半年

昨日、うちのクラスから、転校生が出ました。
お父さんの転勤です。


各ご家庭の事情もあるし、お家の方も本人のことを考えての決定なので、何とも言えません。
でも、修学旅行くらい、一緒に行きたかったなぁ。


クラスの子達は、本人にばれないようにこそこそとお別れ会計画を立てました。
班長会を中心に、プロジェクトを立ち上げ、毎休み時間は会議。
ドッキリやって、みんなで遊んで、みんなからの手紙を渡して、コメントいってもらって、写真を撮って…
ホント、よくやってました。
私も、クラスにいる登校できない子をなんとか呼ぼうと頑張ったのですが、それは叶わず、申し訳なかったです。


予定の授業が終わり、いよいよお別れ会の時間。
本人は知りません。
私は本人を呼び出して、時間を稼ぐ役でした^^;
本人を呼び出して、作業を頼んで、それが終わってから校舎の中をふらついて…
教室に戻ると、バッチリ飾り付けが終わってました。
会の進行も上手。
すごくしっかりプログラムがくんであり、司会の子はずっと時計を気にして活動してました。
転校する本人は、しみじみ送るより笑って送り出したほうがいいタイプだろうと、班長会で判断したようです。
クラスみんなが会を盛り上げようと、笑顔でした。


なんか、お別れ会、と言うシチュエーションよりも、その友だちのために休み時間をつぶしてまで計画を立てる、友だちのために協力して会を盛り上げる、友だちのために一生懸命になれる、そんな姿に感動してしまいました。


いつの間に、こんなに成長していたのかな？
４月には、大変だなぁ、なんで周りのことが考えられないのかなぁ、と感じる日が多かったのに、最近クラスが居心地よくなってます。
この感じ方の違いが、子ども同士がクラスの仲間を意識できるようになった、子どもたちの成長、変化なのかなぁと思います。
お互いを攻撃するトゲトゲした言葉ばかりが飛び交うことはなくなり、ちょっとキツイ言葉さえも笑顔で聞ける、つまり安心感がある、そんな雰囲気になってきました。


残り半年。
このクラスでよかった、最高の仲間だった、と子どもたちが感じられるようなクラスにできるよう、子どもたちと一緒に努力していきたいと思います。
できるなら、俺たちはそんな最高のクラスを作れるんだ、という自信をもって中学に進んでほしいと思います。
そうすればきっと、中学に行って迷わず、子どもたち自身が、いいクラス作りのために努力できるのではないかなぁ。