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2012年06月10日 イイね!

251:中古車を買うということ(その1)

 中古車を買うということは、どういうことでしょうか?購入者の目線から言えば、セコンドハンド、すなわち前の所有者(1人~複数人)が手放したクルマを新車の何割かの値段で安く購入すること、という説明になるでしょう。当たり前ですが。意味付けとしては新車では予算的に買えない(高い)クルマを購入できるという点が大きいですが、今回のブログは中古車を買うという意味について少し目線を変えて考えてみたいと思います。

 ではまず、冒頭の説明を購入されるクルマの目線(少し変な言い方ですが)で考えてみます。話を単純化するために、クルマの新車から廃車までの一生を10年間とし、その間のオーナーを二人と仮定すると、中古車を購入する人というのは、クルマの一生の後半部分の面倒を見る人ということになります。例えば、新車で買った人が5年後に手放したとすると、後半の5年間を所有して、(おそらく10年目では殆ど下取り金はでないでしょうから)そのまま廃車にする人ということになります。

 どうでしょうか、このように考えると少し中古車に対する見方が変わって来ませんか?勿論、走った距離や老朽化の程度によると思いますが、5年落ちのクルマを買う場合、費用面だけをシンプルに考えるなら、あと5年間乗るということであれば新車価格の半額以下で購入しないと割りに合わないことになります。特にランニングコストのなかの、修理費、点検費のような部分が後半に繰越になってくること、新しいクルマを買った時の嬉しい気持ちと、老朽化や陳腐化に対する残念な気持ちの差異などを考慮するとなおさらです。

 次に、中古車を買うメリットを式で表すことを試みました。

 中古車買うメリット=残存価値ー購入価格ーメンテ費用

 残存価値:クルマの①固定資産としての価値、あるいは②機能的な価値、その両方

 クルマ10年で償却してしまう固定資産として取り扱うのが冒頭に示した考え方になります。なので残存価値は5年落ちで50%になるとしたのです。一方、②の考え方に立てば、見方は変わってきます。クルマは普通に乗れば15年以上、20万キロ位は使用可能です。すなわち機能的側面だけで捉えれば資産的価値よりずっとゆっくりと価値を減じていくと考えていいと思います。ということは中古車で購入したメリットを最大化するためには、資産的価値と機能的価値の差異を最大化する、すなわち出来るだけ長く、機能的価値がなくなるまで乗るのが得策ということになります。

 もう一点、メリットを減弱する因子として、購入価格とメンテ費用がありますが、中古車の販売価格は市場での人気に依存しているので、人気のないブランドのクルマを購入する方が大きなメリットが期待できます。そして、メンテ費用については老朽化に伴う信頼性の低下が少ないメーカーのものが当然、かかる費用負担を圧縮できるのです。最後にメリットを絶対的な価値の大きさと捉えるならば、新車価格の高いクルマほど利幅?が大きいということになります。

 以上、まとめると、中古車をお得に購入するには、

 ①新車価格が高い
 ②中古車市場で人気のないブランド・車種で
 ③信頼性に優れたクルマを
 ④乗りつぶすまで、長く乗り続ける

 ことがポイントではないかとの結論に至った次第です。お読みになった皆様、如何お考えになりましたでしょうか?ご意見、ご助言をいただければありがたいです。そうして、上記の条件に当てはまるベストなクルマをご提案いただくのも一興ではないでしょうか?

 ちなみに輸入車では、①、②は良いとしても、③の条件のクリアが難しく、④をすると却って損になりそうでなかなか良い候補が思いつきません。何かいいアイディアないでしょうかね(笑)。
Posted at 2012/06/10 17:27:22 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマの話題 | クルマ
2012年06月10日 イイね!

250:トヨタ カローラについて(その5、そして最後)

 今回が「その5」まで続けたカローラの話題の最後になります。一連の考察を始めたのは、最近登場した11代目カローラがあまりに華がないデザインであったためで、その辺りの感想をポルシェのモデルチェンジと比較するかたちで239回目のブログに取り上げたことがきっかけでした(こちら)。



 何故そんなモデルチェンジをしたのだろうと、初代からの11台のカローラの比較分析をはじめて、その中でいろいろと発見もあり、4回に分けてブログでも書かせて頂きました(こんなに長くなるとは思ってませんでしたがw)。そして一連の考察の最後として、最初の疑問に対する自分なりの答えを出すべく考えてみたいと思います。

 繰り返しになりますが、E160 型カローラの特徴はダウンサイジングであり、これは先代までのプラットフォームを捨て、下位車種であるビッツのプラットフォームを利用したことによります(wikipedia参照)。このような方向性の根本には、トヨタの販売の主力がプリウスを筆頭とするハイブリッド車に移るとともに、カローラの販売数が減少し続けたことを踏まえて、ラインナップの「将来構想」から外れたことにより、できるだけ開発製造コストはかけたくないという思惑があったからだと思います。

 しかし、だからといってこのように明らかなダウンサイジングとなるモデルチェンジを行うことは、サイズの増大(参考)や装備の改善を伴うグレードアップに向かう強固なトレンドが存在することを考えると、通常モデルチェンジではやはり稀なことであると言っても良いでしょう。今回のモデルチェンジを業界マスコミが受け止めかねて、おかしな(苦し紛れな)提灯記事を連発していることからもそれが伺われます。

 言い換えると今回このようなモデルチェンジは行わず、カローラという車種をディスコンティニューする選択肢があったのではないかということです。コロナやカリーナ、別メーカーですが、サニーやブルーバードといった過去の主力車種は、そうやってひっそりと姿を消していきました。そして車種によっては(技術的に刷新されたか否かには係わらず)、一部は新しい名前のクルマとして改めて市場に投入されたのです。

 では何故そうしなかったのか?現在もなお多く存在するカローラオーナーの、特に年配オーナーで歴代のカローラを乗り継ぎ、「カローラじゃないとダメ」という層の確保を図ったというのが、最もあり得る理由でしょう。将来的にも力を入れていく車種ではない、ならば最後の1世代(あるいは2世代)を、現オーナー層の維持のためだけに(費用はできるだけ抑えて)開発する価値はあるだろう、ということです。だからこその”高齢者へ配慮した設計”や”省燃費設計”であり、”ダウンザイズ”であり、”新しさを感じさせないデザイン”なのです。

 しかし、本当にそれだけなのでしょうか?トヨタを半世紀に渡って支えてきたブランドである「カローラ」というクルマに対する感謝の思いや尊敬の念が、冷静なビジネス上の判断とは別にあったと思いたいのです。そのことが、ややイレギュラーに映る今回のモデルチェンジの一つの要因であるともし考えることができるなら、そしてトヨタという会社が敢えてそのようなことを考慮して今回の決断を行ったと信じることができるのであれば、新しい11代目カローラの地味なスタイリングもまた違って(輝いて)見えてくるのではないかと思うのです。
Posted at 2012/06/10 08:13:23 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日本車 | クルマ

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何シテル?   03/21 11:29
yutty1325です。シトロエンC5からの乗り換えで、ボルボS60に乗っています。下手の車好きです。ブログにはクルマを中心とした話題を取り上げていきます。
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