
Y「先日ねぇ、レクサス行ってきたよ。」
H「ああ、裏口からつまみ出されたんでしょ。ネコみたいに。」
Y「そうなるかと思ったら、超丁寧に対応していただけた。レクサスの店員はオレっちの心の豊かさを見抜いたのだろうな。むっふふふ。」
H「多分、帰った後に店員は水戸泉みたいに塩を撒いたんでしょう。で、今日は?」
Y「そう、レクサスにインスパイアして『究極の富裕オヤジカー』だ。」
H「それがこのロゴマークですか。変なマークですね。クルマの絵は?」
Y「ああ、年末で忙しくて描けなかったの。」
H「強制捜査でも?」
Y「貴様のキ●タマ、アメリカンクラッカーみたいにカンカーンと鳴らしたろか?」
HEXAS
H「えーと、ヘクサスですか。なんか臭そうって、ああ…『屁臭ス』ね…」
Y「その通り、オッサン=ワイルド・フレグランスである。車名はLEXUSではGSとかISとかだけど、脳ミソのスペックダウンしたオッサンに難解な英語は禁物。なので、きちんとしたペットネームをつけた。以下参照」
「ゴマシオ」
10リットルV12気筒のフラッグシップモデル。全長5メートル強。
車名はシルバーグレイならぬ胡麻塩頭より。
ターゲット:55歳以上で年収3000万円以上。もちろん、前科持ちとか執行猶予中とか、会社の名義とか、所有者が違うとか、何かと訳ありなお客様ならではの『訳ありな注文』にも完全対応。
「アシクサ」
5リットルV8の大型セダン。
イメージはBMW5シリーズよりもちょっと大きく偉そうに。
ターゲット:運転手付きのクルマやハイヤーに憧れるが、そこまでカネはないので「ボカぁね、運転が好きなんだヨ。」と、それらしいが見え見えのウソをついてしまう、裸足にローファーな45歳以上。
「クチクッサ」
3リットルV6の中型セダン。
5速マニュアルもアリ。
ターゲット:♀との出会いもないほど、また、彼女や奥さんがいても逃げられてしまうほどの超多忙+上下からの高プレッシャーで胃薬の欠かせない35歳くらいのヒマ無し、カネアリ層。何かの衝動で、知らずに溜まった預金で一括払い。
「ウワノソアラ」
大型2+2座オープン。ATのみ。
ターゲット:天下りで貯めに貯めた預金。しかしリタイアした瞬間、山ほど届いた年賀状やお歳暮もピタリと止み、子供や妻からの連絡もない。このままでは愛人にも逃げられてボケてしまう、と危機感を持った昔偉い人、今はタダのボケ寸前のジイ様に。
H「何だか、もの悲しい富裕層ばっかりですねぇ。」
Y「まぁ、お金持ちにはお金持ちならではの悩みがあるのだよ。それを癒す、おもてなすのが『HEXAS』の理念である。カネで。」
H「カネですか。もちろん高いんですね。」
Y「高いよー。車輌販売価格の30%は『おもてなし料』。」
H「ちゅうことは、店員もそれなりの教育がされているんですね。」
Y「当たり前じゃないか。教授戦に敗れた助教授とかの昔話を聞いたり、事実上更迭された支社長とかの外国での派手なビジネスの思い出や、サクセスストーリー(イイトコ抜粋)、今は会社が自分のか、銀行のかも判らなくなっちゃった社長が、景気のいい時に六本木で一晩いくら使ったとかの武勇伝、そういうお話をずっ… …と、笑顔と驚嘆を織り交ぜて聞いてあげれらるだけの根気強さも必要なのだ。」
H「で、アレですね、最後の最後にプライドをくすぐってハンコ突かせると。」
Y「そうそう、高い撒き餌の後には、ズバっと一本釣り。大物狙いの釣りと同じ。」
H「なるほどね、釣りと同じですか。しかし、どーにも買いそうにない雑魚が入ってきたらどうするんですか?」
Y「もちろん、裏口からつまみ出すのさ。ネコみたいに。」
Posted at 2005/12/20 22:49:36 | |
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