浮いたらどんな高性能タイヤでも無理ですw
ちなみに、性能度外視でフィーリング重視で言うと、ネクストリーの方がキッチリ排水しているように伝わって来ますw
※2017.10.30追記にありますが、今までの拙い経験では、水を切り裂く感触があるものほど耐ハイドロ性能が高いと思っていましたが、今回、摩耗した状態で切り裂く感触が向上したと感じた事で、最新のトレンドは切り裂いてる事すら感じさせない方向になってると思われます。
EU系メーカーの場合、この辺どうなってるのか興味深いですね。


◎静粛性能……MAXX050+最大最凶の弱点が静粛性です。これがプレミアムタイヤとしては致命的弱点になります。これさえ無ければ、完全無欠に限りなく近いフラッグシップタイヤになるのですが…反面、ノイズ気にしない方にとっては神タイヤだと思いますが、ホントに相性悪い路面だとドン引きしますw
※2018.3.7 訂正追記
ドン引きの路面がメロディーロードだというのが、昨日初めて解ったので訂正します。(笑)
静かなタイヤでは無いですが、ノイズでドン引きする路面の件は杞憂です。

◎乗り心地……適度に固く、適度にしなやか、主張しない無印良品的当たりの良さはありますが、コンフォート性の高い脚やタイヤに慣れていると気になると思います。ダンパー&スプリングによって快適方向にも振れるくらいの感じでしょうかね。

◎耐摩耗性能……これは、高いと言うべきか、そうでも無いと言うべきか悩む所です。(笑)
路面温度に依存して摩耗が進むきらいはあるのですが、本当にヤバイ温度領域であるサーキット走行では、想像を下回る意外性を発揮しております。
画像で判る様に、フロントは相当シバいており、リヤの方はホイルスピンさせまくりでこの程度です。別の言い方をするならば、限界走行でもしっかりとトレッド部分を確保出来る非常に安心安全なタイヤである…と、言う事も出来るでしょう♪
およそ14000kmを、本当に容赦しない使い方でこれだけ溝が残ってる上、トレッド部も綺麗とは言わないまでも、充分良い形状を保っているのでは無いでしょうか?
やはり、タイヤの素性が良く無ければ、こういった所が破綻した状態で現れる筈ですから。
※2018.3.11追記、17300kmを超えて2枚目画像の状態ですので、耐摩耗性は相当なものだと思います。
転がしメインであれば、夏場の通常走行での過剰グリップという特性を理解して付き合えば、3万km位はイケると思いますが、19インチクラスの大径サイズでは不明です。


◎価格……実店舗よりヤフオクでの価格が庶民には親しみがあるので、本日の価格で同サイズ22000円〜なのであれば、値上がりしているとしても悪く無いですし、工賃込みで通販と実店舗の差が15000円程ならば、実店舗を僕は選びます。フラッグシップタイヤの中では、かなりお値打ちである事は間違いないですね♪


【総評】
星8でしたが、ノイズで残念ながら1つ落として
☆☆☆☆☆☆☆

7つタイヤでございます!!!
※2018.3.7 訂正追記により、ノイズが☆を落とす程では無いレベルだと解りました。

☆☆☆☆☆☆☆☆
8つでお願いします♪



【2017.9.30 追記】
ここの所、気温も非常に過ごし易い日が続いており、タイヤの摩耗があまり進んでいない事に気付きました。
やはり、路面温度が著しく高くなる、日本の夏限定の摩耗進行だったようです。
これだけ分かり易いと、非常に可愛らしく思えて来ますね!(笑)
とても良いタイヤです♪

【2017.10.30追記】
現在、サーキットでシバイた事もありますがw、真ん中だけが大きく減っている為、空気圧を下げて最終的にバランスを取らせようとした所、ビックリする程フィーリングが上がったのを追記しておきます。

今まで冷間2.5キロで走って来たのと、サーキットでは温間2.5に近くなるよう、2.0でのスタートだったわけですが、今のフィーリングからすると、それでも高過ぎたという思いが強くなっております。
現在、冷間2.1で合わせてありますが、この空気圧が、今までで一番グリップしてる感じです!
意外にも、サイドの腰砕け感よりも、バランス良く粘るフィーリングが強くなりました!
また、最近雨ヅイてるので、WET走行のテストには打って付けなんですが、前方の車両が水溜りに苦しそうな突っ込みをして、盛大に水を排水してくれた後(跳ねた水は元に戻って同じ程度の水溜りが復活)に、同じ速度で突っ込んでもしっかり排水している感じで、むしろ最初の状態よりもフィーリングは良いです。
これは、ネクストリーのフィーリングに近いですが、耐ハイドロ性能は、タイヤの溝が深いほど良いのが通常ですので、8分山での排水フィーリングから比べて手応え的に向上するという事は、新品に近い状態の溝は、縦溝の仕事が良過ぎて、水の抵抗が感じられない……つまり、反応が無いように感じられる程、耐ハイドロ性能が高いという事になるのだと改めて思いました。

要するに、そこそこの水溜りくらいでは、抵抗らしきものすら感じない為、インフォメーションが想定と乖離してしまい、個人的に???なフィーリングになっていたのだと思われます。
ただ、本当に深い水溜りでは、もうヤヴァい状態なので、土砂降りだと厳しいですね。

現状、エクストラロードが受け持つギリギリくらいの空気圧なので、ちょいと心配はありますが、フィーリングが極上なので、このタイヤは空気圧少な目の方が、自分にはマッチするのだと今更ながら思った次第です。(笑)

因みに2枚目の画像は最近のものですが、溝はこのくらい残っており、かれこれ15000km以上になってしまいましたw
※2018.1.2に画像差し替え

【2018.1.2追記】
昨日サーキットを走って来ましたが、曇ると非常に冷える状況で、いつもは出しゃばらないでいたABSが、頻繁に作動するようになりました。
路面温度が低過ぎると、コンパウンドの相性が悪いのか、単に性能劣化によるものなのかは判りませんが、以前よりも明らかに喰わなくなった様に感じます。
ただ、フルブレーキやアクセル開度大にだけ顕著で、アクセルoffで微調整する様な時には、中々に気持ち良いコーナリングフォースを発揮してくれました。
温間1.8キロくらいで、上昇して2.3位で走ったと思いますが、フィーリングは前回より遥かに良かったです。
今回、050+をボーズにしてやる気で挑んだのですが、画像2枚目の状態(フロント左ですがサイドウォールの文字を久しぶりに削りましたw)なので、路面温度が低いと結構保ちも良いタイヤだと思います。
本来は、高速道路やワインディングでニヤリとするタイヤなんですが、サーキット走行をしても限界さえわきまえれば、ニヤリと出来るのは間違い無さそうです♪

最後に、ヤングなお方からアドバイスを受け、とても考えさせられたのですが、ザックリ言うとプレミアムやセカンドで慣れるのと、ハイグリップで慣れるのでは、扱い方の違いが解るまでに時間がかかり、タイヤの美味しい所を引き出すテクニックが身につき難くなる………と、言ったようなニュアンスで、走行回数を多く取れない自分の場合、余計に遠のくのは明白だなぁ……と。
実は、同じ様な経験をDZ101からRE11にした時に痛感していたので、050+を購入した時にも、ガチのハイグリで実力出せないのなら、その下でもっと下積みしないと………と、言う気持ちが強かったのです。
一番上で書いてある、プレミアムタイヤでサーキット走行を楽しむ云々も、全部本心からって事でも無く、全てはハイグリップへのステップアップを視野に入れての事だったんですが、ヤングなお方のアドバイスは、そんな自分にとって非常にグッと来ました。

プレミアム(フラッグシップ)だとハイグリよりも高い上、摩耗も早いので、自分の使い方ならコストも性能もハイグリなのは解っていたんですが、今回の件で確信出来ました。
やはり現場は情報の宝庫ですね♪
ヤングなお方に、本当に感謝です!

【2018.3.11 追記】
本日、先週から乗っていなかった様な気がして急遽、本good山&俺ん家“ロード往復流しドライブの途中で追記です(笑)

久しぶりにそこそこ楽しんだので、タイヤもカドが立った摩耗になりましたw
2枚目の画像が本日の右フロントです。
走行距離は17300kmを経ての状態ですが、外側は立派なもんで、まだまだ転がって貰うつもりでおります♪
(デフやるまでですがw)

ワインディングでのDRYグリップは、こんな状態でも素晴らしいです。
気温もそこそこ高かった為、安心して走れました♪

【2018.4.8追記】
総使用距離17600kmちょっとでの交換ですが、最後の最後まで安定したハンドリングとグリップ力を発揮してくれました。
正直、まだまだ使えたと思いますが、一部にスチールベルトが見えてきたので、苦い経験を繰り返さない為の交換です。
※2枚目の画像、050+とZⅢの2ショットに入れ替えました。

今後は再レビューで新規の投稿はしませんが、MAXX050+のレビューは、毎回乗るごとに気付いた事や、気持ち良く走れる所を探りながらのレビューだったのと、どうも評価的に軽んじられている思いが強かったので、気持ちを込めて書いて来たつもりです。
個人的には、数あるタイヤのジャンル内で、フラッグシップとかプレミアムと言ったジャンルが一番面白いタイヤだと思っています。
本当は、V105やS001、PSシリーズやコンチネンタル、コスパの高いTOYOやファルケンなど試したいフラッグシップタイヤが沢山ありますが、次のタイヤはハイグリップラジアルの雄、ZⅢになります。
ハイグリップラジアルには、ラップタイムという絶対評価があるので、そういった部分では自分が善し悪しを評価出来るレベルには到底達し得無いですが、タイヤキモヲタとして気付いた事など追記して行ければと思っています。

また、確定では無いですが、サーキット用と転がし用で分けられる環境が整ったら、再度フラッグシップとセカンドグレードに帰って来るつもりです!(笑)

妄想駄文を最後までお読み頂き、本当に有難う御座いました!!



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