目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
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1.ラダーフレーム構造とリジットの脚
車体は水平だが左車輪は下に降り、右車輪
は上がっている。これがリジットの車軸だ。
左右輪が1本棒で繋がっている。
乗用車は、すべて独立懸架である。最近は
四駆も独立懸架が多くなった。
リジットでフレーム式なのは、国産ではランクル・ジムニーのみ。中間には1台もない。
*この初代は、その1台だったが・・。
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リジッドは悪路に強いが、平坦路では乗り心地
は不利である。写真はジムニーラダーフレーム。
ラダーは、梯子。駆動系がセットされて、ボディ
なしでも走れるのだ。*写真はネットより
ラダーは、多少ねじれても歪む事はない。
ボディは、歪むがすぐ元に戻る。モノコックは
歪みにくいが、一旦歪むと元に戻らない。
画像1のバンパーが左に下がっているのは、
バンパーがフレームに、接合されているからだ。
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2.四輪駆動システム
古式なパートタイム四駆。路面が滑ったら切替える。センターデフがないので通常は2駆駆動だ。
切替は、左下の四駆切替シフトで行う。
更に駆動力が、2倍になるローモードもある。
Highモード四駆なら、走行中切替可能だ。
フルタイム四駆で、センターデフロックがないものは、
1輪がスリップすると全輪が止まる。
パートタイムなら、1輪が空転しても前後どちら
かの2輪で走れる。
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3.世界にも稀なサスペンンションシステム
前後ともスプリング別体式のストラット式。
後輪のリジットの車軸中央に、馬蹄形アーム
の両脇が固定してある。アームの反対側は
フレームにボルト止めである。A型アーム式と呼ば
れ、左右の車輪が自由自在によじれる。
世界でもレンジローバーと、初代エスクのみの
珍しい特殊な方式だった。
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標準車で、この柔軟なサスペンション。
後輪の動きは、ジムニー以上とも言われた。
しかし、走行の大半を占める舗装路では
不利な事もあり、初代限りの脚となった。
*リア車軸支点が定まらず、不安定になる
との事だが、通常走行では不安はない。
乗り心地は、スイフトより大分劣る。
*テールランプをこの後、純正新品に交換した。
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4.質実剛健
標準ではラジオもねえ、テレビもねえである。
オーディオ5万-、アルミホイール15万-、フォグランプ
5万、スペアタイヤカバー5万、リモコンキー4万ABS・
エアバックセット 10万等々、現代の車に標準
装備されているパーツを揃えると、車両価格
に50万上乗せだった。*ナビは30万位した。
新車時以外は、付けられないABSセット+フォグ
ランプのみ付けて、残りは少しずつ揃えた。
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5.全車寒冷地仕様
①巨体のデリカと同じ、この大型バッテリー。
②床下は、塗料が100Kg近い防錆塗装。
③ガソリンタンクは、70Lの大容量だ。
④ホイールPCDは139.7㎜と頑丈なクロカン規格。
⑤小さい身体に2L・150馬力近い大パワー。
⑥1.2トンと、クロカン車にしては軽量ボディ。
*ライトクロカンと、言われた由縁。
ヘビー=本格派・重厚長大の時代だった。
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6.まとめ
現在の車には、ないものが多い。装備は
貧弱でも基本にコストが、かかっている。
マツダディラーに長年勤めた方が、これを運転
して、ロードスターより軽快かも・・と言われたの
には、驚いた。それも最近である。
クロカン四駆の、スポーティカーなのだ。中間加速
は、現在も相当なものだ。
こんなアンバランスな車は、もう造られないだろうし、造っても売れないだろう。
だから乗っている。
今年10月で20周年。現在、98000Km走行。
10万キロ走破を今年達成したい。
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