ブレーキマスタシリンダーAssy交換及びブレーキキャリパOH方法②
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
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⑬ブレーキホースのボルトを取り外すと、ブレーキフルードが出てくるので、先ほどキャリパーの下に設置した受け皿にてフルード受けます。キャリパーはすでに取り外せる状態ですので、ステアリングナックルからキャリパーを取り外します。その際キャリパー内にたまっているフルードを逆さまにして、できる限り搬出しましょう。
⑭このままだとブレーキホースからブレーキフルード垂れ流し状態ですので、純正のブレーキホースでしたら、ホースクランプにてブレーキホースをクランプするのですが、私のスー君は社外品のステンレスブレーキホースなので、クランプすると配管が破損するのでクランプできません。なので、写真右側のストレート製ラインストッパーを使用しました。社外品のブレーキホースを装着している方はオススメの商品です。なくても小さなビニール袋と輪ゴムを使えば簡易的にフルードの流れを止めることができます。
そのまま垂れ流し状態でも良いのですが、配管内のフルードがなくなるほど、後で行うエア抜きに時間をゆうするので、オススメできません。
写真左の商品は、ストレート製のシール外し用ドライバーです。先端部がR形状で処理されており、キャリパーのシール外し等のOH作業にシリンダー及びピストンを傷つけにくい商品で、個人的にオススメの商品です。
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⑮キャリパー内のピストン、シリンダーブーツ、セットリング、ピストンシールを取り外します。可能ならシール関係は傷つけないように取り外しましょう。万が一新品の商品が違っていた場合は、復旧する際に使う為です。
⑯写真の用にコンプレッサー、ダスターガン、木片やウェス等を使用してピストンに圧力を掛けてピストンを取り出します。
軽自動車などの方押し1POTのキャリパーならピストンが傷つかないように、ウェス又はベニヤ板等をピストンが飛び出す箇所に、養生するだけで、とても簡単ですが、私のスー君はフロント対向4POT、リア対向2POTなので、ピストンを取り外す時にコツが必要になります。
コツとしてはピストンがあまり飛び出ないように木片を数枚かませて、木片の厚みを徐々に調整しながら4つあるピストンを均等に圧力をかけて取り外します。
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⑰ピストンが錆び等で固着していると、どうしても取れない時がありますので、その時は○印のストレート製ブレーキピストンロッキングプライヤーを使うと簡単に取り外せます。安くてオススメの商品です。
⑱ピストン、シリンダーブーツ、セットリングが全て取り外したら、キャリパーのシリンダーの溝にあるピストンシールをシール外し用ドライバーにて取り外し、キャリパー内及びピストンをパーツクリーナー等にて綺麗に洗浄しましょう。万が一ピストン外周とキャリパーのシリンダーが接する面が少しでも錆がある場合は番数の大きい耐水ペーパーなどで綺麗に錆をとりましょう。少しでもあるとキャリパーが正常に機能しなくなる可能性があります。錆が酷い場合は、OHキットだけでなく、キャリパー及びピストン丸ごと交換する必要があります。ピストン内周が多少錆びていてもキャリパーのシリンダー面には接しないのでそれほど気にする必要はないと思います。
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⑲新旧のシール関係のサイズ及び個数があっているかチェックしましょう。
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⑳洗浄したキャリパーのシリンダーにワコーズのスーパーシリコーングリースにて塗布します。
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21:写真のように、シリンダーの溝にピストンシールをはめ込みます。
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22:ピストン外周にワコーズのスーパーシリコーングリースにて塗布します。
23:ピストン外周の溝にシリンダーブーツを装着し、ここにもシリコーングリースにて塗布します。
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24:シリンダーブーツを装着したピストンをこじらないように、シリンダーに押し込み、ブーツをシリンダーの溝に確実にはめ込みます。ほんの少しでもブーツによじれが目視及び手のフィーリングで確認できた場合は、ちゃんと装着されていないので、やりなおしましょう。
続きは「ブレーキマスタシリンダーAssy交換及びブレーキキャリパOH方法③」に続きます。
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