まとめ記事(コンテンツ)

2012/03/16

F エンジンオイル開発その1(ベースオイル)

みなさん、こんばんは。

プロトの青木です。

いつも見に来ていただきまして、ありがとうございます。m(__)m

いや~ (^^ゞ

久しぶりの更新になってしまいました。

今週も販促物やホームページ制作に追われています。

新製品のホームページ公開は、発売直前になる見通しです。



さて今日は、4月5日(木)に発売するエンジンオイルのお話し。




NEOOPLOTEX(ネオプロテックス)Fエンジンオイルシリーズ!





このオイルの開発は、みんカラに参加する相当前から行っていたものなので開発中のリアルな記事を書くことができませんが、過去を振り返りながら少しずつお伝えしようと思います。


とりあえず今回は、ベースオイルの取り組みについて。


ネオプロテックス F エンジンオイルシリーズ 』は、どちらかというと一般的なオイルではなくスポーツ志向の特殊なオイルになります。
それだけにベースオイル作りには、こだわりを持って取り組みました。


皆さんは、エンジンオイル交換をした直後に、

『 お~!エンジンがよみがえった~!! 』

『 レスポンスが良くなった~! 』

『 気持ちいい~!! 』

なんて思ったことはありませんか?

そして、

『 このフィーリングが長く続けば良いのにな~!? 』

と思ったことも。。。

交換初期に感じた性能が長続きしないオイルが多いのも事実ですよね。

その原因の多くはベースオイルにあります。


私たちが、今回のエンジンオイルに求めたもの、それは、

 ① エンジン本来の性能を発揮させること

 ② エンジンを長期にわたって守り続けること

 ③ エンジンレスポンスが体感でき、そのフィーリングが持続すること

です。

①②は、現在販売されている高価で高品質なエンジンオイルであれば、値段相応に納得できる結果がでることでしょう。
③に関しても初期の体感だけであれば同様のことが言えますね。しかし、それを長期間維持することは簡単ではありません。

特に③については、フィーリングですから個人の感性の部分もあり全員が体感できるとは言い切れないという突っ込みどころがあります。

体感という、数値にし難いものは取り組めない!

という意見もありますが、それはそれ。人間の感性にも、うったえかけるモノづくりにチャレンジしました。だって、人間は感情の動物ですからね。


エンジンオイルの基本性能は、ベースオイルで決まる言っても過言ではありません。
だからこそベースオイルにもこだわったわけですが、独りよがりになって突き詰めてしまい、結果として高価すぎる製品になってもいけませんので、そこはバランス感覚?を持って。。。

と言いたいところですが、経営陣からすると、たぶん利益が無さすぎという結果になってしまいましたね。  (^^ゞ

でも、そこはクルマ好き、バイク好きが集まっている会社!
良いモノを提供するためなら、ということで奮発?してくれました。

一般的に販売されている5,000円~8,000円程度の化学合成油のほとんどは、VHVIというベースオイルだけで作られています。
それでも潤滑性能としては問題はありませんし普通に使う分には十分かもしれませんが、それでは今回の目的は達成できません。

今回のベースオイルに採用している基本的な成分は、ポリオールエステル、ポリアルファーオレフィン、VHVIとなります。
それぞれ総称で書いてあるだけですが、実際にはグレードがあります。
高品質な成分を使えば使うほど高価になりますが、そこは納得がいくレベルのものをつくるためですので仕方ありません。走りこんで納得ができるところで決めました。

もちろん、もっと良いとされる成分もありますが、いわゆるコンペティションユースのオイルをつくる訳ではないので今回は見送りました。( テストはしていますが・・・(^^) )
お値段が高くなりすぎたら、私も買えませんので。


言ってはいけないことかもしれないけど、利益だけを考えればVHVIだけにしたかった。。。


けど、最初からVHVIだけにするつもりもないし、実際にテストを繰り返すなかで乗り比べてしまうと、その選択は無し!
だって、性能が全然違うんですから。


でも、テストしたってことは、一瞬、悩んだの?

って聞かれそうですが、、、実際、利益のことを考えると悩みましたね。 (^^ゞ


でも、今回の開発目的を考えれば妥協はできませんでした。自分に嘘をつくのも嫌でしたし、会社も理解してバックアップしてくれました。社長に感謝です。

そして、こだわるほどに配合する成分のグレードも上がり。。。コストも上がることに。。。

でも、その分、私たちは気持ちよくなれましたよ~。(^.^)  ←これが大切!?


何より、強力で厚みのある油膜によりエンジン各部をしっかり保護することができますし、それが感じ取れる安心感があります。そして、高負荷走行時における油圧の安定性を確保することもできました。

ほぼ開発が終わっているのに、気になることがあって強行スケジュールで行ったサーキット走行評価の時なんかは、いきなり25週連続走行、ピットに戻ってチェック後、15週連続走行、ピットイン、15週連続走行・・・ということを繰り返して油圧変化を確認しました。
かなり過酷なことをしましたが、それでも油圧は、油温118℃で6.0kと安定していました。まぁ、タイヤとブレーキ、そしてドライバーは疲れきっていましたが・・・(笑)


いろんなテストをする中で、けっこう驚きだったのが、評価者の一人が、「寒い朝のエンジンの始動性でも違いが感じ取れた」と言った時ですね。

比較するという意識をしていたからかもしれませんが、違いが分かったようです。

実際に低温始動性を評価するCCS(コールド・クランキング・シミュレーター)粘度試験の数値で比較すると、これがハッキリとでました。





上の表は、CCS粘度試験の数値で左側がVHVIのみ、右側がFオイルのベースオイルの開発途中のものです。
粘度2.5w-40のSというグレードのものですが、0WのCCS(-35℃)6200以下という基準に対し、VHVIのみは 6790 で、Fオイルは 3710 となります。
単純に数値が低いほど始動性が良いと言えます。

ちなみに、上記の数値は開発途中のものです。
S 2.5w-40の最終的なCCS粘度値は、3790 になりました。

上記のようなエンジンオイルの代表性状を示す、密度、動粘度、粘度指数、流動点、CCSなどの数値は、ホームページで公開していきます。

ホームページは、現在、制作中ですので、まだ見られませんが...早めに作りますね。 (^^ゞ



だいぶ長くなってきましたので、今日は、この辺でおわりとさせていただきます。


『 ネオプロテックス F エンジンオイル 』には、まだまだ特徴がありますので、次回、私が書くときには、飛躍的なエンジンレスポンスを実現し、さらにエンジン保護性能を強化することができたナノテク物質について書いていきたいと思います。


最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。 m(__)m

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Posted at 2012/03/16 20:51:35

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