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2018/08/26

オプションコネクターの増設 その1

カテゴリ : 電装系 > その他 > その他

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この整備手帳では自前で追加のオプションコネクターの配線を引き、コネクター取り付け作業をおこなう整備手帳です。

オプションコネクターってなに? という方はこちらをご覧ください。

【関連ブログ】
・オプションコネクターって知ってるかい? - 2018年05月07日
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/41457459/

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詳細は先のブログにてご紹介していますが、ざっくりと説明しますと、一部のディーラーオプションなどは、その製品の機能・仕様の用件を満たすために車内に配線を引き込む必要が発生します。

例えば、コーナーセンサーの場合はセンサーは当然車外ですが、センサーの動作状況を示すインジケーターやユニット部などは車内に設置します。

そうなると車外→車内への配線引き込みが発生し、作業に手間がかかったり、時間がかかったりします。

そこで車両作成時…つまり工場でその配線を最初から取り付けておけばそのような作業は発生しませんよね?

ということで、こういった追加用品 (オプション) 用にオプションとして設置されているのがオプションコネクターです。

しかし通常オプションコネクターは1つしか設けられていません。

例えば、カーナビオプションのブラインドコーナーモニターは車両前方のナンバーの下あたりにカメラを設置するのですが、これの配線引き込みもオプションコネクターを使用します。

同時使用ができない…。

そこで手間はかかりますが配線を自前で引き込んでおいて、将来のオプション装着のためにオプションコネクターを自作しようというのがこの整備手帳です。

図 (写真) は、車両に標準で装備されてるオプションコネクターの仕様です。

配線は4本。車外側 (エンジンルーム側) は4ピン、車内側は6ピンのコネクターが使用されていますが、実質4ピンと同じで、後の2つは使用されていません。
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ということで、いきなり引き込みしゅう~りょ~ (笑)

エンジンルーム側からの引き込みは、他のパーツ用の配線と同時に引き込みを行ったため、共通の整備手帳として別途作成、こちらでご紹介しています。

【関連整備手帳】
エンジンルームから車内への配線の引き込み作業 その1 ~ 6
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/4932828/note.aspx

勤務や時間の都合上、すぐにコネクターの取付ができなかったのでこの状態で2日間過ごしました。
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ということで、コネクターを取り付けます。

別の作業でも同じことをやってるので、背景が異なりますが…

まず車外側 (エンジンルーム側) ですが、車外側はコネクターの性能として防水・防じんを要求されます。

そのためコネクターもそのような仕様になっています。

まずは配線にワイヤーシールを通します。

通すむきは写真のように細い方を端子側に向くように通します。
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次は電線の先の被覆を 4mm ほどむいて、ターミナル (端子) のかしめるところに合わせます。

私は被覆だけがきれいにむける フジ矢 プロテック ワイヤーストリッパ B型 165mm (PP323B-165) で被覆を剥いてます。これだと細線から太線まで自動車で使用する電線の範囲を網羅しているのでとても便利です。sq 表示も AWG 表記もありますので電線のサイズで悩むこともありません。

電線の切断もできます。(切断はほとんどニッパーでやっていますが…。)

ニッパー、ワイヤーストリッパー、電工ペンチ…と持ち替えるので作業時間がかかりますけど…。

この写真では行っていませんが、細線を使う場合で対象のターミナルが大きい場合、電線の被覆を長めに…倍の 8mm 剥いて折り返すことで面積を増やす…という方法もあります。

そうすることでこのあとのカシメがうまくいくこともありますし、電線がターミナルから抜けにくくなることもあります。

ただし一般的にターミナルは対応できる電線が決まっていますので大きいターミナルに極端な細線…という組み合わせは避けてください。

今回は 使用するターミナルの対応範囲が 0.5〜1.25sq でしたので、0.5sq (AWG20) の配線を使用しています。

カシメ終わったら電線が抜けないかチェックします。

抜けてしまったらもう一度やり直しです。(このような状態になったターミナルは基本的に再利用はできません。)

こういうときのためにターミナルは予備を多めに買っておくとイイですよ。
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電線が抜けないように注意しながらかしめます。(たまに電線が落ち、カラでしめて電線が無いとかやらかします (^^;) )


余談ですが…

カシメがうまくいかない!といわれる方も多いのですが、その場合は、

①そもそも、道具があっていない。(細線なのに太線用でやってる)

②かしめる対象物 (ギボシやターミナル) と道具のかしめる位置 (かしめる場所、サイズ) が合っていない。

③道具の精度が悪い。(道具がボロい)

④力の加減があっていない。

などが考えられます。

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例えば、0.2sq の細線、025型などの細線用ターミナルなのに普通の電工ペンチでやるときれいなハート型にカシメることはできません。そもそもカシメ穴が合わないじゃないですか。

一応、私は025型は細線用、それ以外は一般的な電工ペンチを使用しています。

悩むのが040型ですね。意外に細線用でもいけたりします。しかしきれいではないです。

細線用はエーモン工業 細線用電工ペンチ (1431) が便利です。道具屋さんの道具が精度が高くてきれいにできるだろう…とあとでエンジニア 精密圧着ペンチ (PA-21) を追加で買ったのですが、かえってエーモン工業の細線用電工ペンチがきれいにできることが多いです。(^^;) なので初めての細線はとりあえずエーモン工業の細線用電工ペンチを買っておくと良いかと思います。(細線用は、元結鋳物が無いか…まだ探していたりしますけど…)

それ以外は HOZAN 圧着工具 (P-706) でカシメています。

090型だとターミナルのサイズが割と大きいのでギボシを締めるときと同じ、写真のフジ矢 万能電工ペンチ 240mm (FA106) でかしめています。(HOZAN 圧着工具 (P-706) でもいけます。)

おすすめなのは HOZAN 圧着工具 (P-706) ですね。ターミナルのカシメで025型以外はどのサイズもこれでいけます。

ただ、きれいに行かないこともあるので…今後も道具追求の旅は続いています。

それでもうまくいかないときはカシメの力が強いことも考えられます。

またサイズが大きい穴でカシメた場合、ハート型にならずにぺっちゃんこになる場合もあります。

多少、形がいびつになった場合はサイドからラジオペンチやニードルプライヤーですこし押してあげると形がととのうかと。

形を整えることでコネクターに差し込むときにスムーズに差し込めて、ロックで"カチッ"と音がしたり、その後のリテーナーがスムーズに閉まります。

(ターミナル取付時スムーズに挿入できて "カチッ" と音がすれば、大抵リテーナーはスムーズにしまります。)

もちろん道具があっていれば、形を整えなくてもスムーズです。
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通常であれば、次は被覆側のカシメを行うだけで良いのですが、今回は防水型なので、先に通しておいたワイヤーシールを被覆側のカシメの部分にずらし、合わせます。
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後は通常通りカシメますが、あまりカシメが強い (深い) とワイヤーシールが裂けることがありますので注意してください。
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配線色を区別している場合、差し込む場所を間違えないよう確認しながらコネクターに差し込みます。

きれいに差し込むことができた場合ターミナルをロックする音が ”カチッ” と音がします。音は小さいので聞き逃さないように。またキチンとロックがかかると電線を引っ張っても取れません。

また写真4で行うチェックがしっかりできていないとターミナルだけ残って電線が抜けるという事態も。 (^^;)

通常、ワイヤーシールにはコネクターに通しやすいように潤滑油が塗布されていますが、あまりにも手で触ったので…(^^;)

通しやすいように ゴムを犯さない KURE シリコングリースメイト ペーストを塗布しています。(白くなってます)

(その2 ( https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/4934637/note.aspx ) につづく)

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