
コロナ放電のコロナは王冠が語源なのだそうです。
久しぶりに導電性アルミテープに関する特許をいつもの「自己放電式除電器」で検索したところ1件新しいものをみつけました。ちょっとどこかで見たような内容の気がしました。
【発明の名称】車両
【出願番号】特願2018-71689(P2018-71689)
【出願日】平成30年4月3日(2018.4.3)
【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
【発明者】
【氏名】須藤 淳一
【発明者】
【氏名】新井 博之
【発明者】
【氏名】山田 浩史
主に空力系のセッティングに関して、下記のことが明記してありました。
・車両の外側から目視できる部分には外見が醜くならないように「透明な導電性材料」を使う。
・「自己放電式除電器」は車両の外側から目視できないところに配置する。
・「透明な導電性材料」と「自己放電式除電器」を導通させる。
「自己放電式除電器」から静電気をコロナ放電させ、「透明な導電性材料」部分から静電気を除去する。それによって車両表面からの空気剥離を減少させ、操縦安定性を得るのが目的。
この特許申請が行われたのは2018年4月のことです。
私は静電気が溜まっているところから風が当たりそうなところまでを導電性アルミテープで導通させ、導電性アルミテープをギザギザ加工して放電アンテナを作って、走行風を当ててコロナ放電をさせる方式を2017年9月から使っています。この特許説明書の半年ぐらい前からですね。
似たような考えをトヨタ自動車さん内部でも持っていたことが判明し何だかとても嬉しくなりました。
私は放電アンテナの概念をみんカラ ブログに下記の通り書きました。
ボンネット後端の放電アンテナ
https://minkara.carview.co.jp/userid/1160010/blog/40378559/
シリンダーヘッドのアースから床下の放電アンテナへの導通接続
https://minkara.carview.co.jp/userid/1160010/blog/40384504/
パクられたとかを主張するつもりはありません。
トヨタさんの公知例調査が足りなかった(みんカラを無視してる?)か、他の部分(透明な導電物で静電気を取ってきて自己放電式除電器まで導通させる部分、効果を空力に限定している等)に新規性を主張されているのだと思います。
導電性アルミテープの静電気除去技術は楽しいですね。
もちろんWRX-STIでも、マニュアル車特有の部分とかターボ車特有の部分とか、どんどんトライするつもりです!
下記にちょっと特許申請書の説明を追記しておきます。
特許の一番重要なクレームの部分です。
操縦安定性がアップします!
空気が剥がれなくなるメカニズムの説明です。
静電気を集めて放電するところまで移す仕組みの説明とアルミテープのギザギザ加工に関する説明です。
コロナ放電はギザギザの先端から起きます。邪魔な静電気を空気中に逃がします。
ボディ裏側にアルミテープを貼れば外側の気流が剥がれなくなって操縦安定性が良くなります。
屋根の裏側に貼れば屋根外側の気流が剥がれなくなって操縦安定性が良くなります。
リアディフューザーの裏側に貼れば気流が剥がれなくなりダウンフォースが増します。
空力が洗練され燃費が向上しそうな気がします。
参考にしてみてください。
Posted at 2020/03/10 21:01:02 | |
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