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ふじぃのブログ一覧

2015年12月09日 イイね!

若者の整備士離れ

若者の整備士離れ「若者の車離れ」などが原因で、自動車整備士を目指す若者が減っている。女性整備士の育成等を検討。
(アルファルファモザイク、2014年4月17日)

自動車整備士 不足のおそれ 国が対策に乗り出す
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2014年4月18日)
クルマ離れの影響、整備士にも 目指す若者激減 高齢化も深刻
(同、2015年6月7日)

【愕然】 整備士の給料明細をご覧くださいwwwww ヤバイぞwwwwwwwww (画像あり)
(きゃっつあいニュース、2015年6月7日)





一昨日7日の夜、NHK総合の『プロフェッショナル 仕事の流儀』を視聴しました。
今週の内容は、「第283回 一徹に直す、兄弟の工場 自動車整備士・小山明・博久」です。

番組を見ていると、実直な職人一家による、美談という印象を抱きます。
しかし自動車整備士の現実に関しては、一切触れていませんでした。
(恐らく、そこに触れたら爽やかな読後感など得られないから、敢えて取材しなかったのでしょうが)


「腕一本で食べていく」というと、確かに聞こえは良いです。
替えの利かない知識と技術と経験を身に付けるというのは、職人の世界であり、古来から日本人が様々な分野で得意としてきた仕事の方法です。
日本人は基本的に農耕民族であり、浅く広く適当に要領良くこなすよりは、一つのことに黙々と打ち込む仕事が、性に合っているのかも知れませんね(勿論、そうでない人もいますが)。


しかしその実態は、中々に過酷な様子。

冷暖房がなく、一年中シャッターを大きく開けっ放しにした工場(こうば)の中。
それ故夏は蒸し暑く、自分の汗が目に入って細かいものが見えず、直射日光を遮っているにも拘わらず気温だけで熱中症になりやすい。
真冬の吹雪でもシャッターを開けっ放しにし、しかし暖房はないので(ストーブはあっても気休め程度)、指先がかじかんで、氷のように冷たくなった金属製の工具がまともに持てない。
オイルの中に素手を突っ込むので、爪の中や皮膚の毛穴の奥の奥にまでオイルが入り込み、一生落ちない。

客にすれば家の次に高価な買い物なので、自ずと口煩いクレーマー気質が多くなる。
その割に専門知識を持っているわけではないので、頓珍漢な指示を出してみたり、整備士がプロの観点から良かれと思ってやった(或いは敢えてやらなかった)ことに対して、理不尽な怒り方をする。
純粋に目の前の整備だけに打ち込めるわけではなく、サービス業や接客業も、同時に務めなければならない。


職業柄、車好きな若者が多く入ってくるが、車好きを通り越して暴走族上がりもその分比例する。
その結果、体育会系の根性論と排他的な職人気質が化学反応を起こして、理不尽が横行する陰湿な世界。
パワハラ、モラハラ、セクハラ、当たり前。コンプライアンスなどどこ吹く風。
「職人の世界は一生修行」が社訓であり、会社はそれを都合良く捉え、修行中の身だからと嘯いて昇進も昇給もさせない。

命を預かる仕事であり、厳しい国家資格が必要であり、誰でもなれる職業ではない。
そんな重責にも拘わらず、信じがたい薄給。
僕も、試しにハローワークの求人票を覘いてみたのですが、働く環境が整っているホワイト企業だとばかり思っていたディーラー整備士でさえ、基本給12~14万円
プロとしての責任もプライドも、安く買い叩かれている現実を知り、ただただ愕然としました。


そんな現状を打破するためには、通常業務に加え、検査員や重機整備士や保険調査員や中古車査定士などの資格も取らなければならず、その激務たるや想像すらできません。
それで昇給に繋がると言っても雀の涙程度であり、にも拘わらず仕事量や責任は給料に見合わないほど重くなる一方。
どんなに死ぬ気で頑張っても、一般サラリーマンや公務員のようには決していかない。


しかも最近では、ハイブリッドカーやEV、PHEV、果ては燃料電池車も台頭してきました。
一般的な内燃機関以上に複雑怪奇であろうことは、素人目にも想像が付きます。
本来の機械整備だけでなく、電気工事士や、プログラマ、物理工学博士としての能力も、これからの時代は求められてくる。

【ビデオ】整備士が語る新番組 「パーツの交換がしづらいクルマ増えている!」
 (autoblog、2013年9月6日)


その一方で、古典的なキャブレターエンジンを持ち込んでくる客も、またいるわけで。
振り幅の両極端たるや。


こんな激務、僕は不器用で要領が悪いので、一生掛かっても体得できそうにありません。





メディアは、「若者の車離れ」「若者の整備士離れ」と盛んに喧伝して、さも若者こそが悪いかのように謳っています。
そんな環境を作り出した大人の側の問題には、決して触れずに。

少子高齢化で只でさえ若者の数が少ないのに、自動車に興味を持つ人が少なくなってきており、将来有望な若者がいざ自動車に関係する仕事に就いても、業界全体がブラックすぎて心身が追い付いていかない。
これでは整備士を目指そうという若者が減るのは無理もありません。

専門職であり、国家資格であり、スキルを身に付けさえすれば、どこへ行っても一生食うに困らない。
「この会社が嫌いになったので、今日限りで辞めます」と言って本当に辞表を叩き付けて背を向ける、それが通用する数少ない職業。
それと引き換えに、そのスキルを、どこへ行っても安く買い叩かれる。
車が好きだという純粋な情熱、自分のやるべき仕事への責任、そういったものへ業界ぐるみで付け込んで。



よく、
 「日本は頑張れば頑張っただけ見返りの多い、超絶イージーモード社会じゃねえか」
 「それで仕事が大変だ、給料が安いなんて愚痴を零すのは、甘ったれ以外の何物でもない」
と言う人がいますが、そういう人に限って、こういう現実には決して目を向けようとしないのですよね。

或いは、
 「そんなの、整備士なんて馬鹿な仕事を選んだそいつの自己責任じゃねえか」
 「職業選択の自由があるのに、もっと割の良い職種に転職しなかった奴が馬鹿なだけなのさ」
と、論点をすり替えて言い逃れ。

だから僕は、そんなことを言う人を、全く信用していません。


幸いなことに、僕の地元のような田舎では車の需要が絶えず、その分車好きな若者がまだまだ一定数います。
僕の行き付けの工場にも、将来有望な若い人が、4名も入ってくれました。
それまでは定年退職間際の人材ばかりで、長いこと後継者問題で揺れていたのを知っているだけに、安泰です。

僕の愛車をオーバーヒートから直してくれた整備士も、年齢こそ若いものの、キャリアが豊かで、会社でもそろそろ中堅としてのポジションであるようです。
僕も安心して、全てを任せられました。
若い人の仕事が、一番信頼できる。




冒頭の『プロフェッショナル』では、整備士がやりたいことと、客が望んでいることの乖離が、一部に見られました。

整備士としては、100%を超越した120%の仕上がりにしたい。
だがそれをやったら、整備ではなくレストアになる。
何より納期や、客の懐事情もあるので、次回車検時への宿題ということにして、当面は自分で自分を納得させるしかないと。

このような、それこそ偏執狂ともいえる、常軌を逸した完璧主義こそが、日本の「ものづくり」が海外から称賛されているのですね。
ジャパンブランドが世界中から一目置かれている理由が、そこにあります。

日本人がアップルという企業に特別な感情を持つ大きな理由
 (DARKNESS、2014年10月21日)
多くの日本人が持っている「これ」が生き残るための武器だ
 (同、2015年6月19日)



勿論、現実にはそれをしたくともできない場合のほうが多く、また客も全員が全員必ずしも望んでいるわけではなかったり、望んでいたとしても歯車が噛み合わない場合だってあるでしょう。

しかしこれもまた一種のサービスであり、ビジネスの枠を越えた仕事振りです。
こういうのも含めて、マニュアルでは決して身に付かない、日本の職人だけが先天的に持つ「おもてなしの心」なのでしょうね。
細工は流流仕上げを御覧じろ。


皆が皆、そうやって、やりすぎとも言える拘りを発揮するからこそ、日本の技術や品質は世界の頂点に君臨していられる。
整備士個人に対しても、客は尊敬の眼差しを絶やさない。

その代わり、ビジネスとしては、ブラック以外の何物でもないという二律背反。

「みんなのカーライフ」は、そんな名も無きプロフェッショナルたちに支えられているという事実を、改めて思い知らされた番組でした。
全ての整備士の皆様、有難うございます。
Posted at 2015/12/09 23:29:26 | コメント(5) | トラックバック(0) | 整備 | ビジネス/学習
2015年03月28日 イイね!

【拡散希望】フロントウィンドウ急募

【拡散希望】フロントウィンドウ急募(従来【拡散希望】なるものには一線を画していましたが、背に腹は代えられない状況になったので、当ブログを挙げます)
(これを読む方のお力添えを拝借願えれば幸いです)




僕の友人のキャラオーナーの方が、フロントウィンドウにひびが入りました。
正確には、納車当時からあった小傷が、物が見付かるまでの辛抱と思っていたら、最近ひびに成長してきたとのこと。
納車時には既にあったということで、代金こそ業者持ちであるものの、如何せん物がない。

氏の地元(宮城県仙台市)のマツダディーラーは全滅。
注文を受け付けているガラス屋さんを見付けたものの、或る程度のロット数が集まらないと造れず、製作に入っても出来上がるまでに最短で三週間を要し、しかも少量生産かつワンオフに近いので値段も相応。



彼は、4月12日開催の「マツダファン東北ミーティング2015」の、AZ-1オフ会スタッフとして参加予定です。
なので尚更、早く直って欲しいところ。
そうでなくとも車検が近く、毎日の通勤にも使っているので、ないと生活に支障が。
(勿論代車という方法もあるものの、今回は事情が事情だけに、いつ完治するか不透明)


こちらでも修理の手伝いが出来ないかと思い、今回こうしてブログを挙げました。

これを読んでいる方で、
 「そういえば、あそこの業者なら、何か知っているかも知れない」
 「知っている解体業者に、フロントウィンドウが無事な廃車が入ってきた」
 「予備を持っていて、譲っても良いよと言っている人を知っている」
等々、何でも良いので手掛かりがあれば、教えて頂けないでしょうか?

コメントでも、メッセージでも、みんカラIDを持っていない方は掲示板でも、僕の電話番号やメールアドレスをご存知の方ならそちらでも、ご連絡宜しくお願いします。
イイね!を付けて頂くだけでも、一人でも多くの方への周知に繋がるので、助かります。




それにしても、AZ-1&キャラのフロントウィンドウは、最も死活問題に関わる部品ですね。
ドアダンパーなどの、なくても何とかなりそうな部品と違いますからね。
車検に通らないし、安全に走れないし、そうなればまともに維持できない。

安いからといって中国製辺りの代替え品で済ませていたら、巡り巡って、肝心要の純正品が、こうして半永久的に手に入らなくなる危険性を孕んでいると。
関連情報URLにもある通り、オーナーによる絶え間ない発注こそが、品切れを防ぐための簡単かつ有効な手段なのでしょうね。
僕も、予備ガラス貯金をしようかという気になってきます。




* * * * * * * * * * 29日追記 * * * * * * * * * *

様々な方が、イイね!を付けてくれたり、何シテル?や拡散ブログを書いてくれたり、複数の業者に問い合わせてくれたりなどして下さいました。
その甲斐あり、早速当てが見付かったようです。
見ず知らずの人のために、これだけ多くの人々が、それも全国規模で動いてくれたなんて、感動します。

元々の生産数が少ない上に、現存数は更に輪をかけて少なく、この通り年々維持が困難になってきています。「世界最小のスーパーカー」としての弊害です。
ですがそんな逆境ゆえに、オーナー間の結束は、却って強くなっているのでしょうね。
ご協力頂いた皆様、本当に有難うございます。

ですがこの件は、これで終わりではありません。
全国には、同じ理由で困っているAZ-1&キャラオーナーが、まだまだいます。
その人のためにも、引き続き捜索をお願いします。
Posted at 2015/03/28 13:09:09 | コメント(2) | トラックバック(0) | 整備 | クルマ
2013年06月25日 イイね!

安全な車は頑丈な車

安全な車は頑丈な車中国人 「日本車の燃費が良いのは安全性を犠牲にしているから」
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年2月24日)

中国人 「日本車は燃費は良いが鋼板が薄く安全性に劣る。自動車は燃費が悪くても頑丈であるべき」
(同、2013年6月10日)





中国は世界第二位の経済大国になったと豪語しています。
しかしその割には、民主主義とは程遠い共産主義社会。一党独裁、贈収賄、横領、着服、横流し、権力の腐敗、言論と思想の統制、情報の隠蔽と捏造、教育や識字率の低さ、他民族への弾圧、周辺諸国への侵略(チベット、ウイグル、台湾、モンゴル、東ティモール、東トルキスタン、アルメニア、ブータン、そして日本)、等々…。近代国家とは言えない有様です。
国家観や民度も、全てが19世紀から何一つ進歩していない。
だから、こういう意見を臆面なく言えてしまうのでしょうね。

ましてや、中国でPCを個人所有しネット環境にある人は、ごく一部のエリートや富裕層だといいます。
そんな、本来であれば民度や教養については疑う余地のないはずの層ですら、この程度の認識しかないのですから。国全体で考えれば推して知るべしです。


外板が頑丈であれば安全というのは、時代遅れの価値基準です。
古いアメ車やボルボ車なぞは頑丈で中々壊れないといいますが、たとえ車は無傷でも、衝突時の衝撃でドライバーが大怪我をしたという事例が後を絶ちませんでした。

今はクラッシャブルゾーンなど、敢えて潰れやすくすることで衝撃を和らげ、歩行者やドライバーを守っているのです。そしてそれは世界中の常識です。
そんな衝突安全性や環境による必然性を説いても、彼らにはきっと一生理解できないでしょう。


そんな中国人が造った車というのは、以下の動画のようなレベル。


 中国製自動車 衝突実験
 (YouTube、2006年6月18日)

 トラックの衝突安全テスト
 (同、2008年5月18日)


エアバッグが何の意味も成していません。後者に至っては、乗員は後席に至るまで全員死亡です。
こんな車しか造れないのであれば、成程、重装甲を有難がって衝突安全性に無関心になるのも、致し方なしです。




閑話休題ながら、これは車だけでなく、頑丈と思われがちな戦車でもそう。

第二次世界大戦までは各国の戦車は重装甲を競い合い、特にティーガーⅡ(ツヴァイ)は敵の砲弾の直撃を受けても余裕で跳ね返したそうです。
しかしその分機動性が劣り、燃費が悪く、整備性も悪く、作戦行動範囲が狭まるというデメリットも明るみになった。動きも鈍重なので、敵スナイパーの恰好の餌食に(WWⅡドイツ軍の戦車長は、キューポラから顔を出しての直接視認が原則だった)。
なので重戦車は、決戦兵器としての限定的な扱いでした。

現代における戦車は、複合装甲を採用し、軽さと剛性を両立しています。
またその形状も、跳弾効果を狙ったもの。垂直や直角をなるべく廃し、全ての面がステルス戦闘機のように斜めになった楔形。
敵弾を堅牢な装甲で「跳ね返す」のではなく、衝撃を吸収して「受け流す」。
車の世界と同じで、科学の発達と、それに伴う合理的な理由により、重装甲をやめたのです。


脱線ついでに言うならば、高層ビルも同じ。
地震が起きた際、崩壊しないようにと頑丈にすると、衝撃をまともに受けて却ってダメージを負います。
なので最新の建築方法では、竹のようにしなる動きを取り入れ、地震の衝撃を吸収・発散する造りになっています。

 SCARY Japan Earthquake 9.0 Buildings Swaying
 (YouTube、2012年11月25日)


これは別に最新技術というわけではなく、日本において伝統的な工法であって、思想です。

 法隆寺 五重の塔( 発見 免震構造 )
 (YouTube、2011年8月30日)

それは地震が少なく石が多く、よって石造建築を発達させてきた西洋と、地震が多く木が多く、よって木造建築を発達させてきた東洋の違い、といったほうが相応しいと思います。




【悲報】米紙:安全性が最も低い車にトヨタ・三菱を選出
(ピカピカニュース2ch、2013年2月6日)


 Volvo ne kadar sağlam - Çarpışma testi
 (YouTube、2012年12月25日)


こういうのを見ると、本当に、洋の東西での価値観の違いを実感します。
欧米には、東洋的な「柔よく剛を制す」という概念がないんでしょうね。とにかく力押し。
あれだけクラッシュしておきながら、まだ当たり前のように走れるのですから、驚嘆します。「ボルボは世界一安全だ」と称賛された理由が、この堅牢さでした。

古いアメ車の場合、NASCARやSCCAトランザムレースへ出場する際、「軽量化だ!」と言って、ボディを丸々硫酸のプールに漬け込んだとか。
それは裏を返せば、それだけボディの鋼板が分厚く重かったということ。


とかく古い時代では、重装甲こそが最大の安全でした。
今はエアバッグも一般的になってきたし、外装に用いる素材やその工法も年々新発明されているし、何より「敢えて壊れる」ことで安全を確保しようと価値観が既に変わっている。
だから昔ほど頑丈にする意味合いがなくなってきています。
Posted at 2013/06/25 13:51:24 | コメント(2) | トラックバック(0) | 整備 | クルマ
2012年11月07日 イイね!

日本車の信頼性は世界一ィィィ!

日本車の信頼性は世界一ィィィ!日本車の信頼性すごすぎワロタwww トヨタが上位3位を独占!! 7位までが日本車!! 米国調査
(ピカピカニュース2ch、2012年11月2日)



北米における最も信頼されている自動車メーカーは、トヨタ自動車とその系列が上位3位を独占しました。
4位以下も、マツダ・スバル・本田技研工業&アキュラと続き、上位7位を日本メーカーが独占しています。
日本国内において、評論家をはじめ何かと引き合いに出されるドイツ車を、華麗に抜き去った。しかも2年連続で。
これは快挙。
やっぱりこういうのって、日本人として素直に嬉しいものです。

特にトヨタは、プリウス集団訴訟事件(実際には、ペダルの踏み間違いや、社外品のサイズの合わない安物のフロアマットにしたせいでペダルに絡んだのが原因であり、すなわちユーザー側の過失だったといいます。しかもそれは、在米韓国企業が裏で焚き付けていたと、米連邦最高裁判所が公式に証言しています)から、よく持ち直しました。

信頼性が高く、品質が高く、壊れにくく、燃費は良く、整備性は高く、機械として優秀だと、多くの人に認められたということです。
それだけでなく、アフターサービスが良いというのも、そのメーカー・その製品に対する好感度を左右しますからね。恐らく、各社その点も抜かりはなかったが故の順位なのでしょう。
高級な欧州メーカーにも値段で勝るというのも一因でしょう。一部のお金持ちではなく、誰にでも買いやすいというのも、大事です。
それら製品単体の信頼性はやがてメーカー全体への信頼性へ繋がり、固定客を生み出す。理想的なサイクルです。


とはいえ、第一線で活躍している技術者にすれば、喜んでもいられないでしょう。
技術と言うのは日進月歩。どんなに優れた技術を開発しようと、市場に出した瞬間にあっという間に解析されて他社に追い付かれる。かといって社外秘にしておくわけにはいかないし、してたとしても常に産業スパイに狙われる。
何より、どんなに凄い技術でも、どんなに高い信頼性でも、自己アピールが下手なら誰にも振り向いてもらえない。
純粋に技術だけで勝負できた幸せな時代は、もう終わってしまいました。

そしてそれをメーカー上層部は拡大解釈し、コミュニケーション能力を重視するといって技術者を重点的に大量に解雇した。
それが今では、スマートフォン事業に見られるように海外に出し抜かれることとなり、技術者の中韓流出となった(その中韓企業も、日本の技術を盗むだけ盗んだら日本企業以上に掌を返し、体良く使い捨てにされた日本人技術者の大量発生が報じられたばかりです)。
iPhone 5の内部部品はほとんどがソニーをはじめとした日本製だそうであり、これからの日本の技術は、純粋な日本ブランドではなく他国の下請けとなるしか生き残る道はないんでしょうかね。




そんな中での、冒頭のニュースです。
日本製というのは、日本の技術というのは、日本ブランドというのは、まだまだ世界で戦える。
民主党政権は「どうして世界一を目指す必要があるんでしょうか? 二位じゃ駄目なんですか?」という思想の持ち主であり、確かに必ずしも一位になる必要はありませんが、少なくとも一位を目指す必要は大いにあるんですな。
一位を目指すからこそ、このように世界中から信頼を勝ち得ることができ、教育や雇用を与えることができ、それは最終的に社会と人心の安定に繋がっていくのだから。

勿論、細かいところを見ていけば、必ずしも綺麗事だけで得た栄光ではありません。
本社の栄光を支えているのは、本社から馬鹿にされつつ理不尽な要求を突きつけられて心身をぼろぼろにしている下請けや、人件費の安い海外工場だったりするという。
必ずしも内需だけで蓄えた力ではない。

嬉しくもあり、複雑なニュースです。
Posted at 2012/11/07 15:09:27 | コメント(0) | トラックバック(1) | 整備 | クルマ
2012年08月02日 イイね!

月まで届け、走行距離

月まで届け、走行距離この記事は、「三菱パジェロで24年97万kmも走っている人」について書いています。




三菱パジェロで24年97万kmも走っている和歌山の男性が話題に
(痛いニュース(ノ∀`) 2ちゃんねる、2012年7月30日)

本籍きのくに、現住所パジェロ
(三菱10年10万kmストーリー)



 076 原曲 【永夜抄 StageExtra ボス】 『月まで届け、不死の煙』
 (YouTube、2009年8月8日投稿)

※今回のブログのイメージBGM




きゅ、97万km!!!?


20年以上乗り続けてきたという人なら、稀に見掛けることは出来ます。
僕の地元もかなりの田舎だから、相応に乗り続けてきたであろう車は、珍しくありません。
とはいえこれだけの走行距離を稼いだ車なんて、当然の如く存在しませんよ。
よく「地球から月まで到達する距離である38万4400kmは乗りたい」という話を聞きますが、それをとうに追い抜いているではありませんか。

よく聞くのは、10万kmを過ぎるとあちこちに不具合が生じるようになるので、それが買い替えの目安だということです。
しかしこのパジェロの場合、目立つ不具合といえば、精々が外装の錆やシート表皮のほつれ程度みたいですね。
日頃のメンテナンスをしっかりやり、車に無理をさせる運転をしなければ、これだけ保つのですね。
いかに日本車の品質が優秀かの証明でもあります。


もっともこれは、バブル期の車だからというのも、理由の一つかも分かりませんね。
当時は今ほどコストカットがあからさまではなく、その分開発資金を潤沢に調達でき、結果丈夫で長持ちする車を作ることができたと。
ましてやパリ・ダカールラリーを制覇した車、性能や耐久性は折り紙つきです。

或いは逆に、オーナー氏の性格が適度にルーズだったからこそ、これだけ乗ることが出来たのかも。
愛着も拘りもなく、何かの機会に買い換えようとは思うものの実践してこなかったというので、結果的に一台の車を長く乗り続けることになったとか。
(誤解しないで頂きたいのですが、だからといってオーナー氏をあげつらっているわけではありません)




日本人は古来より、一つのものに愛着を抱いて長く使うことを美徳としてきました。
古くなったり壊れたりしても、何かしら再利用して、安易に捨てたりはしない。
今でこそエコロジーだのリサイクルだの循環型社会だのと言われていますが、日本というかアジアは古来よりそういったことを無意識の内に実践してきたのであって、だからわざわざ言葉で定義する必要がなかった。それらの概念はむしろ最近欧米を中心に興ってきた価値観です。

しかし近代以降は、西欧文明的な使い捨ての文化が根付きました。
車も勿論例外ではなく、車検の度に買い換える現象は珍しくないのに、最近のエコカー補助金や減税が拍車を掛けます。
あまつさえ、5月1日以降の税制改正では、購入から18年以上経った車には自動車税が増えるというのも、そんな動きを加速させます(因みに重量税は据え置き)。


そんな中にあって、一台の車を長く維持し続けている人は、素直に尊敬に値します。
ましてこのモデルのパジェロは、往年のパリダカにも出場した、由緒正しいモデルですからね。尚更これからも大事に乗り続けていって欲しいです。

僕も、月に到達する距離まで乗れるかどうかは分かりませんが、それを目指して少しでも長く乗り続けたいです。
Posted at 2012/08/02 21:37:38 | コメント(2) | トラックバック(0) | 整備 | クルマ

プロフィール

「「車種もドンピシャな東方Projectモチーフの隠れ痛車を捕獲!」特徴的な翼のデザインをスズキ・キャラのガルウイングで再現
https://option.tokyo/2021/07/03/104493/

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
何シテル?   07/03 23:51
ご覧頂き有難うございます。 色々な方と知り合い、交流や情報交換などできたらと思います。 ヲタクです。 昔はそれなりに「広く深く」だったのですが、最近は...
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題名長いので【紹介記事】今後の日米同盟は? について 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/07/22 14:20:07
投票率50%切る 
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2019/07/22 10:32:30
モンテディオ主催「ありがとう平成2DAYS」2日目に展示してきました! 
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2019/04/29 18:26:24

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