モデル３には所謂インパネと呼ばれるよく運転席正面に見られる速度や回転数、水温などを表示する計器がありません。

他車を見ても別に必ずしも運転席正面になければならない物ではない様ですが、モデル３の量産車が明らかになるまで多くの人がヘッドアップディスプレイ（HUD）が搭載されるのではないか？と期待した様です。

確かに最近HUDを搭載した車が増えていますし、昔に比べて性能が高い物が多いです。
テスラという企業の事を考えると先進的なHUDが搭載されてもおかしくないと考えた様です。

また計器よりもナビの補助的な機能、拡大地図や曲がるポイント等の案内が欲しい人の方が多かった様に感じます。
この手の機能も、今では比較的低価格帯の車種にも搭載されている事が増えてきました。
スペーシアの様な投影型なら私も欲しいです。

しかし残念ながらモデル３には現在のところHUDは装備されていません。
モデル３は将来的に完全自動運転を見越した設計らしく、イーロン・マスク曰く
「タクシーに乗る時に、速度など確認する？」
との事で、多少見え辛くてもいいんじゃない？という考え方の様です。

ただ、前述の通り速度計などが中央よりに設置されている車は他にもあって、モデル３も運転席から出来るだけ速度は確認しやすい位置に表示されています。
おそらく右ハンドル仕様のディスプレイ表示は左右逆にした様になり運転席側に速度などの状態が表示されるだろうとの情報もあります。

HUDが装備されない事がわかった後、後付けでHUDを付けたいと考えた人達がモデル３に合う物を探し始めました。

しかし、テスラのOBDIIポートから取れる情報は通常のガソリン車等とは異なる為、うまく対応出来そうな物を見つけるのは大変だった様です。
そんな中、最も有力視されたのはNAVDYでした。
実際にテスラに設置した動画はこんな感じ。



NAVDY自体も、SNSで
「モデル３にHUDが無くても心配しないで」
という様なコメントを出したので、完全に対応する事が期待されました。

が、残念ながらNAVDYは会社を清算してしまいました…

その後もWi-fiやBluetoothでスマホと連動するタイプ等いつか期待された機種がありましたが、モデル３独特のダッシュボードでは上手く見えないなどもあり、コレと言った物は報告されていません。

と言うか、納車が増えるにつれHUDの必要性を感じない人が多いのかHUDを探す人は逆に減って来た様に感じます（最近は話題にならない）
当たり前ですがちゃんとデザインされているのだと思います。

最後に私がずっと応援している日本の方を紹介したいと思います。
Pyrenee Drive

元々は後付けのヘッドアップディスプレイとしてスタートしたのだと思います。
発売が延期に次ぐ延期の中で、おそらく今は独立した普通のディスプレイを持つ後付けの運転支援の様な物になっている様に見えます。

設計者の世界を変えたいという気持ちは本物だと思うので、製品情報の案内も登録以来一度もありませんが何とか発売に漕ぎ着けて欲しいなと思います。