●第17ステージ Lienz (Austria) - Monte Zoncolan 142 km
G・シモーニ(サウニエ・デュバル)がモンテ・ゾンコランでステージ勝利!
今年のジロ最大の山場、モンテ・ゾンコランの頂上ゴールのステージです。
↑モンテ・ゾンコランのコースプロファイルです。
す、すごい上り坂ですね・・・(+_+)
選手はこの“壁”を自転車でよじ登るような感覚でしょう。(^.^;
標高1730m。距離10.1km。標高差1203m。平均勾配11.9%。最大斜度22%となっています。
勾配率22%というのは、まず一般人が自転車で走れる斜度ではありません。
かなり多くの選手がコンパクトクランクを使用してくると思います。
(昨年のジロでも、上りが厳しいステージでは、バッソがコンパクトクランクを使用していました。)
プロがコンパクトクランクを使うのは「?」な部分はありますが、それほど厳しい斜度ということですね~。
そんな大注目のステージなのですが・・・。
・・・ワケあってTV観戦の時間が遅くなり、TVを付けるとゴールまで5kmを切っています。
(◎_◎;)
見ることができなかったレース中盤~後半は、Jスポーツの再放送を見てみることにしまして・・・(T_T)
さて、レースの状況です。
モンテ・ゾンコランの上りも後半です。
先頭は、M・コドール(アックア・エ・サポーネ)が逃げています。
追走しているのは、
L・ピエポリ(サウニエ・デュバル)、A・シュレック(CSC)、シモーニの3人。
さらにその後方で、
D・クーネゴ(ランプレ・フォンディタール)とD・ディルーカ(リクイガス)の2人が追います。
マリア・ローザのディルーカはシモーニから離れています。
ディルーカ、ピンチです。
先頭を逃げるコドールの後ろに、シモーニら3人の姿が見えてきた~。
ゴールまで残り2km地点を通過。
コドールがシモーニら3人に捕まった!
コドールがしばらくシモーニらに食らい付いていきますが、結局遅れます・・・。
これで先頭は、ピエポリ、シュレック、シモーニとなりました。
ピエポリが先頭で引っ張ります。
この日も、ピエポリはシモーニのアシストに徹しています。
しかし、モンテ・ゾンコランの上りは、とんでもない斜度ですね~。
ヘリコプターからの空撮では、道路が“壁”のように見えています。(^.^;
追走するクーネゴ、ディルーカは苦しそう・・・。
先頭の3人が、いよいよゴールまで残り1kmを通過!
シモーニら3人とディルーカまでのタイム差は16秒!
あまり差がありません!
凄い観客の数です。
よくもまあ、こんなところまで来ましたね~。
熱心な自転車ファンが、自分の自転車でこのモンテ・ゾンコランの厳しいコースを上り、
選手達を応援しているのです。
ツール・ド・フランスのように、ヴァカンスを兼ねてのんびり日光浴をしながら観戦しているような“ヤワ”な観客ではありません!
ジロを応援する
熱いチクリスタ(=自転車ファン)はサイコーです!(^.^)
先頭3人はトンネルを潜ります。
クーネゴ、ディルーカ、コドールの3人が追走。
ゴールまで500mを通過!
ピエポリが先頭で引き、2番手にシュレック。3番手、シモーニ。
コースが狭いぞ!
このままでは、シモーニ、先頭に出られない!
・・・と、ピエポリがスパート!
シュレックが追えません!
すかさず、シモーニがシュレックをパスし、ピエポリに付く!
シモーニがピエポリのお尻をポンと叩き、シモーニが先頭へ出た!
ゴール前、シモーニとピエポリが見えて来た!
またしても、サウニエ・デュバル同士のランデヴー!
シモーニ、両手を挙げて1着ゴール!!
次いで、ピエポリ。(同タイム)
シュレックが+7秒遅れでゴール。
ディルーカがクーネゴを置き去りにしてスパート!
ディルーカがゴールへ来た。
ディルーカ、ゴール。(+31秒遅れ)
クーネゴもゴールしました。(+37秒遅れ)
総合2位のE・マッツォレーニ(アスタナ)は、相当遅れました・・・。
+2分26秒遅れでゴール。
表彰式のシモーニは嬉しそうです。(^.^)
晴々とした笑顔でファンに手を振るシモーニ。
シャンパン・ファイトは、シモーニの応援団(?)にお見舞いしています。(^.^)
こんな爽やかなシモーニは、今年のジロで初めてではないでしょうか?
ジーボ! よかった!(^.^)
総合成績です。
総合トップ。マリア・ローザはディルーカがキープ。
2位、シュレック(+2分24秒差)。3位、シモーニ(+2分28秒差)となりました。
以下の成績は・・・。
4位 クーネゴ +3分29秒差
5位 マッツォレーニ +3分46秒差
6位 R・リッコ(サウニエ・デュバル) +5分19秒差
モンテ・ゾンコランのステージ終了の時点では、ディルーカのジロ初制覇の可能性が濃厚となりました。
とは言っても、第20ステージに平坦路での個人タイムトライアルがありますので、それの結果次第というところではありますが・・・。
いずれにせよ、ディルーカ優位の状況は変わりありませんね~。
ディルーカは、シュレック、シモーニとのタイム差を見ながら走れば良いワケで、仮に数十秒~1分ロスしたとしても総合1位は変わらないのですから。
今年のジロの大勢は、ほぼ決まりました。
シモーニは攻めましたが、ディルーカを大きく引き離すまでには至りませんでしたね。
それにしても。ピエポリの上りの強さはスゴイですよ。(シュレックも!)
山岳賞も確定。ピエポリには、敢闘賞をあげたいくらいです。(^.^)
ゴールのミラノへは、あと少しです。
次のステージからは、またスプリント争いになりそうですね。
山岳で息を潜めてきたスプリンター達の出番です。(^.^)