
●Legnano - Presolana/Monte Pora 238km
V・キリエンカ(ティンコフ)が逃げ切り勝利!
今年のジロ、最後の山岳ステージ1日目です。
レニャーノをスタートして、パッソ・デル・ヴィヴィオーネ(標高1828m)、パッソ・デッラ・プレゾラーナ(標高1297m)を越えて、最後、プレゾナーラ-モンテ・ポーラ(標高1453m)に上り切ってゴールする、今年のジロ最後の頂上ゴールのステージです。
レース序盤から7人が抜け出しに成功します。
ヴィヴィオーネ峠の頂上を越え、先頭7人が下りに入りました。
ゴールまで残り40kmを過ぎて、P・サヴォルデッリ(LPR)がチームエースのD・ディルーカ(LPR)を引き連れて主要集団から飛び出しました!
この逃げに加わったのはV・二バーリ(リクイガス)。
サヴォルデッリ、ディルーカ、二バーリの順で逃げます。
ゴールまで残り30kmを先頭グループ4人が通過。
本日は雨模様・・・。
選手達はウィンドブレーカーを着ています。
ただし、ウィンドブレーカー内は汗でムレムレ、下半身は雨でビショビショ・・・。
不快な雨のレースですね。(^.^;
先頭グループは7人から次々に脱落者を出し、4人になっています。
A・エフィムキン(クイック・ステップ)、N・セレンセン(CSC)、S・クミングス(バルロワールド)、キリエンカの4人です。
依然、サヴォルデッリがディルーカを引いてハイペースで上っています。
(先頭4人)----13分40秒----(ディルーカら3人)----1分12秒----(主要集団)
おっと! キリエンカにメカニックトラブルだ!
フロントディレーラーにチェーンが挟まってペダルが動かせなくなっているようです。
スペアマシンに交換して再スタートしました。
先頭は3人になりましたが、キリエンカが追いつき、再び先頭は4人に・・・。
サヴォルデッリは先頭をハイペースで引きっぱなしです。
ディルーカは今年のジロの総合優勝を賭けた戦いをしています。
主要集団では、マリア・ローザのA・コンタドールを擁するアスタナが引いています。
ディルーカを逃がすワケにはいきません。
(ディルーカら3人)----1分25秒----(主要集団)
1分以上コンタドールがディルーカに遅れています。
これは、コンタドール、ピンチです!
先頭4人が、ゴールまで25km地点を通過。
空撮では、主要集団から遅れるセッラメンティPVCの選手を映しています。
・・・あ~、G・シモーニだ・・・。
現在、総合3位のシモーニが遅れています!!
サヴォルデッリは、相変わらず先頭を引きまくります。
捨て身のアシストをしていますね。
サヴォルデッリはアシストの鏡です!!
主要集団の先頭はアスタナの選手が2人。
そのすぐ後ろにコンタドールが控えます。
R・リッコ(サウニエ。デュバル)も先頭付近でコンタドールをマークしています。
ただ今、先頭はヴィヴィオーネ峠とプレゾナーラ峠の間のアップダウン区間を走行中です。
(ディルーカら3人)----53秒----(主要集団)
主要集団がペースアップしてきています。
少しずつタイムが縮まってきていますね。
先頭4人が、ゴールまで20kmを通過。
主要集団の先頭を引くアスタナの選手はA・コロムとA・クレーデンですね。
コンタドールの心強いアシストです。
先頭グループから遅れたLPRの選手がディルーカのグループに合流しました。
G・エルメッティ(LPR)ですね。
これでディルーカのグループは4人になります。
ゴール手前15km地点を先頭の4人が通過。
おっと! ここでキリエンカがペースアップしている!
単独で先行し始めています。
(ディルーカら4人)----1分32秒----(主要集団)
ディルーカとコンタドールのタイム差は、再び開いています。
エルメッティが遅れた・・・。
ディルーカのグループは、再び3人に戻りました。
プレゾラーナ峠の上りにキリエンカが入っています。
ディルーカのグループにいたサヴォルデッリがTV画面に映っていません。
力尽きて遅れたようです。
サヴォルデッリ、ご苦労様・・・。
ディルーカ、二バーリの2人だけになった。
これからは、ディルーカ、孤独の戦いが始まります。
ディルーカがゴール前15km地点を通過。
ディルーカもプレゾラーナ峠の上りに入りました。
主要集団のシモーニは苦しい走り・・・。
集団後方でスピードが落ちています・・・。
二バーリが遅れ始めています。
これで、ディルーカは単独になりました。
主要集団がゴール前15km地点を通過。
ディルーカから遅れること1分54秒!!
コンタドール、最大のピンチだ!!
先頭を一人逃げるキリエンカは、快調に上って行きます。
ディルーカはダンシングでハイペースで上ります。
プレゾラーナ峠の頂上をキリエンカがトップで通過。
(ディルーカ)----1分55秒----(コンタドールのグループ)
ディルーカはもの凄い表情をしている。
コースの一点を睨んで、集中しています。
あ~! シモーニがコンタドールのグループから遅れています!!
シモーニ、ここまでか・・・??(+_+)
反対に、現在、総合2位のリッコはコンタドールの後ろをピッタリとマーク。
この時点で、逃げるディルーカvsコンタドールvsリッコの図式となっています。
(ディルーカ)----2分3秒----(コンタドールのグループ)
とうとうタイム差が2分を越えてしまった!!
ディルーカとコンタドールとの総合のタイム差は2分18秒。
あと僅かで、ディルーカが暫定のマリア・ローザ獲得となります!
シモーニは一人ぼっちだ・・・苦しい展開のシモーニ・・・。
プレゾラーナ峠を越えて下りに入っているディルーカに、遅れた二バーリが下りで追いついてきました。
ゴールまで残り5kmをキリエンカが通過。
あ~!! 下りの左コーナーでディルーカがコースアウトしそうになった!
危機一髪でした。(^.^;
コンタドールのアシストはクレーデン一人になりました。
果たして、コンタドールが全力でディルーカを追いに出るのはいつでしょうか!?
キリエンカが最後のポンテ・ポーラの上りに入りました。
ディルーカが1人になっています。
二バーリは遅れた模様です。
(ディルーカ)----2分15秒----(コンタドールのグループ)
大きなタイム差になっています。
このままでは、コンタドールはマリア・ローザを手放すことに・・・。
ディルーカが残り5km地点を通過。
ゴール手前3kmをキリエンカが通過しました。
後続グループでは、いよいよコンタドールが先頭に出て自らペースアップをしています。
最後の上り、全力でディルーカを追います。
(ディルーカ)----2分4秒----(コンタドールのグループ)
コンタドールのグループからE・セッラ(CSFグループ・ナビガーレ)がアタック。
すかさず、コンタドールが付きます。
ディルーカ、顔の表情が厳しくなっています。
相当苦しいようです。
コンタドールのグループから、リッコがアタック!!
後ろからコンタドールとセッラが追いかけます。
リッコ、すばらしいスピードだ!
コンタドールとセッラが置いていかれます!!
コンタドールvsリッコの戦いも始まりました!
リッコの後ろでは、コンタドール、F・ペッリツォッティ(リクイガス)、D・メンショフ(ラボバンク)、J・ヴァンデンブルック(サイレンス・ロット)、セッラの5人がグループを形成。
ゴールまで残り1km地点をキリエンカが通過。
後ろの戦いに、キリエンカを忘れていました。(^^;;)
キリエンカがゴール前へ上ってきました。
ジッパーを上まで上げて、身だしなみを整える時間です。
後ろを振り返るが、誰も来ません。
キリエンカ、ガッツ・ポーズでゴール!!
ディルーカ、リッコ共に良いペースで上りを走っています。
コンタドールのグループはペッリツォッティが先頭で引いています。
ディルーカが残り1kmを通過!
単独で逃げるリッコは、口を大きく開けて激走!
ディルーカ、残り700m!
上り坂とは思えない、凄いスピードだ!!
リッコが残り1km地点を通過。
ディルーカ、残り150m!
後ろを確認してディルーカがゴール!(+4分36秒差)
リッコもゴール前に来ました!
リッコ、ゴール!(+5分44秒差)
コンタドールが先頭を引いてゴール前に来ます。
ディルーカ、リッコとのタイム差が気になるところ・・・。
コンタドール、ゴール。(+6分21秒差)
はるか後方をノロノロと上るシモーニ・・・。
彼のジロはここで終わりを迎えました・・・。
う~、悲しい・・・(T_T)
総合成績では、コンタドールがマリア・ローザを守りました。
しかし、総合2位のリッコがわずか+4秒差に迫り、ディルーカが総合3位にジャンプアップ。
(+21秒差)
ディルーカの走りは凄まじかったですね!
第16ステージ、山岳個人ライムトライアルで大きく遅れて、もはやディルーカのジロは終わった・・・と私は考えていました。
しかし、このステージでディルーカは炎の走り!
一気に順位を上げて、コンタドールに22秒差と迫りました。
凄いディルーカ!
ディルーカに“漢”を見ました。
リッコもわずか4秒差まで肉迫しています。
私、イチオシのリッコが活躍していることは、とても嬉しいですね。
いつも、大ハズレしていますから・・・(^^;;)
キリエンカのステージ優勝が霞んでしまうほどの総合優勝争いでした。
本日の第20ステージは、いよいよチーマ・コッピ(その年のジロ最高標高地点)のガヴィア峠(標高2618m)とジロ最大の難所、モルティローロ峠(標高1854m)を越えます。
総合上位3人は、モルティローロ峠の上りで大激闘を繰り広げるものと予想されます。
延々と10%オーバーの上りが続くこの上りは、過去にも総合優勝を決定付ける名勝負を残しています。
コンタドール、リッコ、ディルーカのうち、マリア・ローザに袖を通すのは誰か!?
仮にリッコ、ディルーカいずれかがマリア・ローザを獲得した際に、タイムトライアルに強いコンタドールにどれだけのタイム差をつけられるのか?
このモルティローロで今年のジロは、ほぼ決まります。
最終ゴールのミラノへは、あと2日です。
今日のモルティローロは絶対目が離せません!!o(^-^)o