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2008年06月22日

おもてなしの空間(その5)

おもてなしの空間(その5) おもてなしの空間
いよいよ後席に乗り込む。

クルマ全体のパッケージングの問題だが、フルプレスドアを採用しなかった。
これは板金のコストを下げるためなのだろうか?しかし、視覚的に6ライトウインドウがはっきりと前から後へと伸びており、ボテっとした印象を与えずに大柄なボディを引き締めてみせる。
プレスドアを採用すると、いわゆる“窓枠”もドアと一面になり、開口部が大きくなる。これによって、乗降性の良さを演出できる。
穴倉に潜り込むわけではないので、ごく自然な姿勢で乗り込み、またごく自然に足を下ろして地面に降り立ちたいものである。

そこで、今回のこのティアナ。
後席も立派な椅子が奢られており、また座面の面圧分布はエッジで硬く乗り降りするにはちょっとだけ椅子の反発力が強く感じる。
なので、地面に足を下ろそうとすると、ちょっと高いところから足をソロソロとおろし地面はまだかな?となる状況が想像できた。

座り心地としては、若干背が立っているようだが、臀部が沈んでしまうような携行は顕著には見られず、かなり普通の姿勢で腰掛けられると思われる。

画像は展示車両ということで、運転席のシートがかなり下がっている状態である。
流石に標準たいけいよりもデカイ自分が座ると窮屈なのだが、普通の運転するポジションになっていたならば、かなり広々としており、近めにポジションをとる私の後席となれば、足を組んでも大丈夫な広さはあるだろう。

センターアームレスト後端には、後席用のエアコン噴出し口が設定されていた。
スカイラインセダンでも採用しているのだから、FFサルーンのティアナに無いはずはない。しかし、吹き出し口が相変わらずこの位置というのはいささか勉強不足であろう。
足元から冷やされたパッセンジャーの気持ちは、容易に想像できるものと思うのだが、よほど腹具合に自信のある方々がインテリアデザインを受け持つ風習があるのだろう。
どうせ分厚いシートバックを持つ前席の椅子ならば、ダクトを伸ばして背もたれ上部から噴出してはどうだろう?
30年々もまえのクラウンのベンチシートの背面中央には、エアコン吹き出し口と温度調節とラジオコントロールが付いていた。もっとも専用のコンプレッサーをトランクに積んではいたが、今時ならもっと上手くパッケージできるだろう。
デュアルエアコンでなくとも、エアコンコントロール、オーディオコントロールなんかは、赤外線リモコンを後席に設置可能であろう。前席には、リモコンのキャンセル機能があれば悪戯の心配も無いだろう。

暖房の吹き出し口が前席下にあるかは見られなかった。
この辺は是非とも大型のダクトで足元から温めるようになっていてもらいたい。

後席の頭上空間はどうだろう?
旧型の日本人体型の私は座高が高い。したがって、後頭部が天井にぶつかった。
この辺はルーフの下がり具合の影響、すなわちクルマ全体のデザイン故なのであるが、もう少しルーフを延長しても良かったのではないだろうか?10mm欲を言って20mmでいい。どっしりと座ったときの頭上空間ががらりと変わることだろう。

後席にはリクライニング機能が無い。トランクスルーも、センターアームレスト部分に長尺物を通す穴が開くだけだ。このサイズだと、スキー板が1セットが言いところであろう。
子供が入り込む危険性はあろうが、それは親の監視の目があれば済む事。ガバッっと開いて、トランクにしまったピクニックバックくらいは出し入れできると良いだろう。
リクライニング機能は使用頻度がどのくらいあるか想像しにくいが、無いのであれば、大型のヘッドレストに中折れ機能を持たせて、眠りに入ったときに首が奇妙な角度に折れないようにホールドする様になると良いだろう。
国内の航空会社の座席ではお目にかかれないが、外国の航空機ではヘッドレスト部にもう一枚ヘッドレストが付いており、それが三つに折れ曲がって左右に頭が倒れないように出来るようになっているのだ。それもけっして大きな航空機ではなく、日本なら近距離用になりそうな機体で出の話である。

後席は、まずまずの出来と言ってよいだろう。
「まずまず」と付けるのは国産他社と比較しての話しであって、それらの平均と言う意味出だ。平たく言えば「可もなく不可もなく」と言ったところだ。
競合他車と比較して、何か抜きん出たところがあれば良いのだが、残念ながらごく普通であった。しかし、その“普通”が大切であることも言い添えておこう。
敷居が高くなっちゃ自家用車ではないからだ。

最後に残念な点がひとつ。これも他車同様なのだが、乗り降りの際の足のスペースが非常に狭いことだ。
ドアを開けて足を出し入れするときに空間が狭いため、爪先立てて足を出し入れしなければならない。このクラスのクルマはショーファードリブンで無いから良いかもしれないが、もしもレディをエスコートしていたならば、優雅に乗り降りしてもらいたいものだ。


また続きは今度ということで。
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Posted at 2008/06/22 18:59:53

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この記事へのコメント

2008年6月22日 21:00
中国などアジア諸国ではセダンが人気で、ティアナは中国人が特に好むようですね。現地生産も始まったようです。
FFの上級サルーンの位置づけですが、日本国内で台数を稼げないので今一つ力が入ってないような気がしてしまうのです。

モダンリビングの象徴だった前モデルの特異な形状のシートは、見た目優先で、掛け心地が良くなかったようですが、新型は好評なようです。

詳細なレポートで室内の様子が伝わってきました。
ステージアもホイールベースが2850mmもあるのに、後ドアの足下の開口部分が狭くて、足入れが難しかったです。日産車に共通する問題かも知れません。

走行時、上級3ボックスセダンならではの静かさが実現されているでしょうか。
前モデルにあったグリーンが無くなってしまったのがちょっと残念です。



コメントへの返答
2008年6月23日 22:28
日本国内では、もはや自家用車は飽和状態。今以上に販売を伸ばすには、一人一台の促進と定期的な買い替えになりますが、庶民の懐具合はなかなかそうは行きません。
なので、「これは!」と思える一台の登場を待つのですが、RVやミニバンといった実用的に優れた車両が台頭し、セダンといった本来の乗用車スタイルは生き残るのに精一杯で、どれを見ても苦労の跡が見えますね。

基本スタイルは崩せずに対衝突安全性の追求で、ピラーはどんどん太くなり、Bピラーはずいぶん太くなりました。後席の乗降性に影響が出るほどです。

Bピラーを窓枠で繋いで隠す手法よりも、短くてもストレッチリムジンのように堂々としたピラー部を設けても良いのでは?と考えます。

ロードインプレは乞うご期待!(って、Dラーの周辺しか乗ってません)汗)
2008年6月22日 21:29
こんばんは。

真ん中が柔らかくて(個人的には柔らか過ぎ)両サイドが硬く・・・
乗り降りの際に前席でも同じ感じを受けましたよ!!

意外に車内から見えるフェンダーの膨らみが好きだったりしま~す!!
コメントへの返答
2008年6月23日 22:30
そうですね、運転席でも同様で、座面真ん中は深いところに芯がある。
若干沈み込んだ印象を受けますが、不快なほどではありませんでした。しかし、長距離ドライブではどうなるか?

いまの日産の手法ですね。
膨らんだフェンダーで左右の車両間隔がつかみ易いのだとか。

プロフィール

「墓参ドライブ http://cvw.jp/b/106053/47766220/
何シテル?   06/06 22:08
ステンメッシュパイプが埋まってます。
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