
もう10年以上前、私のこずかいは今よりも多くて僅かづつではありましたが、一年満期の積み立てをしていました。丁度12月のあかりが灯り始める頃、一年分の貯金を自分へのご褒美として形が残るものに使っていました。
あるときはスーツを買い、あるときはオーディオを。しかしある年、何も欲しいモノがないことがあり、考えた末、嫁にプレゼントをすることに決めました。
クリスマスイブ、閉店間際のインポートブランドのお店に仕事着のままの汗やら何やらにまみれた格好で^^;
当時(今も?)流行っていた「L・V」が目当てだったのですが、私は今年流行っても、来年は使えなくなるような高価なだけの三流品が大嫌いで、全てでは無いのは判っていますが、高級ブランドには悪いイメージを持っており、最初はまったく考えていませんでした。
名前だけのガラクタはいらないので、色々と調べました。「L・V」は10年使ってもまったく型崩れをしない本物だという評判を聞き、「これで決まり!」
さて、店内で私は完全に場違いでした。どの商品もカギ付きのガラスケースに入っていて手に取ってみることができません。店員さんに「すみません。これ見たいんですけど。」と、店員さんもこんな奴が買うわけ無いと思ってか、なんとなく無愛想。
ねらいは財布。あれもこれもと言う私。白い手袋をつけた店員さんはちょっと面倒くさそう。
んん~、なんか変・・・あ、日本の紙幣に合わせて作っていないからだ。どれも同じようなものでしたが、その中から一番使いやすそうなものを選びました。
「じゃあ、これ買います。」一瞬戸惑う店員さん。汚い恰好でごめんね。でも、最初から買う気で来ていたんだよ。態度が急に丁寧になり、無事購入。
車の中で、渡した時なんていうかな? どんな顔するかな? とか考えながら帰宅。
「メリークリスマス」・・・・・・
反応無し(^_^;)
私同様、嫁もブランドに興味なしなので・・・・・。
う~ん、貯金しておいて車の維持費にあてたほうが良かったかなぁ(^_^;)
でも、嫁は今でもあの時の財布を使っています。型崩れはしていません。
色褪せた いつかのメリークリスマスのエピソードでした^^
Posted at 2012/12/24 22:41:15 | |
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