
前回、飛ばしたFDでむかえた初めての冬のお話ですが、ちょっと長い前置きを・・・。
その昔、世の自動車は後輪駆動が一般的で、MT車がほとんどを占めていました。
どんなに大雪が降ろうが、路面が凍結しようが、誰も気にせずに運転していました。
車の絶対数が少なかったと言ってしまえばそれまでですが・・・。
私が免許を所得したころ、小型車からFF化が進んでいました。
雪道の運転の話になると、「FRは危険」という話題もよく聞きました。
社会人になり、自分が本当に満足して買った車はS13シルビア。このクラスの車種で気のきいたFRは歓迎され、大ヒットしました。
ある先輩が「AE86が出た時もこんな感じで盛り上がった。」と話してくれました。カローラ・スプリンターがFF化されたのに、レビン・トレノをFRで世に送り出したトヨタを絶賛した人は多かったそうです。
身近な免許所得者から聞かれる「FRは危険」という言葉。世間で、車の趣味が合う友人との会話によく出る「FRは楽しい」という言葉。
人の話を聞くのも大切だが、やはり自分が納得できる車を買いたい。この判断は大正解だったと思います。
ある冬、AE92の友人と1週間車を取り替えたことがありました。お互いに「滑るよなぁ。」と言っていました。FFのAE92はS13よりもクラッチが重く、SC付きだったので気をつけてクラッチを繋がないとホイールスピンしまくりでしたが、その他は難なく走れました。1週間後、私は「滑らないじゃないか! 運転が楽過ぎ!」 友人は「この車滑り過ぎ!発進も曲がるときも姿勢乱れまくりだった!」
そんな感じで、走りだせばオシリフリフリなFR車でも、それが当たり前のように運転していました。
スパイクタイヤだったからと言ってしまえばそれまでですが・・・。
本題であるFD購入後、初めての冬が来ました。
納車したのは3月でしたが、確か雪解けが早かった(よく覚えていません)ので、スタッドレスを初めて履かせました。
乗り始めて間もなく「こ、こんなところを走っていたら車が壊れる(>_<)」と、ミラを買った(独身の頃は無謀な買い物をしました^^;)のですが、FDもスタッドレスを履いていたので、道路がガタガタだったり、大雪だったりしなければ普段から乗っていました。
現在では当たり前の融雪剤も当時は無かった(?)ので、安心(?)していました。
S13に比べてFD3Sは雪に強い印象が残っています。オシリフリフリも少なく、旋回速度を高くできました。ただ、限界を超えると豪快に滑っていきます。初期のFDの評価そのままですね。
「スポーツカーは冬でも凄い!」素直な感想です。
雪道の良いところは、誰でも車の限界域を確認し易いところです。私も、この最初の冬に随分とFDの癖を知りました。もし、この冬が無かったら、FDの弄り方も違っていたかも知れません。
翌年の冬もタイヤ交換をした覚えがあるのですが、動かした記憶がありません。前置きの方が長くなりましたが、たった1シーズンの雪道走行の話でした。
Posted at 2013/01/28 22:35:59 | |
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