この整備手帳は、インパネ天板 (インストルメントパネル SUB-ASSY UPR) とエアコンダクトの脱着の仕方を説明した整備手帳です。

【どんな事に役に立つの？】
・カーナビおよび関連品の配線をすっきりと配線したい。
・車内を撮影するドラレコを設置したい。
・エアコンダクトに LED を仕込みたい。
・天板の生地を張り替えたい。
・さらなる静音化を行いたい。
・異音対策。
…などが考えられます。


【作業を行った理由】
2代目オーリスは結構遮音が聞いて静かな車と定評があります。そんな環境に『カタ、カタカタカタ…』…と何かが何かに触れるような異音が。

音の発生が車が大きく揺れるシーンであれば揺れと同期してあきらめることもできますが、ちいさな段差で、そして意識していないところで音が鳴ると…。

それがとにかく気になって仕方がなく、これまでにいろいろと異音対策を行ってきたのですが…なかなか原因までたどり着けず未だに音が鳴り止まない始末。

こうなると異音源を特定するには、もう天板をはずすしかない！

そこで、元気と勇気を振り絞り今回初めて天板をはずしてみることにしました。


【難易度は？ 時間は？】
ある程度車いじりの経験がある方だと特に問題無く進めることができるかと思います。 (始める前はビビってましたが、いざやってみるとそこまで難しくないな…と感じました。)

もしかしたら初めての方でも手順を守ればできるかもしれません。

ただし、事前に多少の知識が必要で、内容が大作業であるため、難易度は★2つの中級にしておきます。

作業を行われる場合、自己責任でお願いします。

かかる時間ははずす作業におおよそ1時間半ほどでできると思います。取り付けもそのくらいでできると思います。

何回もはずしてなれてくると、30分でできるようになりました。

ただしほとんどの方は取り外すのが目的ではないはずですよね？ (^_^;)

ですので、静音化作業や、LED 取り付けなどの作業を含めると、1～2日程度ある方が安心できます。


【そのほか】
天板をはずしたあと、それを車外に持ち出す作業は1人でもできますが、2人以上いると作業が楽になります。

助手席エアバッグ誤作動防止の観点からバッテリーのマイナス端子を取り外すして非通電状態にする作業が途中あります。

そのためメーカーやモデルにもよりますが、時計、カーナビなどの電装品の設定がリセットされ初期状態に戻る項目があります。(給油後燃費もリセットされます。)

そのほか、エンジンの点火タイミングなどの学習、TOYOTA Safety Sense の学習などがありますが、これらはほとんどの場合、自動的に行われますので、作業後ある程度の走行を行ってください。

学習について詳細が気になる方は SQUARE の掲示板 (みんカラ PC用 Web サイト： https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/bbs/ ) の “バッテリターミナルの脱着 ※2代目オーリスの場合” のスレッドで後確認ください。

写真は過去の整備手帳の写真から使い回している部分がありますので、現在の車両状況と異なる場合があります。

説明は2代目オーリス後期で行っていますので、前期とは途中までが多少異なる部分があります。


【関連整備手帳】
・カーナビと関連機器の取り付け 【ナビ編】 その1
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/5193253/note.aspx

・カーナビと関連機器の取り付け 【ETC 2.0 編】 その1
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/5194571/note.aspx

・グローブボックス照明の換装 その1
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/4166811/note.aspx
※前期の方のパネルのはずし方もこの整備手帳で少しだけ説明しています。

まず最初に、車を平らな安全な部分に止めてサイドブレーキをしっかり引きます。

シフト位置はPレンジにして、エンジンを停止します。

ボンネットを開けて、バッテリーのマイナス端子をはずします。

この作業は作業の途中に行ってもかまいませんが、その場合は助手席エアバッグのコネクターを取り外す最低でも90秒以上前におこなってください。

エアバッグにはバックアップ電源が備わっていて待ち時間が短いと誤動作する場合があります。

はずしたら、端子に触れないように絶縁します。写真ではバッテリー側端子にビニールテープを巻いて、さらに車体側端子をビニール袋に突っ込んでます。

ボルトは二面幅 (頭) が 10 のボルトです。

元に戻すときの締め付けトルクは、5.4 N・m (55 kgf・cm) で締め付けます。

ニーパッド部分 (インストルメントパネルフィニッシュ パネル LWR NO.2) を取り外します。

赤い三角形の部分に嵌合 (クリップ) がありますので、ゆっくりと手前に引きます。(内張りはがしを使わずとも手でいけます。)

余談ですが…オーリスの車いじりでは、なにかとこの部分をはずすことが多いです。

もう儀式みたいなものです。

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前期の場合は、スイッチホールカバー右側の部分 (インストルメントパネルフィニッシュ パネル LWR NO.2) が嵌合になってます。嵌合をはずして手前に引けば外れます。(クリップの嵌合2カ所、ツメ1カ所) … 追加写真参考

次は ナビ周辺のパネル (インストルメントクラスタフィニッシュ パネルSUB-ASSY CTR) を取り外します。

ここは非常点滅灯 (ハザードランプ) と、時計の配線がありますので、勢いよくはずさないように注意してください。

赤三角は嵌合、黄色三角はガイド部です。

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前期もほぼ同じです。(追加写真)

＜！注意！＞
デザイン上、パネルの右上の角が鋭利になっています。

ケガの原因になったり内装やシートを傷つける可能性もあるため、養生テープなどを巻くなどしてカバーすることをおすすめします。

パネルを取り外すときは写真のこの部分が隙間に差し込んでありますのでここを意識しながら取り外してください。

パネルを取り外すときは写真の部分から取り外し始めると手でも割と楽にはずすことができます。

くどいですが配線が時計やハザード部分につながってますから勢いよく引っ張らずに用心しながらはずします。

時計の部分 (83910-12670 クロック ASSY) のコネクターのロックを押しながら取り外します。

非常点滅灯のコネクターを取り外します。

コネクタは赤矢印の部分をつまんで引くと簡単にとれます。

(その2 につづく)