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2018/06/01

FIREPOWER 「ファイアーパワー」('18)

FIREPOWER 「ファイアーパワー」('18)
「似て非なるもの」でもこれが今のJP


DEMOLITIONのところでティム・オーウェンズ在籍時のJPは「似て非なるもの」からも外れているみたいなことを書きましたが、KK→リッチーに代わったJPは正に「似て非なるもの」といった印象です。

PAINKILLER以前の作品とJUGU、DEMOとの間には如何ともしがたい隔たりがあったことに比べると、現代PRIESTの幕開け「ANGEL」(KK在籍時)と、その後の「REDEAMER、FIREPOWER」(リッチー)とを比較したときに、基本線は保った状態での変化のように感じます。
(ノストラは例外作なのでここでは比較対象外としてます)

でまぁ、ANGELでブリティッシュHMの線上に戻ってきた音が、本作でも踏襲されていて「まぁそれなりのメタルアルバム」には仕上がっているのですが、聴いていると何となく物足りなさを感じる内容。

1のタイトルトラックは疾走感のある「らしい曲」で旧来からのファンも納得の良曲だとは思うのですが、アルバム中盤~後半にかけてにググッとくる高揚感が無いんですよね。

なので途中からは聴くのをやめて他のJP作品(特に70~80年代くらいの)が無性に聴きたくなってしまうんですが、この感覚がDEMOLITIONを聴いてるときの感覚とそっくりなんですよね。

なんというか痒い所に手が届き切らないようなもどかしさを感じる作品です。
Posted at 2018/06/01 19:36:13

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