
そびえる除雪あとの雪山。
3月2日から3日にかけて吹き荒れた暴風雪により麻痺した交通網。
この災害によって失われた命がありました。詳細はニュース等でご存じの方のほうが多いと思いますが、「ご冥福をお祈りいたします」という言葉では足りないくらいに痛ましい・・・
この日、車検を終えた車を引き取った頃(15時くらい)は小降りだった雪が、あっという間に猛吹雪に。
あまりの酷さで、全員会社を早退。私はバス通者を送りましたが、周りが見えない!
市街地でこのありさまですから、峠は当然、郊外のすさまじい様子は想像し易い。
このような状態を少し前のブログで「白い闇」と表現しましたが、今回の嵐は想像を超えたものでした。
吹き溜まりで立ち往生する車が続出しましたが、車を捨てて徒歩で移動は凍死の心配がある、車内に留まっていたら、マフラーが詰まり車内に一酸化炭素が充満する危険があります。
進むも地獄、留まるのも地獄です。
悲劇を繰り返さないように、「みんカラ」的にドライバー個人で出来ること、自動車メーカーで対策して欲しいことを書いてみたいと思います。
立ち往生したからといって車外に出るのはやはり危険です。前後左右上下の区別がつきませんから。しかし、一酸化炭素中毒の可能性があるのは前述の通りですが、車内に一酸化炭素を検知してエンジンを強制的にカットするセンサーを装備出来ないものだろうか?
エンジンが止まると雪、風こそ凌げますが、間もなく車内も氷点下になります。飛行機にはシート下にライフジャケットが収納されています。同じように自動車のシート下に防寒装備を備えてはどうだろう?
以前のブログで万一に備えて冬は車に毛布等を常備したほうが良いと書きましたが、使うかどうか分らないものを自発的に車載する人はいないと思います。発煙筒のように標準装備が理想でしょうか。
埋もれていく車内に留まるのは恐ろしいと思います。自車の存在を周りに知らせる装備が欲しい。覆面パトカーのようにルーフ上に回転灯を付けたい。車のバッテリーはすぐにあがってしまいますから、独立した12時間は持つバッテリーで作動させたい。同時にGPS信号を発信できれば(分厚い雲に阻まれるだろうか)自車位置を知らせることが可能。車内でも誰かが見つけてくれるという安心感をもてるのでは?
自動車には寒冷地仕様車というものがあります。大容量バッテリー、大型ワイパーモーター、細かいものまであげたらキリがありませんが、同じように上に挙げた装備を特別仕様として設定するのはどうだろう?
欧州の自動車メーカーは自社の車が死亡事故を起こしたら、何故、守れなかったのかを検証し、その後の車創りに活かすと聞いたことがあります。
緊急時に人の命を守る車創りをメーカーが行ってくれることを切に願います。
そしてこの地域で生活する私たちは防寒具を常備することくらいしかできませんが、緊急事態に備えることを忘れないようにしなければなりません。
Posted at 2013/03/04 23:01:27 | |
トラックバック(0) |
その他 | 旅行/地域