最近は輸入車を2台乗り継いでますが、もとより国産車に興味がない訳ではありません。むしろ諸々の諸要素を足し合わせたクルマの総合的なポテンシャルは、日本車とドイツ車が頭一つ抜けているのではないか、という印象も持っており、そうなると次期の愛車候補としてはフェアに国産車も見ていきたいと考えています。そんななか「少し気になる国産車」というのが何台かあるので、時間のある時を見計らって実際に見てみる、あるいは乗ってみたいと思っています。
今年のGWの機会を活かして、先日はシトロエンC4ピカソに実際に試乗し、あれこれ考察してみた訳ですが(ブログNo.303~305)、また別の日に、近所のスバルディーラーにアウトバックを見に行った際に、隣にマツダのディーラーを見つけたので、足を伸ばしてアテンザ セダンXDにも乗ってみることにしました。
こう書くとアテンザにはそれほどの興味はなかったのかと思われるのですが、まさにそのとおりではあります(笑)。しかし、ブログにはアウトバックではなく、アテンザを(先に)取り上げているのは、思いの外にアテンザの印象が良かったからで、いやクルマは乗ってみないと分からない...
(特に印象的であったところ)
・魂動デザインと称されるスタイリング。特に上級グレードは19インチタイヤ装備と相まって素晴らしい格好良さ。
・SKY-ACTIVE-Dエンジン。以前に乗ったボルボV40のエンジンとの比較になりますが、アイドリング~低速域でより静かで低振動。同じく発進からの初期加速時のトルク感はやや劣るものの、スムーズさは大きく上回り、速度が乗ってくるとディーゼルの溢れるような力強さを味わえる(ただし、高速域は未検証)。
・ペダルの配置と形式。輸入車は結構オフセット気味なケースもありますが、アテンザは最初は違和感を覚えたが慣れると好印象、各ペダルの配置が自然だと感じました。またアクセルペダルは吊り下げではなくオルガン式で、踏んだ感触が特段に良かった(過去に乗ったBMWと似た実にスムースな踏み心地。
ここ参照)。
・ニュートラルなハンドリング。操舵力に波がなくサポートも適切。切った分だけ曲がるとはこのことか?車体サイズの大きさも気にならず。
・固く過ぎず柔らか過ぎずの足回り。少なくとも街乗りでは絶妙。
・シートの座り心地も良好。
・自然なアイドリングストップ(以前にも書きましたが、ディーゼルではアイドリングストップは必須で、その出来栄えは大事なポイントと思います)。
以前のブログで、(ボルボの)ディーゼルエンジンについて少し批判的なコメントを書きましたが、今回アテンザに乗ってみて考えを改めました。これならガソリンよりディーゼルを選びたいと思いました。
(ちょっとどうかなと思ったところ)
・ヘッドアップディスプレイ(敢えて必要ないのでは?おもちゃっぽいし)。
・ディーゼルでトップグレードになると、あれやこれやで乗り出し400万円を超えてボルボ辺りのクラスの輸入車と拮抗してくること。
・今回は触っていないが、ナビシステムの実用性にやや疑問符がつくこと。
・パーキングブレーキは、アクセルオンでの自動解除ではない。
(その他)
・衝突安全や運転支援システムは一通り実装されている。
・トップグレードのLパッケージは、革シート、パワーシートなどの快適装備が充実、内装の品質も感心する程ではないが、それなり(欧州でビジネスが成立する程度)の水準にまでは高められている印象。
・ブレーキは踏むとピッと効くタイプではなく、ストロークで調整(聞くに回生メカが組み込まれているとのことで、その影響か)。
簡単ではありますが、以上、備忘録的に感想などを書きました。
短時間の試乗でしたが、とにかく運転していて気持ちが良かったです。正直なところ同日に試乗したスバルアウトバックはもとより、我が愛車ボルボS60に比べても優っていると感じました。あまりのできの良さにちょっとショックなくらいです。
アウトバックもそうですが、今回、国産車を2台試乗しましたが、最近の国産車のレベルはとても高いことに驚きました。これで(かなり縮まってきたとはいえ)輸入車と比べて価格も安く、信頼性も高く、維持費も安いとくれば、ブランドにこだわりが無い限りは国産車を選ばない理由はないのかもしれません。
アテンザディーゼル、自分のなかでは「気にならないクルマ」から「とても気になるクルマ」に昇格しました。しかし、乗ってみて楽しいクルマ、という理由だけでは、なかなか今すぐ買い換える理由にはならないのが辛いところです(家族を説得できない)。
上手い作戦を考えないといけません。
了
ブログ一覧 |
日本車 | クルマ
Posted at
2016/05/08 17:40:28