▼ 2015/01/06 07:59
クルマを速く走らせる上で重要な要素は、そのクルマのポテンシャルを知るから始まります。
基本的にクルマの持つポテンシャル以上のことは出来ないからですねぇ~。
ではそのクルマの限界を知るために行うことは3つです。
1、加速力と加速時のクルマの反応とダメージを知る。
これは各スピードレンジやギア選択から加速タイムをテストデーターとして収集し、またクルマの反応レスポンスやエンジンダメージ(油温、水温上昇管理)を把握する。
2、減速レスポンスとその制動変化に敏感に感じる。
どのくらいのブレーキを踏む踏力(ブレーキング)でクルマは減速するか?また、その時のブレーキローターとブレーキフルード温度の変化と効き方の違いを把握する。
そして、どの速度領域やブレーキの踏む回数に関係なく安定した制動スタイルの確立こそ、耐久レースには大切な要素となります。
3、速度領域ごとの旋回荷重変化と変化の加速度、またその加速度に伴うクルマの走りに影響する領域幅を知る。
コーナーを曲がる時に、普段乗りの速度とクルマの荷重変化、少しペースを上げてどのようになるか?限界域での対処方法の確立こそ大切な要素と考えます。
またクルマを左右に振り、その荷重変化と逆振りした時の荷重移動速度と横Gのおさまり方をも知ることも忘れてはいけないと思います。
・限界領域のさらに少し上を目指す。
先程、限界を知るとお話しておいて限界領域のさらに上ってなあにぃ~と疑問に思う人は少なくないと思います。
その少しの領域がドライバーの技量でクルマの限界領域を征する「真の限界領域」があります。
因みに、筑波の赤い彗星号は私の運転技量と車両が持つポテンシャルを最大限に引き出したらどうなるか?をテーマに作ったクルマでした。
それは、バカげている走りでもあり、緻密に計算された走りでもある。ドライバーの技量がクルマに勝った時に見る、真の人馬一体感なのかも知れませんねぇ~。
・走りの練習方法
免許を取得して2週間の三男を本庄サーキットで走らせた時の話。
車両セッティングはタイヤをフロントにフェデラル595RSーRの5分山にリアをアキレス123の新品を履かせる。
基本的、オーバーステア気味にセッティング。
走行1本目は三男がドライバーズシートでペダルワーク、私が助手席からステア操作をする。
ペダルワークが荒くなるとテールが流れ、助手席からそれを対処するためのカウンターステアを入れる。
これを繰り返し行うことで対処方法をマスターさせました。
2本目は三男の単独ドライブとなり、最初の2周くらいはぎこちなかった走りも、クルマの特性にもなれて、ハイパワーを追い回すようになる(当然、非力なロードスターですからコーナーのみですが。)とコーナー入り口で先行車両に阻まれて前に出れない。
タイムが出ない。
タイムが出ないから、また前のクルマをあおる。
これの繰り返しが3回目も続く。
4回目挑む前に三男からタイムが出ない!コーナーでもっと突っ込めるのに!と言われてアドバイスをする。
前の詰まった道で、赤から青信号で発進しても、前のクルマを追い抜かなければ、前クルマと同じ走りしか出来ない。
しかしクルマの合間を見て本線に出るような交差点のシチュエーションでは、前とのクルマの間に隙間が出来て、全開加速や減速が出来るスペースが出来るだろぉ~とアドバイス。
それを実践。
目標タイムをクリアー。ミッション成功した瞬間でした。
この時の教訓は、良い機材(タイヤ)を使ってタイムが出るのは当たり前。
悪い機材の中で、その悪いところを自分の運転技量でどのようにカバー出来たかが、真のドライビングテクニックだと思うさーぱぱなのです。



Posted at 2015/01/06 08:01:15 | |
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