![172:BMWという会社について 172:BMWという会社について](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/025/151/071/25151071/p1m.jpg?ct=900c82936cdc)
先日
ブログで、BMWの新型3シリーズについて触れましたが、ネットでBMWに関する情報を眺めていて、少し面白いなと思ったことについて、フォローアップとして書いてみたいと思います。
ダイムラーベンツ社やフォルクスワーゲン社については、その創業者やオーナーについては、割とメディアでも言及されることがあると思うのですが、BMWについては、バイエルンにある会社で戦前は航空機エンジンなんかも作っていて、4輪だけでなく2輪のメーカーとしても有名みたいな感じで、創業者やオーナーが誰なのかについて言及されているものを見たことは(少なくとも自動車雑誌では)ありません。
で、いつものwikipediaを見てみると、以下のような記述がありました(抜粋し、若干補足してます):
グスタフ・オットーが1916年に航空機エンジンメーカーとしてバイエリッシュ・フルークツォイク・ヴェルケ株式会社(BFW AG)
を設立。BMW社自身はこの年をBMW誕生の年としている。株式の約47%がスザンネ・クラッテン、シュテファン・クヴァントら、
ドイツ・クヴァント家により所有される同族会社である。
歴史的な経緯は以下のようなものであったとのこと:
1959年当時、経営不振に陥っていた自動車会社BMWではダイムラー・ベンツへの身売りが計画されていた。当時のBMWはドイツで最も弱小な自動車会社のひとつでしかなく、両社の大株主であるヘルベルト(クヴァント)も吸収合併の計画には賛成であった。しかしながら労働者と労働組合からの反対は強固であり、計画は実行直前に断念、代わりにヘルベルトがBMW株を50%まで買い増すこととなった。倒産寸前である同社株の買い増しは危険な投資であったが、ダイムラー・ベンツによる吸収を免れた同社の経営は1962年に発売された小型セダンBMW・1500の成功により改善した。
で、ヘルベルト・クヴァントについては以下のとおり:
ヘルベルト・クヴァント(Herbert Quandt、1910年6月22日 - 1982年6月2日)は、ドイツの実業家である。倒産の危機に瀕していたドイツの自動車会社・BMWを救済したことで知られ、クヴァント家は現在も同社のオーナー一族である。
さらに、クヴァント家について:
現在、ドイツの長者番付100位に名を連ねる同家の人物は8名にも達し、ヘルベルトの妻ヨハンナ・クヴァント、その息子シュテファン・クヴァントと娘スザンネ・クラッテンは経済誌フォーブスが発表する世界長者番付の常連でもある。一族は取材等をほとんど受け付けず、その詳細は謎に包まれている。
とまあ、この辺りでお終いにしますが面白かったでしょうか?それにしてもBMWがクヴァント家というドイツ有数の実業一族が所有する同族会社であるとは全く知りませんでした。なお、クヴァント家については、同じくwikipediaには、戦時中の政権与党との親密な関係等、別の意味で興味深い記事も書かれていて、興味のある方は、一度ご覧になってみては如何でしょう。
Posted at 2012/01/14 16:08:40 | |
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