
今日もマニアックなブログで、「ハイレゾ」がテーマです。
昨今、ハイレゾ音楽は陽の目を浴びてきた感があるのですが、この「ハイレゾ」、皆さんはどのように楽しんでいるのでしょうか。私なんかは、同じ楽曲のCDをリッピングし直す、PCのドライバーを変えてみる、USBコードを換えてみる、もちろん楽曲を演奏するプレイヤー(ソフト)をいろいろ聴き比べるなんかは毎日の日課です。・。・;
ハイレゾ=良い音?なんて信じられないと思われてるかもわかりませんが、楽曲によってはひどいハイレゾ音源があるのは事実だと思います。私も高価な音源をダウンロードして、「あ、今日もハズレ!」なんて日常茶飯事。(笑)
以下長文ですが、「ちょっとハイレゾ知ってる。」とか「ハイレゾ聴き始めた。」という方はお読みいただければ、少しは参考になるかもしれません。
今回は特にカーユースの中心になるモバイル環境でのハイレゾプレイヤー(アプリ)を比較してみたいと思えます。単に音の比較だけでなく、使い勝手などもカーユースでは大事ですので、そのあたりも触れます。
ちなみに比較環境は以下のようになります。
・Apple iPhone6 Plus
・Apple Lightning-to-USB Camera Adapter
・汎用USB-Aコネクター延長ケーブル
・iFi micro iDSD
(私のわがままな意見も含まれますが、ご容赦願います。)
【ONKYO HF Player】
まずHF Player。
ハイレゾの周辺機器も多く出し、ハイレゾ音源も提供、プレイヤーアプリも有名、改善やバグ修正の更新も多く、定番中の定番。
(操作性)
以上がアイコンをクリックしてハイレゾ音源を鳴らすまでの画面遷移です。
iPod音楽アプリの画面を意識し過ぎ、ハイレゾ音源にたどり着くには少し面倒。特にアプリ立ち上げの際にハイレゾ音源を選択した場合はいちいち楽曲の更新画面で待たされます。
アルバム選択で次の曲に飛びたい時、画面をフリックしてくれれば良いのですが。
イコライザー機能は使いやすいですが、イコライザーONで電池消費が激しくなります。
横画面は使えません。
(音)
<良い点>
CD音源でもPCM192KHz/24bitにアップサンプリングを自動で行うため、PCM音源のダイナミックさを失うことなく、滑らかさを加味してくれます。CD音源(wavかFLACでリッピングしたもの)なら間違いなくこのプレイヤーをお勧めします。
<改善点>
元音源が折角ハイレゾでPCMの場合はハイレゾの恩恵をあまり感じさせてくれません。またDSD音源の場合はパンチ力に欠け、音圧自体も下がってしまうのでDSD用にはおすすめできません。
またハイレゾ音源やアップサンプリング再生時に、iPhoneの使用状況(メモリーがない状態など)によってプチノイズが乗ることがあります。
バージョンアップでDSDオンデマンド再生も加わりましたが、iPhoneのCPUパワーを相当消費しますので、発熱と電池の持ちが悪くなります。
【Hibiki】
Hibiki。
アプリだけを出している小規模な会社のようですが、DSD再生には一目をおくべきアプリです。
(操作性)
iPodライブラリーをPCMアップサンプリング再生を384KHz/24bitまでしてくれますが、本命はDSDハイレゾ再生の方です。
ハイレゾ再生までの画面遷移も少なく容易に再生出来、また前曲/次曲へ飛ぶ場合もフリックで可能です。カーユースはもってこいです。
またDSD再生時の消費電力が小さく、電池の消耗が少ないので、ロングドライブには向きます。
ただ簡素な画面展開のため、アルバムやアーティスト、ジャンルの検索を行うことができないため、楽曲を探すのは不便です。
横画面は使えません。
(音)
<良い点>
iPodライブラリーの再生はまあまあですが、本命はDSD音源の再生です。DSD再生のアップサンプリングはなく元の周波数再生しかできませんが、DSD音源をかなり忠実に再生します。音のキレ、滑らかさ、パンチも十分、ノイズも感じられずPCと聴き分けても違いがもう判らないレベルです。
<改善点>
iPodライブラリーの再生はアップサンプリングするため、電池の消耗が激しくなります。バージョンアップでCPU低稼働モードも追加されましが、設定パラメータも少なく、低周波数での再生ができればもっと使い勝手がよくなると思います。
【Ne Player】
Ne Player。
さまざまな音響アプリは出している会社のようですが、最近安定感と使い勝手が著しく向上したハイレゾプレイヤーです。
(操作性)
iPodライブラリー、ハイレゾライブラリーともアップサンプリング再生設定で384KHz/24bitまでしてくれます、
iPodの画面に似ていて、使いやすい画面です。
アップサンプリングなどの細かい設定ができる優れものです。
横画面も対応、iPadでも対応してます。
注目すべきはNAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)対応です。上記画面遷移は我が家のNASを参照した場合になります。
Wifi環境にあるNASを自動検索、PCM音源ならすべての音楽ライブラリーを参照して楽曲再生が可能です。レスポンスも良いです。
つまり、自宅で聴くだけならiPhoneへの楽曲転送が不要になったわけです。
再生時のデータ転送時間の関係でDSD音源は参照できないのが残念ですが画期的な機能です。
このアプリも次の曲に飛びたい時、画面をフリックで飛んでほしいです。
(音)
<良い点>
iPodライブラリーの再生もまあまあ、ハイレゾもDSDのまあままです。
<改善点>
特徴がないと言ってしまえば元も子もないないのですが、操作性に優れているだけにもう少し頑張ってほしいところです。特に音の艶は改善してほしいです。
【iAudio Gate】
iAudio Gate。
コルグのAudio GateはPCでのハイレゾでは定番ですが、iPhone用は最近リリースされたので早速使用。
注目すべきはAirDropやgoogle Drive、iCluudDriveなどネットワーク経由でもワイヤレス再生ができるなど、高度な機能を併せ持っています。
(操作性)
iPodライブラリー、ハイレゾライブラリーともアップサンプリング再生設定でPCM384KHz/24bitまで、DSD5.6KHzまでしてくれます。元音源がDSD11.2MHzなら11.2MHzで再生されます。
iPodに似た画面遷移で使いやすいですが、DSD音源のTAG情報がちゃんと出力されず、まだまだ改善が必要そうです。
アップサンプリング再生設定もよくわからない動きをするため、熟成を待つしかないです。
肝心のワイヤレス再生は、設定の問題か?試せていません。
あとこのアプリも次の曲に飛びたい時、画面をフリックで飛んでほしいです。
またiPad導入ができません。
(音)
<良い点>
さすが老舗のアプリですので、音の解像力は一番良いと思います。DSDもHibiki同等です。
<改善点>
まだ使い始めて間が無いためよくわかりませんが、バグ、操作性の向上が先にだと思えます。
【総括】
まあ何れも五十歩百歩なんですが、まだまだどれも進化中なんでしょう。
アプリ各社様、どんどん改善を期待しております。(笑)