
※ ネタバレまみれなのでご注意ください。
後編を観ました。
適切な表現ではないかも知れませんが、間口が広くストーリーに入りやすかった前編と違い、クライマックスに向けて展開を絞っていく後編は観る人の期待とずれていくケースが多いですね。
約200年後の未来、遠い星の異文明、作中でタネを明かさずに終わった設定を自分なりに納得いく解釈をするのがフィクションの楽しみ方だと考えています。旧作同様のラストで古代とデスラーがそれぞれの艦上から会話をするシーンもまた想像力を膨らませるには良いものだと思えます。
古代は砲雷長を「仁科」と呼びましたね。旧作「Ⅲ」で登場したキャラですが、ここで登場させたんですね。前編の時から「似ている」と思っていましたが正解でした。
でも、上の役職であるハズの戦術長に激を飛ばすってどうなんでしょう(^^;) 階級が北野より上だから? そんな配置もあるんですかね?
旧作の名前のある乗員で登場していないのは・・「2」の新米、「永遠に」の加藤四郎、「Ⅲ」の坂巻、揚羽、赤城くらいになりましたが、無理やり登場させずとも新キャラでOKです。
今作のお気に入りキャラはメルダーズでした。演じた黒田隆矢氏が良かったのもありますが、台詞や佇まいも存在感十分でした。このメルダーズ、旧作の声にも感激した記憶があります。演じた田中浩二氏はアニメではあまり馴染がないのですが、「カムイ外伝」のカムイや「エースをねらえ!」の宗方コーチ役という印象に残る役を演じていたので、まさかの悪役に驚きました。
さて、この先は残念だったことになります。
スターシャとイスカンダルについては既定だったので諦めていましたが、ユリーシャまで消すことはなかったのでは? 消すにしても「2199」を思い起こせば、雪に「さようなら、もうひとりの私・・」と最後に言い残すくらいはさせても良かったし、メルダと山本と一緒に最後の晩餐ならぬ最後のパフェで女子トークさせる場面が欲しかった。
そもそもコスモリバースの不思議。「2199」では古代守と沖田艦長の命と引き換えに雪の蘇生、地球の再生という「奇跡」を実現させました。すでに実体化しているスターシャ、ユリーシャがイスカンダルの消滅で消えるのは理解できません。二度と復活できなくなったというなら納得できますが・・。
設定の不備もありましたね。ユリーシャは地球へのメッセンジャーにすべく急遽復活させたとのことでしたが、「2199」ではデスラーがイスカンダルの第三皇女と紹介していましたし、ガミラス市民も周知していた様子が描かれています。
終盤は「え? 今から?」とか「は? ここで?」の連続で疲れましたが、「2202」を上手にカバーできたし、続編への布石として及第点だったと思います。
Posted at 2022/04/16 13:41:30 | |
トラックバック(0) |
映画 漫画等 | 音楽/映画/テレビ