まとめ記事(コンテンツ)

2016/02/07

USBアイソレータの効果について

オーディオシステム更新から4か月。
なかなか決まらなかったソースユニットがようやく固まってきました。


現状のシステム図(ソース側)。下のラインが我が車の「本気音源」です。
Androidでもイイ音出せる!と喜んでいた頃から思えば随分ミステリアスなシステムに育ってきました。
RCAだからダメ、デジタル接続最高!なんて単純ではないと思いますが、デジタル技術の申し子のようなデジコアを使う当システムでは、非ハイレゾであってもDDCで入力した方が「らしい」音を出せています。

昨年よりポタアンのCompanion OneをUSB-DDCとして使ってきましたが、USBラインにアイソレータを入れた結果、それ以前に使っていたDDC専用機Audiophilleo2の音質が改善、こちらが主力音源に返り咲きとなりました。

今回導入したアイソレータはタイトル画像の
High Speed USB Isolator Nr.7054-X (Intona)
です。パーツレビューはこちら
ちょっと気を付けるところがあります。使用上の注意をよくお読みください。

アイソレータとはUSBのバスに挟み、その前後を電気的に絶縁するものです。
「ま~た妙なオカルトもの持ち出して。」
と言われそうなのでメーカーの名誉のために書いておくと、本来は至極まっ当なモノなんです。
工業用途では、電圧センサなど、数100Vといった高電圧環境で使用されるUSB機器があります。これをPCに接続して使用する場合、センサが故障してUSB側に高電圧が漏電するとPCまで壊れてしまいます。
また医療機器では逆に、例えばUSB接続の心電計など、PC側の異常でUSBに高電圧が発生したとしても患者に電圧がかかるようなことは許されません。USBに100Vが出てくることなどまず無さそうですが、万一あったとしても問題ないようにする事が求められます。
アイソレータはこういった場合の保護回路として使用されるものです。

USBオーディオ機器においては絶縁など必要ないので一見無関係に見えるアイソレータですが、絶縁するために内部で信号を作り直すことから、副次的にノイズを遮断する効果があります。これにオーディオ機器メーカーが目を付け、一部のUSB-DACなどでアイソレータを内蔵した製品も登場しているので、一定の実績はあると言ってよいでしょう。
(この、信号を「作り直す」というのがポイントで、設計がショボいと却ってノイズを作り出す可能性もあります・・・)

この手のアイテムは、出自が何であれオーディオに使うと話は別。安ければ大絶賛、高価ならオカルトと叩かれる傾向があるようです。7054の$200台~という価格は実に微妙で、ダメ元で買うには高く、高級オーディオパーツを名乗るようなお布施価格でもありません。まぁ、コスパとか言うのはやめましょう。自分は十分合理的だと思ったので購入しました。

USBアイソレータを追加したAudiophilleo2、パーツレビューでは「実体感が増した」などとつたない表現をしていますが、その後じっくり聴いてみて、奥行き方向の表現力が上がっていることに気がつきました。その結果特にクラシックが楽しくなり、少しホームオーディオ機器の音っぽくなってきました。
この手のアクセサリーでは音色が変わるモノは多くありますが、音像・音場方面で効果的なアイテムはなかなかありません。スピーカーの位置やインシュレーターなど「打つ手」があるホームオーディオと違ってカーオーディオでは自由度が少ないので、面白い一品だと思います。

音場が平板的になるのはソニックデザインの限界かと思っていたのは自分のせいでした。まだまだ機器を使いこなしているなんて言えないなぁと反省。

(2016/9追記)

高音質なPCオーディオ用再生ソフト、JPLAYのサブブランドであるJCATから、Intona社の基板を使ったUSBアイソレータが発売されていました。効果は変わらないと思いますが、こっちの方が小型でカッコいいです。オーディオ用としてお墨付き、ってことでしょうかね。

(2019/7追記)

Intonaから新型の7055シリーズが発売になりました。USB3.0対応の7055-Cと、USB2.0対応で耐電圧を5kVにアップした7055-Bの2種類で、従来の7054シリーズも併売されるようです。
新型では下流側のUSB用に外部から電源を供給できるようになり、オーディオ用のリニア電源と組み合わせてみると面白そうです。
(2020/1追記)
7055シリーズに、USB3.0対応で耐電圧5kVの7055-Dが追加されました。


Audiophilleo2と主役の座を競い合ったCompanion Oneは本来のモバイル用、ハイレゾポタアンとして活用することにしました。NuForceの血を引いているだけあって、アンプ部が魅力です。


バンナイズのケースにスマホとポタアンを入れて持ち運びます。
車載でもポータブルでも同じスマホを音源として使用できるのは、USBオーディオの利点ですね。
Posted at 2016/02/07 19:31:35

イイね!0件

はてブに送る
はてブに送る

オススメ関連まとめ

マイページでカーライフを便利に楽しく!!

ログインするとお気に入りの保存や燃費記録など様々な管理が出来るようになります

まずは会員登録をしてはじめよう

ニュース