
ジョブサンが無いとき、借り物の除雪作業車が一時的に置いてありました。
フロントはスパイクです。久しぶりに見ました。
自分が運転する車で最後にスパイクを使ったのはS13シルビアでした。
もう20数年前の話です。
今よりもFR率が高く、多くの車は凍結路対策でトランクに重りを積んで走っていましたね。普通は土のうなのですが、友人の一人はコンクリートのブロックを積んで、それがトランク内で暴れてボロボロの内装にしていました(^_^;)
私はアンプを積んでいました(効果あったのかな?)。
当時はスパイク全盛の時代でしたが、既にスタッドレスは市販されていました。
街ゆく車はゴーーとスパイクのピンで路面をひっかきながら走っていきます。削り取られた粉じんが舞いあがり、まるで呪いにかけられたような景観。
人体への影響も懸念され、金属のピンを使わないタイヤへの移行は当然だったと思います。
当時の車小僧は「オレのタイヤは増しピン○○本だぜ!」というのがステータスだったりしました。
タイヤに標準で打ちこまれているピンとは別に増量するのですが、そんなタイヤは車内で会話が出来ないほどの轟音を出し、舗装路では逆に滑ります。
夜は前の車がタイヤから花火を出していたものです。
イイ気になってホイールスピンをしようものなら、マシンガンを撃ちまくった後、薬莢が足元にじゃらじゃらと散らかるようにピンが根こそぎ抜け落ちてしまいます。ああ・・もったいない^^;
私は慣れておかねばと、スパイク規制の一年前にスタッドレスに切り替えました。おそらく、ほぼ100%のドライバーが「スタッドレスなんてありえない。」と考えていたのは間違いないと思いますが、履いてみてビックリ! 「おお~! これならスパイクいらねぇ。」
しかし、それはまだスパイク装備の車が多かったから、路面が適度に荒れていたおかげでした。
翌年、スタッドレス元年。皆で路面を磨いてツルツル。交差点は地獄の一丁目。阿鼻叫喚が聞こえてくるようだ。
スパイク時代の末期、時代に合わせたスパイクが開発されました。硬質プラスチックのピンを採用したタイヤだったと思います。温度が低くなるとピンが出てきて、高くなると引っ込むという不思議なタイヤでした。噂によるとピンが抜けやすいとか・・あと10年早く登場していたら、改良を重ねて進化していたかも知れません。あるいはスパイクの時代が続いていたかも・・・。おしかったなぁ^^;
スタッドレスも日進月歩で進化していますが、金属のピンに勝つのは・・無理ですよねぇ(-_-;)
Posted at 2012/12/13 22:24:17 | |
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