突然ですが、総務省にメールしました!
TPMSのことで疑問点がいくつもあったものですから。
ご丁寧に返信をいただきました。
8月26日に総務省「ご意見・ご提案」フォームより
ご連絡のあった件につきまして、下記のとおり担当から回答
がありましたのでお知らせします。
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電波法令においてタイヤ空気圧監視システム(TPMS)に特化した無線設備の技術的条件はございません。
多くは免許不要局となる特定小電力無線局や小電力データ通信システムのデータ伝送の仕組みを、
タイヤ空気圧監視システムに利用しているものとなります。
以下のご質問について回答いたします。
>技適番号がその商品のものという確認はどのようにすれば良いでしょう?
↳通信販売などで掲載されている情報又は店舗へ確認する方法、現品を確認する方法以外にはございません。
>・法的に微弱無線局の場合は周波数は全て使用出来るという理解をしています。ただし、現実的にはTPMSで微弱無線局の物は総務省で確認できているのでしょうか。
↳免許や許可が不要となる微弱無線局の個別の用途については、総務省では把握しておりません。
>・TPMSで使って良いのは微弱無線局と特定小電力無線局以外にあるのでしょうか。その場合は何になるのでしょうか。例えばデジタル簡易無線のように届け出の物もあるのでしょうか。
↳微弱無線局と特定小電力無線局以外でも、小電力データ通信システム等のデータ通信を行える無線通信で、用途に限定がない無線設備であればタイヤ空気圧監視システムに利用可能となります。
デジタル簡易無線局をタイヤ空気圧監視システムとして利用した例を確認したことはないですが
法令上はデータ伝送用の無線設備として免許・登録を取得するれば利用は可能と考えられます。
しかし、免許・登録のための手続き、毎年の電波利用料の支払いなどユーザーへのハードルが高いこと、
また、技術的条件を満たすため設備を作る際に電源問題、大きさの問題で現実的ではないと考えられます。
>・微弱無線局以外の物の場合周波数はどの帯域が使用して良いのでしょうか。
↳タイヤ空気圧監視システム専用の周波数帯ではないですが、
データ伝送用として免許不要局で使用可能な周波数に限定すると、以下の周波数帯となります。
特定小電力無線局(データ伝送用):315MHz帯、426MHz帯、429MHz帯、449MHz帯、920MHz帯、1216MHz帯
小電力データ通信システム(無線LANやBluetooth等):2.4GHz帯
>他にTPMS使用の際の電波法に関する注意点はありますでしょうか。
↳特定小電力無線局、小電力データ通信システム等の免許不要局を利用する際に
技術基準適合証明や工事設計認証等の取得がされている設備を利用していただく必要がある他に
これらの機器は筐体を開けてしまうとその機器の技術基準適合証明や工事設計認証等の効力が失われ、
使用できなくなりますのでご注意ください。
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※本メールアドレスは送信専用となっております。
ご返信いただきましても、ご回答いたしかねますので
予めご了承ください。
総務省
ということで、TPMSのことを総務省へ直接質問して、回答をいただきました。
簡単にまとめると
・技適番号が記載されているものと同じであるということは、総務省ではわからないよ。すり替わって違うラベルつけていてもわからないよ。もちろん違反だけどね。
・微弱電波のものは、総務省ではわからないよ。出力が大きかったらもちろん違反だけどね。
・ちなみにデジタル簡易無線局を登録もできるけれど、費用的に考えるとやらないと思うよ。
・使える周波数は、特定小電力無線局(データ伝送用):315MHz帯、426MHz帯、429MHz帯、449MHz帯、920MHz帯、1216MHz帯 小電力データ通信システム(無線LANやBluetooth等):2.4GHz帯だよ。
・技適などの承認を受けているものでも分解したら使えないよ。
という回答でした。
予想はしていましたが、市場に違法なものがあってもわからない、というのが本音でしょうかね。でも一部のTPMSは実際に検査購入されて引っかかっているのもあるので、購入する場合はきちんと技適や工事設計認証、そして使ってよい周波数か販売店に確認すると良いでしょう。
ちなみに自分も前にECサイトなどの店舗に事前に確認でメールをしたところ「わかりません」と回答するショップがほとんどでした。そこで「問題なく使えます」と言い切ってしまっては何かあった時に大変ですからね。店を夜逃げするか、回収するか。どちらも大変。
あと面白いなと思ったのは、理屈的にはBluetoothや無線LANでもTPMSに使ってよいということ。
これは市場に販売しているものはあるのかな?
周波数も315Mhzと429Mhzは知っていたけれど、他にも使ってよい周波数が確認できたのは為になったと思います。
正直ブラックと言い切ることができていないから「グレー」という感じでしょうかね。
もちろん「ホワイト」のものを使うのが安心です。
海外では装着が義務になっているところも多いTPMS。
とりあえず自分が購入したTPMS
九州の販売店に問合せして技適番号を確認しても問題がなかったし、
周波数も問題なし。
値段も仕様を考えると手ごろだと思います。
これからさらに商品が増えてきそうな分野ですね。
なかなか奥が深い…
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Posted at
2021/09/14 15:22:46