「小股の切れ上がった」という言葉がありますね。通例、女性を褒める際の形容詞として、「小股の切れ上がったいい女」というように使われますが、この”小股”が体のどの部分を指すのかについては、実は諸説あってはっきりとしないようです。
少し調べてみると、女性の「うなじ」を指すとの例外的な説もあるのですが、概ね足あるいは肢(足先であったり、ひざ下であったり、ひざ上であったり、いろいろですが)の姿形であり、「小股が切れ上がった」で足・肢の姿形が良いことを意味しているようではあります。
ここのところ、この「小股が切れ上がった」という言葉が頭を離れず、では女性ではなくクルマの場合、すなわち「小股が切れ上がったいいクルマ」とはどんなのだろうなと、折々考えている次第です。上で書いたように言葉の意味からすると、やはり後輪周りの姿形が、すっきりとして軽快感や爽快感(あるいは優美な様、なのかもしれませんが...)を持ったクルマということになるのでしょうか?
そうなると、やはりカテゴリーからはセダン、あるいはクーペになるのではないかと思うのです。ワゴンやミニバン、SUVはデザインにおける機能性の占めるところが大きく、どうしても「小股が切れ上がった」という言葉には馴染みません。ではセダン、クーペの後輪周りのデザインとしてはどのようなものが当てはまるのでしょうか?ここからは考えどころですが、思うにオーバーハングができるだけ短く、ウエストラインが高い、もう少し言うと、ウエストラインにボリューム感があり、下部に向かって”スパッと切り落としたようなデザインが「小股が切れ上がった」形といっても良いのではないかと思うのです。
では実例を上げます。
実は「小股が切れ上がった」という言葉は、街でこのクルマを見た際に頭に浮かんできたのですが(笑)、レクサスのクルマには特に思い入れはありませんが、このISのエクステリアデザイン、特に後輪周りのデザインは秀逸なものがあると、結構、気に入っているのです。
で、もう一台はこれです。
我田引水で恐縮なのですが、先代より引き継がれたウェストラインの高さと、リヤのオーバーハングを切り詰めた前のめり気味なスタイルを持つS60の後輪周りはまさに「小股が切れ上がった」と形容するにふさわしいものではないかと思うのです。
まあ、結局は愛車自慢になってしまいましたが(笑)、共に暮らす女性やクルマの美点を探して(探し続けて)、時に賞賛することは大切なことだとも思うのです。
さて、皆さんにとっての「小股の切れ上がったいいクルマ」とはなんでしょう?
Posted at 2012/06/30 15:11:12 | |
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