まとめ記事(コンテンツ)

2013/06/19

タイガーの一滴 その2

前回のシャーマン道では、準備できていなかったアメリカがドタバタでエンジンをこさえた結果、ゲテモノ(?)エンジンだらけになったって話だった。

一方、前戦争で負けたドイツは次戦に備えて戦車と、その搭載エンジンを開発しとった訳で、割とまともなエンジンになったんだな。

秘密兵器であるタイガー1型には、HL210っていうエンジンが使われとったんだが、
このエンジンは、あの高級車メーカーであるマイバッハが担当していた。






マイバッハのマークね。


どんなエンジンかって言うとスペック的にはこんな感じ。

V12気筒、水冷、ドライサンプでカム駆動はギアトレーンだ。
(どこのフェラーリだよって感じだが?)
手堅いドイツらしいっちゃ、らしい。

排気量21.33L (名前のHL210の21って所は排気量っぽいね)
馬力はなんと、650馬力

後期型になると HL230型となり 排気量23.88Lになり、
700馬力をたたき出す。@3000rpm
ちなみにトルクは170kgfmだ。



断面図だと、こう。





断面を見ているとちょっと違和感があるんだが、何がおかしいか良く考えてみたら、
メインベアリングがクランクウェイト上にある。
でっかいローラーベアリングだなあ。

なのでクランク単品で見ると何か変。


クランクとコンロッド部分もアレ?ってな感じなんだが、V型のクセにバンクごとのシリンダーがオフセットしていないんだよね。
今時のV型ってのは、右と左のシリンダーボアの中心がコンロッドの幅分オフセットするんだけど、これは同じ位置にいる。。。




じゃ、どうなってるってかっていうと、コンロッドが変。

この写真だと片バンクのコンロッドが組まれている。

ビックエンド側が2個ある。。。

大昔のV型には良くあった手法らしく、振動を嫌ったのか両バンクをオフセットさせない。
利点として、エンジン全長が短くできるとか、動弁系のメカが簡単になるとかあるっぽい。振動としては大して変わらんと思うけどね。

じゃ、この変なコンロッドはどうなっているんかって気になる所だ。

写真が小さくてわかんねーww

他のエンジンでも同じようなコンロッドの写真を見つけたのでのせてみることにした。
片方のコンロッドがY字になって、もう片方のコンロッドをまたいでいるのがわかると思う。 ヘンタイだw


簡単なイラストだとこんなん。
フォークド、コンロッドと呼ぶらしい。 スゲー古いフォードエンジンとか使ってるっぽい。


とまあ、HLシリーズはほとんどのドイツ戦車に使われてたりするんで、メルセデスとか色んなメーカでこさえたみたいだが、推測だけど参考にしてたエンジンっぽいのを見つけちゃったw


チェコのタトラ社のエンジンなんだが、メインベアリングあたりの構造が似てる。
1930年代後半に政治的な失敗もあってドイツに吸収されたあたりから不運が始まったのかもしれない。

ポルシェがRR駆動で成功したとあるが、タトラのアイデアをドイツがパクッたとも、
勘ぐりたくなるんだよね。
(ポルシェと面識があったので、どっちがパクッたとか、かなり怪しいがw)


この後、戦争が終わると、今度は共産圏の支配下になってしまったんだよね。
無骨なトラックとか、今見るとカワイイかも♪


今でも、地味にトラックを作り続けてるが、1980年代にはパリダカとかにカミオンクラスで登場してたりするから、あなどれんな。

つーか、話が脱線しすぎたね♪

気が向いたら、続きますw
Posted at 2013/06/19 21:21:41

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