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dushinnのブログ一覧

2006年11月05日 イイね!

バイク少年の思い出

バイク少年の思い出少しお恥ずかしい私の思い出話もこれで終了です。
~少しほっとしております。







/////////// バイク少年の思い出 その3 ///////////



泊めていただく事になった彼女の自宅は、食堂の裏に隣接して建っている小さな2階建ての一軒屋でした。

お風呂のお世話ににもなりながら、こちらからお返しできる事が何もないので、申し訳けない思いも感じながら、他人様の家は少々緊張しておりました。

でも、彼女のお母さんが、商売柄か大変気さくな方で、だんだんと緊張がほぐれてきて、最期は、自分の家とはまた異なる暖かい何かを感じる家庭だなと嬉しく感じる事ができました。
ただ、理由を聞く事はありませんでしたが、父親の影は感じる事ができず、その代わりに母親が頑張っている雰囲気が、とても強く感じて大人の女性に対して失礼ながら、”健気だな”と思ってしまった事が、記憶に残っております。
そんな母親の頑張りを見て育った彼女だからでしょうか、とても気使いが優しい彼女に少しだけ惹かれていたのです。

就寝する頃になり、お母さんより眠気が吹き飛ぶような発言、

「二人とも気が合うみたいだから、まだ話たりないでしょう 寝るのは同じ部屋でいっしょに寝なさい」

初めて会った男を娘と同じ部屋に寝かすとは大胆なお母さんで、こちらが驚きましたが、彼女はあっけらかんと

「そうだね、そうしようよ」と私に平然と言うのです。

「え~」
そう言いながら、家主二人に言われれば拒否もできないので、驚きながらも同意いたしました。
細かい事は気にしない家庭のようです。

彼女と並んで布団に入り、昼間同様色々な事を話ました。
会話の中でも父親の事は、出てこなかったのであまりいい思い出はないようでしたが、母親との生活でとても苦労されている事が伝わってきます。
他人の話ながら暗がりの布団の中で、涙が出てしまい、自分自身の幸せを感じずにいられません

暗いのでわからないのかと思いましたが、彼女に悟られてしまい

「泣いてるの?」

「いやそんな事ないよ・・」

「でも、鼻水が出てるみたい ハイ ティッシュ」

「ありがとう」

「人の話で泣けるなんて、泣き虫だね」

「・・・・」


突然、大胆な彼女が私のところに来て

「今夜は、いっしょに寝ようよ」

「んう・・」

言葉になりません

彼女の体温を感じながら、最初は緊張しておりましたが、人の温もりと彼女の香りに安心してしまい 昼間の疲れもあったのでしょう、その後あっと言う間に眠りに落ちてしまいました。


--------------------------------------------------------------------

以上で、バイク少年の思い出は終了です。


その後、彼女と何度かの手紙のやり取りをいたしましたが、いつしか疎遠となり遠い記憶の中に埋もれてしまいました。

十数年前に、彼女の食堂があった周辺を通りましたが、食堂を発見する事はできませんでした。
25年以上前で、道路の整備も進み、彼の地の風景も替わり親子でどこかへ転居されたのかも知れません

思い出の神社も発見できませんでしたが、あえて見に行く事もなく心の一ページに残っていれば、私は幸せです。

優しい彼女は、きっと幸せになって何処かで、あの時と同じように暖かい家庭を築いている事を確信しております。
もしかしたら、自分の娘の部屋に彼氏を平気で泊めているかもしれませんね。

その彼がバイク少年だったら嬉しいな。



追記

この頃からでしょうか、両親の事や故郷のイメージが旅に出かける都度、回想されます。
当時の思い出の内容とは、異なるのですが、そんな回想をしているときに決まって脳裏のBGMに”夕陽を追いかけて”が流れて来る事がしばしばです。

心に残る何かをイメージするとき、そこにメロディも封印されるのかも知れませんね。
Posted at 2006/11/05 09:15:54 | コメント(6) | トラックバック(0) | 思い出のページ | 日記
2006年11月04日 イイね!

秋を追いかけて

秋を追いかけて季節を感じて

遠くの風景を眺めていたり、風の音を聞いていたら、秋の奏でる音を探しに行きたくなり、バイクツーリングに出かけました。

深まる秋、歓迎してくれるかのような青空の中終日、バイクを走らせました。

山々を彩る木々は、とても美しく、空気も新鮮に感じ終日を過ごせたのがとても嬉しく感じております。
走行距離843Kmの旅を終えてとても満足な一日になりました。
Posted at 2006/11/05 00:45:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | バイク | 日記
2006年11月03日 イイね!

バイク少年の思い出

バイク少年の思い出恐れ多くも、前回の続きを書かせていただきます。

あの時の事を回想すると、何故か木洩れ日の中から覗く青空が瞼に浮かんでしまいます。

どきどきしながら、キーボードを打ってみたいと思います。






/////////// バイク少年の思い出 その2 ///////////

時刻は、何時だったのでしょうか

14時半頃だったように感じておりますが、彼女に案内されて歩く路は、何度目かの路地を曲がると、田圃の脇を通る細い路になっておりました。

好天に恵まれて、青空や緑に輝く稲がとても綺麗で印象的でした。

そんな路を15分程、たわいもない会話をしながら歩くと、集落に隣接するように小さな神社がありました。

「ここが私の話した場所だよ」
「静かで落着くな~、境内で御参りしようかな」

ただ、特に眺望が効くわけでもなく、何故この場所がいいのか少し疑問でしたが・・

小さな神社は、少し薄暗く太陽の陽ざしを木々が遮り特別な場所の雰囲気があり人も私たちだけでしたので、そこだけが別世界のようでした。

「この神社の気に入っている場所ってどこなのかな?」
「気に入っているのは、木洩れ日なんだあ・・」
「木洩れ日・・・・」
「木がある所だと何処でもあるように思うけど?」
「さっき、質問した時に、思い出に残る場所はって聞いたでしょ」
「そうだっけ?」
「思い出って言われて、直ぐにこの場所が頭に浮かんだのでも、ご覧の通り何処にでもある神社なんで、話しても仕方ないかとおもったんだけど、ただ・・」
「だから会話に間ができたんだ、でもただって・・」
「そのわけは、もう少し後で話すから・・」

今日はじめて出会った彼女にあまり執拗に聞いても仕方がないので、私たちは、小さな階段に腰掛けて、お互いの生い立ちや、夢のような事を延々と話ておりました。

日が傾き始め、空が少し赤みがかり、私は帰宅の事も気になりだし、そろそろ、この楽しい時間に終止符を打つ必要が出てきて残念ながらその事を彼女に切り出すと

「今日は、とても楽しかったよありがとう」
「こっちこそ、バイクでのツーリングでこんな出会い初めてで思い出に残るなぁ」
「さっきのただ・・の続きだけど」
「んん・・」
「あなたが、私の店に来たときに気がついたんだけど、私の知り合いに少し似ていて勝手に懐かしくなり、話の流れからこの場所を思い出して、なんだかどうして行ってみたくなったんだ」

「そうなんだ、他人のそら似ってやつだね 自分に似てる人って少しきになるよね でも、俺がここに来てもよかったの・・」


その後の会話は、少しぎこちなく進み話の結末は、彼女が当時付き合っていた彼とこの神社で初めてのキスをしたようです。
その時の木洩れ日が強く印象に残って想い出を深めていたようです。
お互いに大人になり、違う道を歩むため交際は終了したようですが、偶然の出会いから想い出を辿りたくなったようでした。
ただ実際には、想い出の彼と私が何処まで似ていたかは、疑問ですが・・・

話が終わった頃には、空に星が現れており、夕闇が迫る前に帰り道を二人で歩きだそうとしました。
その時、彼女から
「手を繋いでもいいかな・・」と小さな声
私は、無言で手を繋ぎ、彼女の店までをとうとう一言も言葉を交わさずに帰りました。

気分が高揚していたのが、歩き終わった頃には、少し冷めて空腹を感じておりました。

店に入ると、彼女のお母さんが、来店客の給仕に忙しく動いておられ、彼女もすぐに手伝いに、
彼女のお母さんから、
「お腹減ったでしょ? 何か食べていきなさい」との言葉
「よろしいんですか?」
「いいからいいから」

夕食を彼女といっしょに採りながら、
「今日は、一日ありがとう」
「楽しかったよ 想い出話も聞かせてもらって」

時刻は、もうすでに午後8時を過ぎており、帰路のことを考えると
少し億劫になっておりました。

そんな時、彼女のお母さんより
「あんたこれから横浜じゃ大変だよ 明日も休みなら泊まっていきな~」

なんだかんだありましたが、最後はお世話になり、私のバイクはこの日、オドメータを刻む事はありませんでした。

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後ほど後日談を追記します。











 
Posted at 2006/11/03 20:07:57 | コメント(4) | トラックバック(0) | 思い出のページ | 日記
2006年11月03日 イイね!

朝露に濡れて

朝露に濡れてなかなか明けない夜明

夜空に星の浮かぶ時間に少し、ドライブしてみました。

オリオン座が、夜空を飾っておりましたが、明るくなるにつれて霞がかかったような天候へと変わっていきました。
夜景を眺めながらのひと時を過ごし、帰路につきましたが、木々から立ち昇る生気が満ち溢れ爽快な気分

朝露に濡れた田園の中で、日の出を拝みました。
Posted at 2006/11/03 08:42:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2006年11月02日 イイね!

街で見かけた守り神

街で見かけた守り神最近は、こんな装飾はほとんど見かける事がなくなり少し寂しいですね。

鬼瓦や、屋根の飾り 銅製の製品などは、虫食いから家屋を守ってくれたりと良い面もあったようで

街並みの変化は、寂しいですが、どこかで文化が生き残ってくれると少しほっとしますね。
Posted at 2006/11/02 23:31:28 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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HN読みにくいですね。ドゥーシンと読んでください。 なんだかんだと年を重ね、自分自身の基本は変わらないと感じる今日この頃 思えば、子供の頃からあても無く...

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