
今年は冬が早めにやってきているようで、FD3Sも今季は今日がラストランになります。
もう峠は夏タイヤ不可ですので、遠くにはいけませんし、走行後にエンジンオイルの交換、洗車、満タン給油とやることがいっぱいあるので、時間もありません。
あまり早朝から走るのは路面凍結が考えられるので、AM10:30くらいから出撃しました。このときの気温は6℃。
走行後ディーラーでオイル交換。「来春、また会いましょう。」と告げて洗車場に向かいます。雲行きが怪しくなってきましたが、降らないと信じて洗車開始。スマートミストでコーティングの終盤、いよいよ暗くなり、冷たい風が吹いてきました。「絶対に雪が降る。」といや~な気分になりましたが、作業を続行。
ふと人の気配を感じて車の後方を見ると70代くらいの男性が。
私 「何か?」
男性 「すみません。バスを降りたら赤く光っている車が目に入ったので。」
近くにはバス停があります。この車が目に付くのは車好きだからなはず・・。
男性 「これは何ていう車ですか?」
私 「マツダのRX-7です。」
男性 「え? 国産なんですか? イタリアのスーパーカーだと思っていました。」
きっとフェラーリのことですよね? 子供のころから憧れた車ですから、間違われても嬉しい私。
男性 「新車ですよね?」
私 「いえ、もう25年前の車なんですよ。」
男性 「本当ですか!? 塗装の状態は素晴らしいですね。一度塗装し直したことはありますか?」
私 「いえ、新車の時のままです。」
エアロは途中で付けたものですが、後ろから見ている位置なのでウソではありませんよ。
男性 「凄いですね。これが25年前の塗装ですか。よほど大切にしてきたんですね。」
この方から見れば私など小僧だと思うのですが、話し方がとても丁寧な上、愛車を褒めてもらえるのは嬉しい限りです。さっきまで凍えて作業していたことを忘れて車談議に花を咲かせていました。
男性 「今日は良いものを見せていただきました。ありがとうございました。」
私 「こちらこそ、ありがとうございました。」
バスを使っているということは、おそらく車は好きだけど免許は返納しているのだと思われます。赤の他人に話しかけるのは勇気がいることだったかも知れませんが、大好きな愛車に興味をもってもらえることを嫌がるオーナーはいないでしょう。この時点の気温は2℃。身体は冷え切っていましたが、心はとてもあたたまりました。
小雪が舞う中、良い気分で給油を済ませ、今季最後の公道走行を終えました。
Posted at 2016/11/01 17:32:17 | |
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